warning
error
success
information
トマトやミニトマトの栽培をしていると、葉に変な模様が出ることや果実が変色することがあります。これって病気?枯れただけ? と迷うこともありますよね。
このページではその疑問を解決すべく、トマト(ミニトマト)がかかりやすい病気を、症状や発生した場合の対策、予防方法などについてまとめています。今トマトを栽培していて気になることがある方はぜひご参照ください。
トマトが被害に遭う病気の種類は多いため、どうしても病気になりやすい植物とみなされます。しかし、適切な対処をすることで果実収穫が期待でき、美味しい果実を食べることが可能です。
トマトの病気で気を付けたい時期は、主に4月から8月です。
トマトは疫病にかかることがあります。
疫病にかかりやすい時期は6月から7月です。気温が低く、なおかつ湿度が高い時期に疫病にかかりやすくなります。
トマトは疫病にかかると、茎、葉、果実、花に黒いシミができます。果実はそのままにすると腐ります。
トマトが疫病にかかってしまったときの対処法は、感染箇所を処分すること、薬剤をまくことです。
水やりではねた水分から疫病が広がりますので、マルチを設置して泥はねを予防することが疫病予防につながります。
※上の画像はモザイク病のトマトではありません。
トマトはモザイク病(ウィルス病)にかかることもあります。
トマトがモザイク病にかかりやすい時期は、5月から7月です。
トマトがモザイク病にかかると、トマトの葉がモザイク模様になります。葉は黄色や薄いオレンジのようなまだらができます。
モザイク病はウイルス性の病気で治療薬はありません。モザイク病になった箇所を取り除いて対応します。
モザイク病の原因はアブラムシ由来ですので、アブラムシを駆除することがポイントです。モザイク病に対応した薬剤を使用して対処ができます。アブラムシが飛来しないようにマルチを使用することも予防になります。
トマトは、トマト黄化葉巻病にかかることもあります。
トマト黄化葉巻病にかかりやすい時期は6月から9月です。
トマト黄化葉巻病にかかるとトマトの葉が黄色くなり、くるんと丸まります。
症状がでている葉を取り除き処分することが対処法としてあげられます。
トマト黄化葉巻病の原因はコナジラミ由来ですので、コナジラミを見つけ次第駆除します。殺虫剤を使用するとよいですよ。また飛来を防ぐために、マルチを設置することも予防となります。
トマトは萎凋病にかかることもあります。
トマトが萎凋病にかかりやすい時期は7月から8月です。
トマトが萎凋病にかかると、葉や茎が黄色く変化し、枯れることがあります。
萎凋病の症状がでている株は抜き取って処分してください。
連作を避けるのが予防策としてあげられます。また土を事前に消毒しておくこと、カリウム不足にならないように肥料を与えることも予防策となります。
トマトは尻腐れ病にもなります。
トマトが尻腐れ病にかかりやすい時期は7月から9月です。
トマトが尻腐れ病になると、トマトの果実のお尻部分が黒く傷みます。
カルシウム不足で尻腐れ病になりますので、カルシウムを含む肥料を与えてください。苦土石灰を土に混ぜるとよいですよ。
尻腐れ病になったら、トマトのツボミの反対側にある葉を取り除きます。これで必要なカルシウムが葉ではなく花や果実に届くようになり、カルシウム不足を防ぐことができます。
トマトの病気は、ほかにもすじ腐れ病というものがあります。
トマトがすじ腐れ病になりやすい時期は、7月から9月です。
トマトがすじ腐れ病にかかると、果実の表面に濃い褐色の斑がでます。またすじ状の斑がでることもあります。
すじ腐れ病の可能性がある果実は取り除くことをおすすめします。
すじ腐れ病は日照時間が足りていないことが原因の1つですので、日の当たる場所で栽培しましょう。またカリウム不足はすじ腐れ病を引き起こしますので、カリウム不足にならないように窒素は多めに与えすぎないでください。
トマトがかかりやすい病気は、うどんこ病というものもあります。
トマトがうどんこ病になりやすい時期は、7月から10月です。
トマトがうどんこ病にかかると、葉に白い粉のようなものがついてきます。
うどんこ病が発生したら、重曹やお酢、石灰などを撒いて治療するほか、葉ごと取り除くなどしておきましょう。
うどんこ病を防ぐには、定期的に葉に水やりをしたり、わき芽を摘んで苗の風通しをよくしたりしてください。
トマトはかかる病気が多い野菜ですので、事前に予防対策を取ることが重要です。虫が飛来しないように予防をして、栄養に偏りのないように肥料を与えてください。これで美味しい果実が収穫できるはずです。
GreenSnap編集部