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バジルは日本でも親しまれているハーブの一種で、イタリアン料理などによく使われますね。食用だけでなく観賞用としても人気で、初心者でも育てることができます。バジルを食用として育てる場合は、摘心という作業をすることで普通に育てるよりも収穫量を増やすことができます。
今回は、バジルの摘心方法や摘心の時期、摘心の目的などについて紹介していきます。
バジルはシソ科メボウキ属に分類され、インドなど熱帯地方が原産の植物です。原産地では多年草ですが、日本では育てる環境の条件が異なることから一年草として扱われています。
春から秋にかけて育てるハーブの中でもかなり育てやすく、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。
ですが、生育旺盛でどんどん伸びていくバジルをそのまま摘心せずに育てると、うまく収穫できなくなるかもしれません。
そもそも摘心とは剪定方法の一つです。その植物の幹となる部分を剪定することで、その下の脇芽の分岐を促すことをいいます。
つまり、これまで上にだけ伸びていこうとしていたエネルギーを、剪定することで行き止まりにして、その下の脇芽を伸ばすように切り替えさせる栽培方法なのです。
バジルはそのまま摘心せずに育てるとあまり茎が分岐しません。摘心をすれば、カットした下の芽が新たに伸びて葉がたくさんつくので収穫量もあがるのです。
また、バジルは花も咲くハーブですが、開花させてしまうとその後種を形成するのにエネルギーを使ってしまうので、葉がつきにくくなって収穫量が下がります。適度に摘心することで、収穫量も上がって株全体も元気になりますよ。
バジルは摘心することで、背丈を小さくして風通しを良くすることができます。風通しが悪いと害虫や病気などが発生しやすいですが、適度に摘心することで害虫予防の効果が期待できます。
バジルの摘心は6〜7月に、草丈が20cmになったら行いましょう。
バジルは7月以降になると花が咲きやすくなりますが、花が咲くと葉が硬くなってしまうので、花が咲きそうになる前に摘心をしておくといいですよ。
バジルの収穫量を上げるには、摘心をした後に適切な位置で切り戻し剪定をすると、どんどん分岐が増えてたくさん収穫できるようになります。
バジルを摘心するときは、地面から2〜3節目の脇芽のすぐ上でカットします。そのあとしばらくすると、カットしたすぐ下の脇芽が伸びて、Yの字のように分岐していきます。
分岐した脇芽が伸びたら、2節目の脇目の上でカットして切り戻し剪定をしていきます。この切り戻しは同じように繰り返していくと、どんどん分岐して株全体に葉っぱがおいしげるようになりますよ。
収穫をするときは、「2節目の脇芽の上」というのを覚えておくといいかもしれません。
まれにバジルを摘心したら枯れて失敗してしまったという方がいるようです。
失敗しないためにも摘心するときは、かならず清潔なハサミを使うようにしてください。不潔だと切り口から菌が侵入して病気になることがあります。手で折り取ることもできるのですが、その場合でも手をしっかり洗って清潔な状態にしておきましょう。
また、摘心の作業はできるだけ晴れた日の午前中に行いましょう。そうすることで、切り口が早く乾くので病気にかかるリスクを減らすことができますよ。
摘心した葉っぱはもちろん食べることができるので、パスタなどに使ってみましょう。さらに、摘心した葉っぱは挿し穂として使用し、挿し木で増やすこともできます。バジルを増やしたい方は、ぜひ摘心した葉っぱを使って挿し木で育ててみてはいかがでしょうか。
イタリアン料理には欠かせないバジルを家庭菜園で育てることができれば、普段のお料理もさらに楽しめそうですね。バジルの見た目も色鮮やかなので、さまざまな料理のトッピングに利用できそうです。
バジルは鎮静作用や消化促進などの効果もあり健康に良いとされるので、積極的に食べたいですね。摘心した葉っぱは食べることができるだけでなく、挿し木としても使えるので、ご自宅でバジルを増やすこともできます。
摘心は難しい作業ではないので、家庭菜園などで育てる場合はぜひ摘心してバジルの収穫量を増やしてみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部