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もみじといえば、秋に真っ赤に紅葉する姿が街中や山間で楽しめる、馴染み深い樹種ですよね。そんなもみじですが、じつは盆栽でも新緑や紅葉、裸木の変化を楽しむことができます。
今回はもみじ盆栽の仕立て方や管理方法についてご紹介します。
もみじは日本を原産とする、カエデ科カエデ属の落葉高木です。
もみじを代表する主な代表種は、関東甲信越以南の太平洋側に自生するイロハモミジと、関東甲信越以北の日本海側に自生しているヤマモミジの2種類が挙げられます。
もみじ盆栽として広く浸透しているのはヤマモミジで、独特な縦縞をもつ白い幹肌や秋の紅葉など季節ごとに違った楽しみ方ができるため、ミニ盆栽にもおすすめできる品種です。
もみじは日当たりと通気性のよい環境を好む一方、乾燥を嫌う植物でもあります。基本的に日当たりのよい場所で育てつつ、夏の炎天下をはじめ鋭い日差しが照りつける場合は半日陰で管理しましょう。後述する水やりも含め、一定の湿度を保ち続けることがポイントです。
もみじは過度な乾燥やを嫌う植物です。気候に合わせた水やりは、健康な盆栽を作るうえで欠かせません。
もみじは保水性に優れた腐植質の土を好みます。小粒の赤玉土単体でも問題ありませんが、乾燥しやすい気候の場合は黒土を混ぜ込むのもおすすめです。
もみじには春の4〜5月と秋の9〜10月に施肥適期となります。効き目の緩やかな固形肥料を用土1リットルあたり5〜10gを目安に1ヶ月に1回施してください。ミニ盆栽でもみじを育てている場合は、鉢の両端にそれぞれ1つずつ、合わせて2つ施しましょう。
もみじは芽吹き直前の3月に植え替え適期を迎えます。植え替え頻度は2〜3年に1回です。
もみじは年に2回ほど剪定可能な時期が存在し、それぞれ目的の違う剪定を行います。
枝先をを剪定すると脇芽が次々と生えてきて、やがて樹形を乱すことになりかねません。脇芽が出にくいように枝の分かれ目を根元から刈り込みましょう。
もみじはアブラムシの被害を受けやすい植物です。暖かい時期に発生しやすいアブラムシは葉から養分を吸収して株の生育を阻害してしまいます。発見したら牛乳スプレーや薬剤を散布して駆除しましょう。
葉柄の中間で切り落として2番芽を生やす葉刈りは小枝が増やせる反面、植物にとって負担を強いる作業となっています。とくにもみじは樹勢の弱い植物として知られているため、5〜6月に行う葉刈り前に施肥をして体力を養っておきましょう。
もみじ盆栽で一番気を遣わなければならないのは水やりです。土の乾き具合を常日頃からチェックし、適宜水やりをすることで秋には見事な紅葉を楽しめますよ。
GreenSnap編集部