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初夏になる黄色い花をたくさんつけるキングサリはどのように育てたらよいのでしょうか。このページではキングサリの育て方について解説しています。キングサリを育てる上での、土の選び方や肥料の与え方、育てる場所などまとめていますので、ぜひご参照ください。
キングサリを育てる場所は、明るい日当たりのよい場所で、尚且つ、風通しのよい場所です。ただし、強い日差しは苦手としますので、真夏は西日が当たらない場所で育てるようにしましょう。
鉢植えだと、日当たりで移動させやすいのでおすすめです。
キングサリの用土は、水はけのよいものがおすすめです。水はけが悪くジメジメした場所で育てると、キングサリが傷むこともありますので、注意してください。水はけさえよければ、あまり土は気にする必要はありません。
市販の草花用の培養土でも問題なく育てることが可能です。土をブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土を2:1の割合で混ぜましょう。
キングサリは地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。
地植えでキングサリを育てる場合は、根付くまでは土を乾燥させないように水やりをしてください。根付いてからは安定していますので、特に水やりの必要はなく、降雨のみで育てます。
鉢植えでキングサリを育てる場合は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしてください。
1月に寒肥をキングサリの根元に与えます。その後は、花が咲き終わったあとに、お礼肥(花後に与える肥料のこと)を与えてください。花のあとに肥料を与えることで、次の花期にもまたたくさんの花をつけてくれるようになります。花後の回復も早くなるので、ぜひ肥料を与えてください。
キングサリの植え付けのタイミングは3月です。ただし、3月でも寒い日は避けて、やや温暖な日に植え付けをしましょう。
キングサリはあまり手入れをする必要のない植物で、自然と樹形が整うため、剪定をあまり必要としません。
しかし、キングサリの葉や枝が混み入って、通気性が悪くなりそうな場合や、絡み合うような場合があれば、剪定をしてください。大きく剪定すると、キングサリの負担にもなるため、春の花期前の剪定はおすすめしません。
キングサリの増やし方は「挿し木」です。挿し木に最適な時期は3月で、晴れた日に行うと成功しやすいのでおすすめします。健康的なキングサリの枝を10センチほどカットします。剪定した枝を使ってもよいでしょう。
10センチほどカットした挿し穂の切り口を土に挿して、増やすことができます。土は清潔なものにしてください。切り口から雑菌が入る可能性があるので、無菌の土がよいでしょう。切り口に発根促進剤を使用すると成功しやすくなりますよ。
キングサリの育て方で注意する害虫や病気は特にありません。
キングサリはマメ科キングサリ属の植物で、ヨーロッパ中南部を原産とします。漢字では「金鎖」と書き、黄色い花がチェーンのように連なって咲く美しい植物です。英語名は、「golden chain tree」。同じマメ科のフジの花に似ています。このことから、キバナフジと呼ばれています。
キングサリの花期は5月で、満開になると美しい黄色の花が垂れ下がり、非常に見事です。
キングサリはマメ科の植物ですので、花後はマメができますが、なかにある種子には毒があるため、食べることはできません。このことから、中国では、キングサリは「豆毒」と呼ばれています。
キングサリの花言葉は、「さみしい美しさ」、「相思相愛」です。連なって咲く姿が「相思相愛」というイメージになったのでしょう。
キングサリは黄色いのれんのような美しい植物です。たくさん開花した姿は見事で初夏には黄色いカーテンができます。土や日当たりはあまり気にする必要のない植物で、注意するべき害虫や病気が少ないと言えます。そのため、初心者の方にもおすすめですよ。ぜひお庭にお迎えしてみませんか。
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