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リシマキアはサクラソウ科に属する植物で、北半球を中心に世界各地に200種類近くが分布しています。リシマキアは地面を這うように葉をつけるのが特徴で、葉が美しいことから観葉植物として親しまれています。
今回はリシマキアの育て方について解説します。
リシマキアはとても丈夫な植物なので、日光がよく当たる場所でももちろん育ちますが、日光があまり当たらない場所でも生育することができます。
ただし、リシマキアは本来日当たりの弱い山地に分布していることが多い植物です。このため種によっては、夏にあまり直射日光を当ててしまうと葉が焼けて傷んでしまう場合があります。
そのため、できることならば日陰で育ててあげる方が良いでしょう。
リシマキアは水分を好むため、あまり乾燥した環境では弱ってしまいます。リシマキアの仲間は、種によっては完全に水没させて、熱帯魚を育てる際の水草として水中で育てられるものも存在するぐらい、水に強いです。
このため、リシマキアを育てるときは根腐れをあまり気にする必要がありません。なるべく湿度の高い環境に置き、水分を常に切らさないようにして育ててあげることが、リシマキアを元気に育てるコツです。
リシマキアは水不足になると弱って枯れてしまうので、土が乾燥しないように常に気をつけておきます。土が乾いている場合はたっぷりと水を与えます。
また、リシマキアはハイドロカルチャーで育てることもできます。グラウンドカバーとして育てるときのような迫力はありませんが、植物体としてのリシマキアの魅力がより引き立つので、ハイドロカルチャーもおすすめです。
リシマキアは冬に成長が緩やかになるため、夏場ほどの水分は必要ありません。土が完全に乾燥していない状態をキープしてください。
水や土が凍ってしまうと植物を傷つけて弱らせてしまうため、凍らせないように気をつける必要があります。
リシマキアは腐食質の肥料を好みます。用土にあらかじめ腐葉土を混ぜ込んでおく方法がおすすめです。
リシマキアは生命力が高い植物なので、栄養分が無くても成長することができます。しかし葉の色など、見栄えを考えると肥料を与えた方がいいです。ただし、肥料の与えすぎには注意しましょう。
肥料としては、腐葉土を中心にして与え、成長段階や葉の色を見ながら、液体タイプの肥料を月に1から2回与える方法がおすすめです。固形の肥料に比べて液体の肥料は植物体への吸収が早く、即効性があるため、非常に便利です。
リシマキアを育てるときは、吸水性の高い土に腐葉土を混ぜ込んだ用土がおすすめです。
具体的な分量としては、吸水性の高い土:腐葉土が6:4程度の割合になるように配合して用いるのがベストです。腐葉土に含まれる栄養分が次第に抜けてしまうため、定期的に土を変えてあげたほうが元気に育ちます。
また、水の乾き方が早い場合はもう少し腐葉土の比率を増やしても構いません。
リシマキアの植え付けや植え替えは、春か秋に行うのが最適です。特にリシマキアは夏場に成長するので、根や芽が過密になりがちです。
そのまま放っておくと株が弱ってしまうため、秋には植え替えや剪定を行った方がいいでしょう。
夏場であれば成長期にあたるため、植え替えや剪定等が可能ですが、気温の上がる真昼は避けて朝か夕方に行うようにしましょう。冬場は休眠期にあたるため、根が弱ってしまい、枯れてしまう原因になりかねないです。
リシマキアはさまざまな方法で簡単に増やすことができます。
「挿し木」で増やすこともでき、「株分け」で増やすこともできます。また、夏場に地面を這っている茎から根を出している場合もあり、そのような場合は茎を切り離して植え替えると大きく成長します。
リシマキアは丈夫な植物なので、病気が問題になることはほとんどありません。害虫も付きにくいですが、場合によってはアブラムシなどが付くことがあります。
当然丈夫なリシマキアであっても害虫が付くと弱ってしまうため、もし発見した場合は殺虫剤等で駆除するように心がけます。
リシマキアの温度管理に関しては、それほど気にする必要はありません。暑い環境でも寒い環境でも、元気に育ちます。
ただ、自然環境下では涼しい場所に生育している植物であるため、なるべく涼しい場所に置くほうが元気に育ちます。
リシマキアの花言葉は「強気、勝負好き」です。
非常に生命力が高く、日なたでも日陰でも水中でも育てることができるリシマキアの紹介をしてきました。
中世のヨーロッパの宮殿を彩った建築やインテリアをお手軽に家庭で楽しむことはできませんが、観葉植物であるリシマキアであれば家庭でも気軽に中世ヨーロッパの宮殿の気分を楽しむことができます。
とても簡単に育てることができるので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
GreenSnap編集部