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生姜(しょうが)は、独特の香りと辛味が特徴で、薬味や、肉・魚料理の臭み消しとして古くから利用されてきました。少量あれば便利な生姜は、春に植え付けると、秋には収穫できます。家庭菜園で畑の片隅に植えておくのにおすすめの野菜ですよ。
今回は、そんな生姜の栽培方法について、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
生姜は、熱帯アジアが原産のショウガ科の野菜です。生姜には、血行を促進し、体を温める作用があるので、風邪の引き始めや冷え性の方におすすめの食材です。
生姜は病害虫の被害が少ないので、家庭菜園初心者の方でも育てやすい野菜です。ただし、連作障害がある代表的な野菜なので、同じ場所で育てないように注意しましょう。
生姜は熱帯性の野菜なので、高温多湿の環境を好み、寒さと乾燥を嫌う野菜です。また、多湿の環境は好みますが、水はけが悪すぎると腐ってしまうので、排水性と保水性が高い肥沃な土壌を作ることが肝心です。
乾燥が苦手なので、夏場は敷きわらを敷いたり、たっぷりと水やりをするのがコツです。直射日光が苦手なので、草丈の高い野菜の影になる場所に植え付けると良いでしょう。
生姜は種ショウガを使って植え付けます。ホームセンターや園芸店で種ショウガを購入し、栽培を始めましょう。種ショウガを選ぶ際は、黒く腐っていたり、病気のような部分がなく、白い芽が伸びはじめているものを選びましょう。
種ショウガを購入したら、植え付け前に芽出しという作業をしておくといきなり植え付けるよりも発芽が少し早まり、栽培しやすくなります。
芽出しをしなくても栽培できますが、発芽までに1カ月ほど時間がかかるので、失敗を防いで早く大きく育てたいときは、芽出しをしてから植え付けましょう。
生姜は連作障害があるので、同じ場所で栽培することができません。以前に生姜を育てた場所では4〜5年は栽培しないように注意しましょう。地植え栽培の生姜は、植え付けの2週間前から土壌の準備をしておきます。
生姜の植え付け時期は4〜5月頃が適期です。生育温度は25度〜と高めなので、遅霜の心配がなくなり、地温が十分に上がって暖かくなった時期に植え付けましょう
大きな種ショウガは、そのまま植え付けるのではなく、60g〜80gほどの大きさに切り分けてから植え付けましょう。
生姜は、6月上旬〜6月下旬、8月上旬〜8月中旬に2回に分けて追肥を行います。1回目の追肥は、草丈が15cmほどに伸びた頃が目安です。2回目の追肥は、草丈が30cmほどに伸びた頃を目安に行いましょう。
生姜はとても乾燥に弱いので、地植えの場合でも定期的に水やりが必要です。2〜3日に1度、朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをしましょう。真夏の季節はの季節は特に水切れを起こしやすいので、注意してください。
梅雨があけたら株元に敷きわらを敷きます。乾燥を防ぐことを意識すると、収穫量が増えますよ。
生姜は病害虫に強い反面、乾燥や寒さにはデリケートなので、植えっぱなしでは育ちません。冬場、畑に植えっぱなしにしているとすぐ腐ってしまいます。
夏〜秋にかけて収穫を楽しんだら、遅くとも霜が降りる前にはすべて掘り返して根の塊根部分を保存しておきましょう。
生姜は病害虫に比較的強い野菜ですが、病害虫が発生しないわけではありません。
生姜につく害虫では、アワノメイガやイネヨトウなどの幼虫の被害に注意しましょう。これらの害虫は、幼虫が生姜の茎の中を食害します。株の周りに木屑のようなものが落ちていたら、被害を疑いましょう。多発すると被害が広がって枯れてしまうので、早期発見と駆除が大切です。
また、生姜の病気では、根茎腐敗病に注意が必要です。根茎腐敗病は、水はけの悪い土壌や、前作の土壌から病気が移ってしまうことが発生の原因になります。できるだけ元気な苗を選ぶこと、病気が発生したら早めに取り除き、農薬などで対処するようにしましょう。
生姜は栽培期間が長いですが、手入れの手間が少なく、育てやすい野菜です。
春に植え付ければ夏には葉ショウガ、秋には根ショウガの収穫が楽しめます。同じ野菜ですが、収穫のタイミングによって異なる風味が楽しめるのも魅力のひとつですね。
ぜひ家庭菜園でショウガを収穫してみてくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部