オオケタデは東南アジアを原産とする、タデ科イヌタデ属の1年草です。
高温多湿の日本では夏を越せず、1年草として扱われている植物です。
炎天下の夏を通して桃色の小花を稲穂状に咲かせる植物で、日本には江戸時代中期に観賞用として持ち込まれました。現在では全国各地に野生化しており、大きな葉には解毒効果があるとして利用されてきた歴史があります。
今回はオオケタデの育て方についてご紹介します。
オオケタデの育て方:栽培する場所
オオケタデは日当たりがよく、やや湿り気のある環境を好む植物です。生育期である春〜秋の間は一定の湿度が保たれるよう、水切れしないように管理しましょう。
オオケタデの育て方:水やり
オオケタデには表土が乾いたらたっぷり水やりをしてください。鉢植え栽培であれば鉢底から水が溢れ出るまで水やりしましょう。特に炎天下の夏場は水分の蒸発が早いため、こまめに表土の状態を確認するのがポイントです。地植え栽培の場合は植え付け以後の水やりは必要ありません。
オオケタデの育て方:用土
オオケタデには水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。市販されている山野草培養土を使っても問題ありません。
オオケタデの育て方:肥料・追肥
オオケタデには春の芽出し前3〜4月と秋の9〜10月に少量の緩効性化成肥料か、規定量の2倍に薄めた液肥を施しましょう。花つきをよくしたい場合はリン酸の多く含んだ肥料を、葉色が悪い場合は窒素分の多い肥料をあたえるのをおすすめします。
オオケタデの育て方:種まき
オオケタデは春の3〜4月に種まき適期を迎えます。
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
- 鉢の縁から2〜3cm下の高さまで土を入れる
- 種を重ならないようにしてまく
- 1〜2mmほど薄く覆土する
- 土が乾燥しないように水やりしながら管理する
オオケタデの育て方:増やし方
オオケタデは1年草のため、こぼれ種で自然と増えていく植物です。オオケタデを任意の場所で管理したいのであれば、こぼれた種を採取するか、枯れた花穂を摘み取っておきましょう
オオケタデの育て方:注意する病気
オオケタデは強健な植物のため、病害虫の被害を受けにくい植物です。株への被害や生育への影響を心配せずに栽培できます。
オオケタデの育て方:どんな花を咲かせる?
オオケタデは開花期の6〜9月にかけて、茎先の花穂に6〜7mmの小花を連ねる植物です。草丈は大きいもので1〜2mにもなり迫力があるものの、同時に花の重さで稲のように垂れ下がる郷愁さも持ち合わせています。
オオケタデの花言葉
オオケタデの花言葉は「雄弁」「汚れない心」「思いやり」です。
風に揺れる葉や花穂の堂々たる姿を感じさせる花言葉となっています。
オオケタデの育て方を知ろう
オオケタデは真夏の日差しにも耐えられる耐寒性を誇るため、初心者でも簡単に育てられる植物です。草丈の大きい植物なのでお庭に植えると存在感を発揮し、枯れる花穂から秋の訪れを感じられますよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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