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色鮮やかな花色でトロピカルな雰囲気のハイビスカスは、多くの人の目を惹きつける人気の花ですよね。温暖な気候を好み、沖縄県では一年を通して見ることができます。今回は、そんなハイビスカスの代表的な種類のほか、豊明花き市場おすすめの2023年注目の品種や、豊明花き市場の持つ実際の出荷データをもとにした人気の園芸品種ランキングTOP3についてもご紹介します。
ハイビスカスの原種は250種以上存在し、さらに、20世紀初頭にハワイで品種改良が進み、現在では園芸品種が1万種類にも及ぶともいわれています。
園芸品種のハイビスカスは、主にオールド系、コーラル系、そしてハワイアン系の3系統に分類されます。
オールドタイプ | 比較的初期の交配で生まれた品種群。耐寒性や耐暑性に優れ、花つきが良い。小輪〜中輪が多く、枝は細めでよく伸びる。 |
コーラルタイプ | フウリンブッソウゲを親株に交配された品種群。丈夫で育てやすく、花びらに切れ込みが入ったフリルのような花姿が多い。 |
ハワイアンタイプ | ハワイで交配された品種群。花びらが丸く幅広のため、大輪で迫力があり、花姿が円形にみえてかわいらしいのが特徴。 |
ブッソウゲはアオイ科フヨウ属の常緑低木です。5枚の大きい花びらがつき、花柱(雄しべと雌しべ)が長く突き出るのが特徴です。花色が多彩で、丈夫で生長が早く、耐風性や防潮性に優れているので沖縄では生垣などに使用されています。朝咲いて夜にしぼむ一日花です。
ブッソウゲの仲間で、色形が珊瑚に似ていることから「コーラルハイビスカス」とも呼ばれている品種です。反り返った花びらと長い雄しべが特徴です。見た目の通り、花の形状が風鈴に似ていることに由来しています。
ヒビスクス・アーノッティアヌスは、ハワイのオアフ島で誕生した原種です。細長い花びらが特徴で、主な花色は白色であり中央部分には赤色の花柱が伸びています。葉は先の方がシャープになり、楕円形の形をしています。ほのかな芳香が漂い、花付きが良く人気がある品種です。
ハワイ諸島・カウアイ島の固有種であり、ワイメア渓谷~海岸辺りまで分布しています。草丈は約6~10mで、強い芳香があります。花色は白色ですが、午後になるとピンクがかった色になります。葉は卵のような楕円形で、葉の縁はギザギザしています。
コキオは、ハワイ語で「ハイビスカスの原種」を意味します。ツバキを連想させるような赤色で小さな花が咲きます。雄しべのヤクを支える糸状の柄が反り返るのが大きな特徴です。
日本最大の花き市場である豊明花き市場が持つハイビスカスの出荷データを元に、2022年に流通量の多かった人気の上位3品種をご紹介します。
アレンジハイビスカスは、室内でも育つように北欧で品種改良されたハイビスカスです。従来のハイビスカスより楽しめる幅が広がったため、園芸品種としての人気が高いです。
とはいえ、日光を好む性質は変わらないため、なるべく日の当たる場所で管理してあげるようにしましょう。
ロングライフシリーズは、名前の通り、花もちがよくなるよう品種改良されたハイビスカスです。
開花時期が長く、多花性でありながらも、狭いスペースでも栽培しやすいコンパクトタイプなので、こちらも人気があります。
サブダリファは、鮮やかなルービーレッドの萼が特徴的なハイビスカスです。開花すると、花びらは白やピンク色で、中央が赤色のバイカラーになります。
花を見るだけでなく、萼を収穫してハーブティーとして楽しむこともできます。
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プチオレンジは、デンマークで品種改良された上記のロングライフシリーズの1種です。
小輪多花性で、室内の環境でも比較的よく開花するのが特徴。オレンジの花色が美しく、ハロウィンの飾りとしても人気があります。基本的にはよく日の当たる場所で育てますが、秋頃には室内で管理することもできますよ。
ハイビスカス・ミセスユミはピンク色と黄色のグラデーションがとてもきれいで、南国を連想させるハワイアンタイプの人気品種です。ハイビスカスの中でも比較的育てやすく、存在感も抜群で、初心者にもおすすめですよ。
ハイビスカス・レッドフラミンゴはコーラルタイプの品種のハイビスカスで、まるでフラミンゴのような二段咲きの花姿から名付けられました。
草丈が高い品種なので、定期的に枝先を切って枝分けすることで花付きが良くなります。花色によっては、オレンジフラミンゴやレモンフラミンゴなどもあります。
ハイビスカス・フェアリーブーケは八重咲きでエレガントなコーラルタイプの品種です。ハイビスカスの特徴ともいえる花柱が数本のびる珍しい品種で、いくつものハイビスカスがブーケのようにまとまって咲いて見えることから、この名前がつけられました。
ハイビスカス・マホガニースプレンダーはシックで濃厚な紅い花も魅力ですが、銅葉ハイビスカスとも呼ばれるように、美しい紅葉した葉が特徴です。
一年を通して葉が紅葉しているので、カラーリーフとしても活躍してくれますよ。
ハイビスカス・スノーフレークの特徴は、白い斑入りの葉です。晴れやかな赤い花に白斑入りの鮮やかな葉が合わさり、より爽やかな存在感が楽しめる、コーラルタイプの人気品種です。
ハイビスカス・レッドスターは、昔からとても人気がある赤色の花をつけるコーラルタイプのハイビスカスです。多くの人がハイビスカスといわれて想像するポピュラーなハイビスカスではないでしょうか。
耐暑性や耐寒性に優れ、初心者の方でも育てやすい品種です。存在感があり、地植えだけでなく鉢植えでも楽しめます。
ハイビスカス・マドンナはハワイアン系に分類され、草丈は1~2m程度です。マドンナは昔から日本にある品種で、別名「ヒノマル」とも呼ばれています。
花色は白色の部分が多く、中央部分は赤色です。花弁はフリル状になっていて可愛らしく、葉は楕円形で葉先は尖っています。
ハイビスカスは夏の花のイメージですが、実は初夏~秋の時期まで鑑賞が楽しめます。温暖な気候を好むので、気温が12度以上であれば冬場は室内でも花が咲きます。
品種改良が進み数多くの品種がありますが、どの品種のハイビスカスも特徴があり個性豊かです。典型的なハイビスカスだけでなく珍しい品種もあるので、ご自分の興味がある品種から覚えてみると良いでしょう。
ハイビスカスは地植えと鉢植え両方で楽しめるので、ご興味があればぜひご自宅でハイビスカスを育ててみてはいかがでしょうか。
青木文郷
GreenSnap編集部