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ペチュニアの近縁種である、ナス科カリブラコア属のカリブラコア。春から秋にかけての非常に長い期間、たくさんの花をこんもりと咲かせることが特徴です。また、丈夫で初心者にも育てやすいことからとても人気があります。そんなカリブラコアの育て方を見ていきましょう。
カリブラコアは、日当たりと風通しの良い屋外で育てましょう。カリブラコアは蒸れに弱いので、雨の当たらない場所が向いています。また、日当たりが悪いと花の数が減ります。
なお、カリブラコアは鉢植え・ハンギング・地植えのいずれでも楽しめます。病気の原因にもなる株への泥はねを防ぐため、少し高い場所に置くか株元を敷きワラで覆うと安心です。
カリブラコアは、鉢土の加湿を嫌います。そのため、土の表面がしっかりと乾いてから、たっぷり水を与えましょう。花に水がかかるとしおれるので、株元に水やりします。
カリブラコアの花付きをよくするため、植え付け時に緩効性肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
カリブラコアは花期が長く肥料切れを起こしやすいので、薄めの液肥を10日に1回くらいのペースでこまめに与えます。肥料が切れると花が咲かなくなるので、生長期には水やりと共にしっかり施肥しましょう。
カリブラコアは、水はけのよい腐植質が多めの土を好みます。市販のペチュニア用・カリブラコア用培養土が手軽です。自作する場合、赤玉土6:腐葉土4くらいの割合の用土に緩効性肥料を混ぜ込みましょう。
また、カリブラコアを地植えする場合は、連作障害を起こす可能性があるので、以前ナス科の植物を育てた場所の土は使わないよう気を付けてください。鉢植えでも古い土は使いまわさないようにしましょう。
カリブラコアの植え付け時期は、4〜6月が適期です。夏場は水切れを起こしやすいので、大きめの鉢が適しています。根を軽くほぐしてから植え付けると、根が広がりやすくなります。
また、冬を越した苗は4〜6月頃に、新しい用土を入れた鉢に植え替えます。
カリブラコアの増やし方は「挿し芽(挿し木)」が一般的です。挿し芽を行う時期は、5月から7月が適期です。芽を10㎝ほど切り取り、赤玉土に挿すと発根します。
カリブラコアには、摘芯・切り戻しは必須です。
枝が伸びてきたら、先を切り取ると脇芽が出て、株が大きく育ち花数も増えます。また、梅雨の前に茎を1/2から1/3の長さに切り戻します。株が蒸れて弱るのを防ぎ、梅雨が明けた夏の時期にも花を楽しむことができます。
また、花がら摘みもこまめに行うと良いでしょう。ペチュニアとは違い、カリブラコアは花がら摘み不要とうたう品種もありますが、花がらをしっかり摘んでおくと次の花が咲きやすくなります。
加えて、枯れた花が蒸れて病気・害虫を発生させる心配も少なくなるというメリットもあるので、可能なら花がら摘みはしっかりと行いましょう。
カリブラコアは、うどんこ病・灰色カビ病などに注意します。病気は日光不足や蒸れで株が弱っているときに発生しやすいです。梅雨時期は特に注意してください。
アブラムシ・ハダニ・ナメクジ・エカキムシ(ハモグリバエの幼虫)などに注意します。株が弱ったり花を食べられたりするので、見つけたら早めに薬剤で対処しましょう。
カリブラコアは、ペチュニアより一回り小さいラッパ型の花をつぎつぎに咲かせます。開花時期は春から秋にかけての非常に長い期間で、たくさんの花をこんもりと咲かせることが特徴です。きちんと管理すれば真夏でも花が咲きます。
また、カリブラコアの花はカラーバリエーションが豊富で品種も多く、ペチュニアにはない黄色やオレンジの花色もあリマス。また、八重咲きの品種なども多く流通しています。
サントリーフラワーズが開発した、もっともポピュラーな品種の一つ。カラーが豊富で寄せ植えにも向いています。小輪・大輪ともにあるので多様な楽しみ方ができます。
カラーバリエーションが多いのが特徴。レモンスライスなど印象的なカラーが大人気です。
バラのような姿が美しいカリブラコアです。
カリブラコアの花言葉は「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」です。
近縁種のペチュニアと同じ花言葉を持ちます。
カリブラコアは花数が多く見た目が華やかなので、春から秋の花として非常に人気があります。丈夫で育てやすいのも魅力。梅雨時の蒸れと真夏の水切れには注意しましょう。摘芯や花がら摘みもこまめに行っておくと、株の形が整って花数が増えます。
寒さに弱いカリブラコアは一年草扱いですが、気象条件などが揃えば冬越しも難しくはありません。古い土では生育が悪くなるので、冬越しした苗は必ず新しい土に植え替えるようにしましょう。気に入った品種を長く楽しめるのも嬉しいポイントです。
カリブラコアは、花壇・鉢植え・ハンギングなど夏のお庭をカラフルに彩るのに欠かせない植物。単体でも楽しめますが、カラーバリエーション豊富なので、寄せ植えにも使いやすいと人気です。どこのホームセンターや園芸店でも手に入りやすいので、ぜひ今年の夏はカリブラコアを楽しんでみてはいかかでしょうか。
※トップ画像はいちじくさん@GreenSnap
GreenSnap編集部