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青紫色の花が代表的なセアノサスは、綺麗な花と葉っぱを鑑賞目的として生育される、人気の高い植物です。ですが、一方で温度管理がシビアで、間違った育て方をしていたりすると枯れてしまうことも。
今回はセアノサスの正しい育て方を紹介していきます。
セアノサスは日当たりのいい場所を好む植物です。そのため、なるべくお日さまのよくあたる場所で育ててあげるのが良いです。
一方で、北アメリカが原産のため耐暑性はあまり高くなく、夏のように暑く直射日光の厳しい時期には弱いという性質があります。そのため、夏の時期は午前中だけ日向になるような半日陰の場所で育てましょう。
セアノサスを地植えで育てている場合には、遮光ネットをかけるなどして暑さをしのいであげる必要があります。
セアノサスはジメジメと湿った環境に弱く、水はけの悪くなった粘土質の土も好ましくありません。日当たりのほか、風通しがよいことも生育するためには必要です。
セアノサスを鉢植えで育てている場合には、梅雨の時期はジメジメとした状態が続くことのないように、雨が直接当たることのない場所に移すようにします。
また、冬の寒くなってきた時期には、明るい室内にて管理しましょう。耐寒性はそこそこありますが、冬の時期に霜があたるようになってくると注意が必要です。
セアノサスを鉢植えで育てている場合には、表面の土が乾いてきたと感じてきたら、たっぷりと水を与えます。
セアノサスは乾燥した状態を好む植物とはいえ、生育するためにはやはり水が必要となってきます。特に、生長期には水切れを起こさないように注意が必要です。
夏は日中に水やりをすると水分が蒸発してしまい、株を痛めてしまう原因となります。そのため、タイミングとしては朝と夕方に水やりをしましょう。
セアノサスを地植えで育てている場合は、根付いている場合には晴れの日が続いて極端に土が乾燥した状態にならない限りは、水やりをする必要がありません。
冬場もほかの時期と同様に、土が乾いてきたと感じてきたら水を与えます。水が浸透して、表面が湿ったままで徐々に乾燥していくぐらいがベストの水やりです。
地植えの場合も同様、極端に乾燥していない限りは降雨だけでも十分です。
セアノサスを植え替えるときと、花が咲いたあとの9月頃に肥料を与えます。
植え替えたときには元肥として、緩効性のある肥料もしくは有機質のある固形肥料を与えます。花が咲いたあとには、化成肥料を置き肥するか、有機質の観光性のある肥料を与えます。
セアノサスはジメジメと湿った環境を好まない植物です。そのため、用土はなるべく水はけがよく、肥沃なものになるようにしましょう。
市販で売られているものを使う場合には、配合培養土を使うか、自分で配合する場合には赤玉土を川砂かパーライトを混ぜたものを7、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせたものを使います。
セアノサスの植え替え時期は、3月から4月、もしくは花が咲いたあとの6月、秋の9月から10月が適期とされています。あまり寒い時期に植え替えをしてしまうと、根付かなくなってしまう可能性がありますので、できるだけ適期に行います。
植え替えを行ったときは、支柱などで苗を固定して、たっぷりと水を与えてあげましょう。
セアノサスを植え付けるときは、春の時期に開花株・苗を買ってきます。苗はよく枝分かれをして、株元がしっかりしているものを選び、下の葉っぱが変色しているもの、間延びしてしまっているものは避けましょう。
セアノサスの植え付け時期は、植え替えと同じく3月から4月、もしくは9月から10月が適期です。
植え付けをする際に、夏の高温に弱くて季節に応じて置き場所を変えられるように、関東以西の暖かい場所では鉢植えのまま育てるのが適しています。
一方で、耐寒性はありますが、品種によっては冬越しのため霜を当たらないようにするため、東北以北の地域でも置き場所を変えれるように、鉢植えで育てます。
セアノサスを増やす場合には、「挿し木」を行うのが適しています。
7cmから8cmぐらいの枝を用意して、下の方の葉っぱを切り落とします。その後は、バーミキュライトなどの土に挿します。土に刺した後は、陽当たりの良い場所で管理して、水を与えます。根が出るまでの間は、用土がかわかないように注意しましょう。
また、強い風にあたると倒れてしまう可能性がありますので注意が必要です。挿し木を行う時期としては、夏頃が良いでしょう。
一般的には春や秋に行う植物も多いですが、セアノサスは、6月の梅雨でジメジメした時期を迎えると、成長しきれていない状態の挿し木はすぐに弱くなって枯れてしまう可能性があるため、夏に行います。
なるべく直射日光の当たらないような場所で、挿し木を育てていくことが必要です。挿し木が順調に育っていけば、セアノサス自体は強い植物ですので、元気に育っていきます。
セアノサスは比較的、病害虫に強い植物とされています。強いていうなら、テッポウムシはつきやすい害虫といえます。
テッポウムシとはカミキリムシの幼虫で、幹の内部から食い荒らします。急に元気がなくなってきたり、おかくずのような粉が株元に落ちている場合には、テッポウムシの仕業である可能性が高いです。
4月から9月の間に殺虫剤や殺菌剤を散布して、害虫を予防することがおすすめです。
セアノサスは夏の高温多湿に弱いため、温暖な地方よりは涼しめの環境のほうが育てやすい植物です。
地植えで育てる場合には遮光するなど直射日光を避けるようにし、鉢植えで育てている場合には、半日向の場所もしくは明るめの日陰など高温にならない場所に置いてあげましょう。また、日中の水やりは厳禁です。
一方で耐寒性についてはそこそこありますが、霜の当たる場所では鉢を室内に移すなどといった冬越しの対策をする必要があります。関東以南の地域が冬越しをしなくてもいい地域とされています。
セアノサスの花が咲き終わったあとは、枝を切り落としてしまいます。
剪定を行うのは、陽当たりをよくするため、湿潤に弱いセアノサスが蒸れないようにするため、また害虫がつかないようにするための予防でもあります。
剪定を行う時期は秋から春にかけてです。ただし厳寒期に行うのだけは避けましょう。剪定をする際には、花芽がつくられる時期、位置を注意する必要があります。
セアノサスの花言葉は「温厚」「初恋の思い出」「純朴」「淡い恋心」です。
今回は、石けんのような香りがする花を持つ、セアノサスについて紹介しました。
パシフィックブルーの、青紫色の花が印象に強いですが、品種によってマリーサイモンのように桃紫色をしているものもあります。また、花ばかりに注目が集まりますが、輝いて光沢のある葉っぱは、花と同様に観賞価値があります。
害虫などにも強くて元気に育っていく一方で、生育条件は難しいことでも有名です。じめじめと湿った環境で育てていたため突然枯れ始めた、という例も少なくありません。
この記事を参考に、育て方に注意しながら美しい花や葉っぱを楽しめるように育ててみてください。
GreenSnap編集部