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ラッパのような形の花を咲かせるスイセンは、ガーデニングでも人気の花で、品種改良も多く行われています。ここでは、そんなスイセンの種類についていくつかご紹介していきます。種類によって見た目や花期の違いなどさまざまありますので、ぜひご参照ください。
スイセンはヒガンバナ科スイセン属の球根植物です。種類によって開花時期はやや差がありますが、だいたいの開花時期は12〜4月です。
スイセンの見た目はすらっとしていて、葉はニラに似ています。花は横向きに咲き、ホウを破って開花します。中心に筒状の花弁があるのが特徴です。中心の筒状のものは副花冠と呼びます。花弁は6枚ですが、そのうち3枚はガクです。
スイセンは自生する原種でいうと全世界に約25〜30種類ほどあります。園芸界でも水仙は非常に人気のため、多くの品種が開発されていて、それを合わせると1万種はあるとされています。
スイセンにはその咲き方や花姿から12系統に分類されています。大きな違いは花びらとその中央の副花冠(コロナ)の形の違いです。まずは代表的なスイセンの系統の特徴を写真とともにご紹介しますね。
スイセンといったらまずこのカップ咲きを思い浮かべるほど、スイセンではスタンダードな花の形です。馴染み深い日本水仙もこのカップ咲きのひとつです。
副花冠が花びらよりも小さいのが特徴で、副花冠が花びらに対して3分の1以上ある場合は大カップ、3分の1以下の場合は小カップに細かく呼び分けられることもあります。
ラッパスイセンは副花冠が花びらより長い、もしくは同じくらいの長さがあるスイセンのことを指しています。
花を横から見るとまさにラッパのように副花冠が伸びているので、カップ咲きとはまた違う存在感があります。
口紅スイセンは副花冠のフチに紅色や濃い黄色が入るスイセンのことを指しています。まさに口紅をぬったようで美しい花姿が魅力です。
八重咲きスイセンは副花冠がいくつも重なって咲く、ボリューミーな花姿が楽しめるスイセンです。
とくにヨーロッパでは最近人気の花姿になっており、いくつもの園芸品種が生み出されています。
房咲きスイセンは一本の花茎から複数の花を咲かせるスイセンのことです。
一般的なスイセンは一本の花茎に対して一つの花しか付けませんが、房咲きだと少ない株数で豪華な花姿が楽しめます。
ペチコートスイセンは、女性のスカートのような見た目が特徴的なスイセンです。副花冠が大きく発達し、反対に花びらは細く伸びるので、このような形になりました。
このほかにも下記のような系統のスイセンと、カップ咲きスイセンの大カップ・小カップを合わせて、合計12系統のスイセンがあります。
ここからはぜひ花壇に植えていただきたい、スイセンの人気品種をご紹介します。黄色や白の花色が多いスイセンですが、最近ではピンクのスイセンも登場し、人気が急上昇しています。
ピンクのスイセンも合わせて、人気品種を10種類厳選してご紹介します!
ピンクチャームは人気のピンク色のスイセンで、副花冠がわりあい濃いめのピンクに染まる大カップ咲きのスイセンです。後述のピンク・パラソルと並んで人気です。
ピンクパラソルは、サーモンピンク系で美しい色味が特徴のラッパ咲き品種です、草丈は30〜40cmほどで、パラソルという名前の通り、俯きがちに傘のように咲きます。花期は3〜4月です。
デルナショーは淡いサーモンピンクの副花冠が花びらと混ざるように入る、見応えのある八重咲きスイセンです。こちらもまた人気が高まっていて、入手も困難になるほどです。
日本スイセンは古くから日本で親しまれてきた植物で、房咲きの水仙です。和風の雰囲気があり、庭園に植えられているのをよく見かけます。花期は12〜2月。花弁に香りがあるのも特徴です。
黄房水仙は日本水仙に似ています。黄色い花弁の中心にオレンジ色の副花冠が開花する房咲きのスイセンです。花つきがよいのが特徴で、香りも楽しめます。花期は2月から3月です。
ゴールドレインはとくに花びらの数が多い、多弁咲きともいえるほどの豪華な咲きっぷりが美しい八重咲きスイセンです。黄色の発色もよく、ゴールドの名に相応しい気品があります。
スイセンマウントフットは草丈が30〜40cm、副花冠はやや短めで薄い黄色だったのが開花するにつれ白く変化します。花期中に色の変化が楽しめる種類ですので人気ですよ。花期は3月から4月です。
スイセンタリアは白い花びらの雫咲きスイセンのひとつで、ややうつむき加減に開花します。華奢な印象のスイセンで、英語名では「Angel’s tears(天使の涙)」と呼ばれます。
タヒチは八重咲きスイセンではありますが、それと同時に副花冠のフチが濃いオレンジに染まる口紅スイセンのひとつでもあります。晴れ晴れとした暖かな色合いが楽しめます。
ナルキッスス・バルボコディウムはミニスイセンの一種です。草丈は15〜20cmと小さく、寄せ植えにも利用しやすいといえます。1月から2月に開花し、愛らしい可憐な花を咲かせます。
スイセンにはいろいろな種類があることがわかりましたね。大きさや色、副花冠の特徴などさまざまな違いがありますので、好みの水仙を見つけてみてくださいね。
GreenSnap編集部