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日本ではクリスマスが近くなると花屋さんで真っ赤なポインセチアの鉢植えが出回りますが、ショウジョウソウはポインセチアと同じトウダイグサ科ユーフォルビア属に分類される一年草です。
ショウジョウソウの育て方について見ていきましょう。
ショウジョウソウは原産地が北アメリカ南部やブラジルなどの暑い地域です。そのため、日当たりが十分に確保できる場所で育ててあげる必要があります。
日本では散歩道や畑のあぜ道などにも咲いているのをよく見かけることがあります。ショウジョウソウは生育自体も旺盛なため、日本ではガーデニングで育てるだけでなく、このように半野生的な面を持っています。
また、暑い真夏の直射日光にも強いです。ただし、気温が5℃以下を下回ってしまうような場合には、室内の日当たりの良い場所を選んで、移動してあげた方が良いでしょう。
ショウジョウソウを屋外の庭や花壇などに直接植えるという場合には、日当たりが良いだけではなく、水はけが良い場所を選んで植え付けるようにします。
水はけが悪い土の場合には、事前に水はけが良くなるように、土の改良を行ってから植え付ける方が生育も順調になります。
ただし、冬の寒さには弱い性質があり、雪や霜が当たると枯れてしまいます。寒冷地などで育てる場合には特に注意をするようにしましょう。
ショウジョウソウの夏の水やりについては、鉢植えで育てている場合には、土が乾いていたら十分に与えてあげるようにしましょう。
庭や花壇に地植えする場合には、基本的には降雨任せでも大丈夫です。ただし日照りや酷暑が続くようなときには、やはり朝や夕方の涼しい時間帯を見計らって、適度な水やりは行った方が良いでしょう。
寒い冬の時期はショウジョウソウの休眠期に当たります。そのため、夏よりもかなり水やりは控えめに行うようにして下さい。この時期に水をやり過ぎてしまうと、根腐れをしたりして弱ってしまいます。
ショウジョウソウを庭に地植えする場合には、用土に元肥としての緩行性の化成肥料をあらかじめ混ぜ込んでおくようにします。この場合には、追肥を行う必要は特にはありません。
プランターや鉢植えで育てる場合は、5〜9月頃に、同じく緩行性の肥料を少しだけ置き肥として与えるか、定期的に液体肥料を施すようにします。多肥にならないよう、注意しましょう。
ショウジョウソウは特に土質を選びません。ごく普通の土でOKです。園芸店などで売られている草花用の培養土を購入して、利用するのでも問題はありません。
自分でイチから土をつくる場合には、「赤玉土の小粒サイズ7:腐葉土4」の割合で配合して作った土に、さらに緩行性の肥料を混ぜ込んで作った用土がおすすめです。
ショウジョウソウは、種まきで簡単に増やすことができますが、こぼれ種であってもかなりの確率で発芽します。
種まき時期は、4月下旬〜5月頃が適期となっています。ショウジョウソウの種の発芽温度は20〜30℃と結構高いため、暖かくなってから種を撒くようにしましょう。
ショウジョウソウの種というのは、花の下部分にある果実の中にあります。その果実部分がベージュ色になったら熟しているサインですので、中から種を採取できます。完全に種を乾燥させてから、紙袋などに入れて涼しい場所において保管しておきましょう。
ショウジョウソウのような直根性植物は根が一度でも切断されてしまうと、再生すること自体が難しいため、移植は不向きとなっています。そのためショウジョウソウの種まきを行うときには、直まきもしくはポットまきにしましょう。
種が隠れるくらいまで土で覆い、そして発芽するまでは土を乾燥させないようにして管理を行います。ポットに蒔いた場合には、根が回ってきたら根鉢は崩さないようにしながら、丁寧に定植を行います。
ショウジョウソウの苗を買ってきて植え付けを行う場合には、同じく根鉢は絶対に崩さないように、注意しながらやることがポイントとなります。
こぼれ種で発芽したような場合には、まだ苗が小さい内に、根っこ部分を傷めてしまわないように注意をしながら好きな場所へと植え付けします。
ショウジョウソウを庭に地植えした場合には、株と株の距離を20cm程度は空けるようにしましょう。
ショウジョウソウの草丈を高くしたくない場合には、遅くても6月頃までには1〜2回程度は摘心するようにします(摘心とは、新しく伸びてくる枝や茎を途中で摘み取ること)。
ショウジョウソウは「種まき」で簡単に増やすことができ、こぼれ種でも発芽します。
ショウジョウソウの最適な発芽温度は、20〜30℃と高めですので、種まきをする時は、必ず暖かい季節(4〜5月頃)になってから行うようにしましょう。
とにかく日当たりの良い場所を好み、耐暑性も高いです。そのため、夏越しについては特に対策などを施す必要はありません。
ショウジョウソウの花のように見えるきれいな朱赤色に色づいた部分は、実は葉っぱなのです。7〜10月頃の花期になると、茎の先に緑黄色の鐘形の花序が密集して付きます。
ショウジョウソウの花に花弁はありません。そのうちの上方の数枚の葉っぱだけが朱赤色に変わります。花自体はとても小さいので、ほとんど目立ちません。
また、ショウジョウソウは雌雄異花の杯状花序で、これはトウダイグサ科に分類される植物の特有の形となっています。杯状花序とは、苞が変化をして杯状になっているものの中に、退化してしまった雌花と雄花を咲かせるという花の咲き方のことです。
これは同族であるポインセチアにも代表される、花序の形となっています。
ショウジョウソウの花言葉は、「祝福」となっています。葉の赤い色が目立つ草花ですので、このようなおめでたい花言葉が付けられたのかもしれません。
今回は花の周囲の葉っぱが朱色に色づく、ショウジョウソウの育て方についてご紹介してきました。
ポインセチアにもよく似ていて、花のように見えるところが実は葉っぱであるという面白い草花です。とても丈夫で初心者でも育てやすく、目を引きつける存在感があります。
こぼれ種からでも、翌年になると旺盛に増えてくれるので、ぜひこの記事も参考にして一度挑戦してみて下さいね。
takenaka