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クリスマスホーリーはヨーロッパ近郊を原産とする、モチノキ科モチノキ属の常緑小高木です。
ヒイラギのようなギザギザした鋸歯のある葉をもち、樹高は大きいもので7m以上を誇ります。晩秋に赤い実をつける枝葉は聖夜に華を添えるクリスマスリースとしても活躍する植物です。
今回はクリスマスホーリーの育て方をご紹介します。
クリスマスホーリーは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。晩秋につける実の量は日照量に大きく左右されるため、日中は十分に日光を浴びつつも、照りつける西日の当たらない場所を選びましょう。夏の厳しい炎天下では20〜30%の遮光をし、葉焼けを防ぎます。市販されている遮光ネットや寒冷紗を使うことで簡単に遮光可能です。
鉢植え栽培のクリスマスホーリーには鉢底から水があふれるほどたっぷりと水やりします。地植え栽培のクリスマスホーリーであれば、よほど乾燥している場合をのぞき水やりは不要です。
鉢植え・地植えともに乾燥による水切れを起こしやすいため、夏場は表土の状態を常にチェックするようにしましょう。
クリスマスホーリーには適度な保水性をもちつつ、根を深くまで張れる腐植質の土が適しています。「赤玉土小粒5:腐葉土3:川砂2」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。
クリスマスホーリーは秋に数多くの実をつけるため、エネルギーを蓄えておく必要があります。不足しがちな栄養を補うためにも、3〜4月に緩効性固形肥料を株元から10cm以上離れた場所に施しましょう。
クリスマスホーリーの植え付け・植え替え適期は4〜5月です。生長による根詰まりを防ぐため、2〜3年に1回ほど植え替えを推奨します。
クリスマスホーリーは3〜4月、9〜10月に剪定適期を迎えます。比較的生長が遅いクリスマスホーリーは強剪定ではなく、樹形を整える程度の軽い剪定に留めます。
クリスマスホーリーは植え付けと同じ4〜5月に、剪定で出た枝を挿し木にして増やせます。生長スピードの遅いクリスマスホーリーの特性上、挿し木で使用する枝は必ず前年に伸びた枝を使用してください。
クリスマスホーリーはハダニ、カイガラムシの被害を受けやすい植物です。ハダニやカイガラムシは枝や葉裏に寄生して栄養を吸い取ることで、株の生育を阻害してしまいます。被害が拡大する前に殺虫剤を吹き付けるか、歯ブラシで擦り落とすなど駆除しましょう。
クリスマスホーリーの花言葉は「将来の見通し」「神を信じます」です。
キリスト降臨を祝したクリスマスに飾られることもあり、神に関係した花言葉となっています。
クリスマスホーリーは生育環境をしっかり整えてあげると、晩秋にかわいらしい実をたくさんつけてくれます。ただ観賞する以外にも、クリスマスリースやお部屋の装飾にも最適なため様々な楽しみ方がある植物といえます。
GreenSnap編集部