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庭の生垣や公園木によくみられるイヌツゲは、造園のほかに生け花のアレンジメントやトピアリー鑑賞としても幅広くたのしめる植物です。そんなイヌツゲはとてもかわいらしいお花を咲かせてくれます。今回は、イヌツゲの花言葉の意味や由来のほか、種類・品種、特徴などをご紹介していきます。
イヌツゲの花言葉は「魅惑」、「硬固」です。
相反する花言葉にきこえますが、その由来には、イヌツゲの性質ならではの意味が込められています。
まず、「魅惑」に込められているのは、イヌツゲがガーデニングや造園に幅広く用いられるためです。和洋折衷、歴史のある日本庭園から洋風のお家の目隠しとしてペンシル型に生育したり、観賞用としてウサギやリスのトピアリー仕立てにして、幅広い用途でたのしむことができるからでしょう。
また、「硬固」という花言葉には、イヌツゲの耐久性とその生命力が由来しています。刈り込みをたくさん入れてもとても丈夫で、耐寒性、耐暑性に優れていることから、そのような意味がつけられました。
学名:l. crenata
科・属:モチノキ科・モチノキ属
原産国:日本(本州~九州)、朝鮮半島南部
別名:ヤマツゲ、ニセツゲ
イヌツゲは「犬黄楊」とも書きますが、その由来はイヌツゲの見た目が印鑑や櫛などの加工に用いられる高級材料のツゲとそっくりであることによります。
ツゲのような用を足さないという意味で頭に「犬、イヌ」をつけて呼ぶことで、劣った、下等という意味合いで名づけられたとされています。そのため、別名に「ニセツゲ」と記されているのです。
イヌツゲの開花時期は5月から6月で、雄株と雌株に分かれる雄雌異株という特徴があります。
6月ごろには非常に小さく、薄い青みを帯びた白い花を咲かせ、花が終わると雌株に実をつけます。秋ごろには熟して黒い実となり、その種で育てることができます。
また、学名であるllex crenataはラテン語で「鋸歯状(きょしじょう)」という意味をもっていて、イヌツゲの葉がノコギリのようなギザギザの形状をしているという特徴があります。
イヌツゲは、モチノキ科モチノキ属に分類され、主に本州、四国、九州、朝鮮半島の南部に分布し、その樹高は3m〜5mにもなります。その中でも有名な品種をご紹介していきます。
春の新芽はつやのある黄金色になるのが特徴で、成長するにつれて深緑色になっていきます。
イヌツゲは庭の生け垣や玄関脇の「門かぶり」などの目隠しとして用いられる、日本のお庭の主木です。その楽しみ方は鉢植えでトピアリー仕立てにしたり、剪定した枝葉で生け花を楽しんだりできる「魅惑」の植物です。
GreenSnap編集部