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夏の時期に旬を迎えるスイカは、日本でも親しみがある野菜の一つですね。スイカは畑で栽培するイメージですが、実はスイカの種類や品種によっては家庭菜園でも育てることができます。スイカの栽培ではいくつか重要なポイントがありますが、摘芯(てきしん)と整枝(せいし)も大切な作業と言えます。
今回は、スイカの摘芯と整枝の時期やタイミング、そしてその手順などを中心に解説していきます!家庭菜園などでスイカを栽培されている方やこれから栽培してみたい方は、ぜひ参考にしてみたくださいね。
スイカの摘芯とは生長点の先端を摘み取る作業のことで、親づるを摘芯することで小づるの生長を促進させる効果があります。摘芯は「敵心」と表記することもあり、「芯止め」や「ピンチ」などと呼ばれることもあります。
多くの植物は頂点を優先に生長して下の部分は生長を抑制する仕組みになっているため、植物を摘芯することで株全体の生長が促されます。スイカは摘芯しなくても小づるが生長することもありますが、摘芯した方が小づるも沢山出てくるでしょう。
一方、整枝とは伸びてきた小づるの中から元気のよいものを数本残していく作業のことです。スイカはつる性植物なので、植え付けしてからどんどんつるが生長していきます。摘芯と整枝をすることで収穫量が増えることも期待できるため、スイカを栽培する上では大切な作業の一つです。
それでは、スイカの摘芯と整枝の時期やタイミングについて詳しく見ていきましょう!
夏野菜のスイカは3~4月頃が種まきに最適な時期で、種まきしてから本葉が5~6枚ほどまで生長したタイミングで摘芯します。スイカを摘芯して小づるが伸びてきたら、元気のよいもの以外は整枝しましょう。
スイカを種まきして本葉が出る茎を親づると言い、この親づるの生長を止めるために摘芯をします。基本的にスイカの摘芯は生長点の先端を手で摘み取れば、作業は完了です。スイカを摘芯した後は、小づるが生長してきます。
小づるが生長すると次第に孫づるが発生しますが、孫づるは親づるのように摘芯する必要はありません。スイカを育てる際に孫づるが邪魔のようであれば、その時は付け根を切り取りましょう。
スイカの整枝にはいくつか方法がありますが、小づるが生長してきたら4本ほど残して、それ以外のつるは付け根の部分から切り取ります。小づる2本で1つの実を収穫することができ、この方法を「子づる4本整枝2果どり」と言います。
剪定バサミを使用すると切り口より雑菌が入りやすいため、整枝も摘芯と同様で剪定バサミではなく手で摘み取ってください。
今回は、スイカの摘芯と整枝のタイミングや時期、そしてその方法について紹介しました。これまでスイカを食べたことはあっても、実際に栽培したことがないという方は多いと思います。
スイカには大玉、中玉そして小玉の種類があり、種類や品種によって育て方も異なる部分があります。小づるの本数などもスイカの種類によりさまざまなので、実際には栽培しながら摘芯と整枝のタイミングを見極めることが必要です。スーパーや市場などで手に入るスイカもよいですが、ご自分で一から育てたスイカはさらにおいしく感じられることでしょう。
スイカを育てる時は摘芯と整枝は大切なプロセスなので、ぜひご自分で摘芯と整枝をしてみましょう!
GreenSnap編集部