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大きく成長するモンステラはとても立派な葉の持ち主ですが、そのままにしているとアンバランスになることがあります。また、大きくなりすぎて倒れやすくなることもありえますので、ぜひ支柱を立てておきましょう。ここでは、そんなモンステラの支柱の立て方についてご紹介します。
観葉植物として人気のモンステラ、鉢植えにして育てている方も多いでしょうが、育てている内に横に枝垂れるように茎ごと倒れて、広がるように伸びていってしまいますよね。
どうしてパキラなど他の観葉植物のように上に伸びていってくれないのかというと、それはモンステラが半つる性の着生植物だからなのです。
モンステラは気根を使って自身を支えながら、ほかの木にとりついて伸びていき、鬱蒼としたジャングルの中でも日光を浴びれるように上に横にと成長していきます。実際に自生地では8m以上にも大きく育つそうです。
日本で鉢植えにして育てたとしてもその性質は変わらないので、モンステラはとりつくことのできる柱となるものを探しながら気根を伸ばし、横へ横へと広がるように伸びていきます。
結果的にこの写真のように、大株になるにつれて倒れるように広がって伸びると、かなりスペースを使うことになってしまいますよね。
モンステラのために広いスペースを使えないという方は、支柱を立ててモンステラを育てましょう。支柱を立てると、次のような効果がありますよ。
モンステラは上に伸びるために支えとなる木や支柱がないと、地面を這うように伸びていきます。放っておくとどんどんと横に広がるので、支柱を使って上へと伸ばしていくことで、モンステラの葉や枝のバランスが整っていき、美しい見た目となります。
スペース的にも支柱を立てればかなり省スペースで飾れるようになりますよ。
モンステラを支柱なしで育てると、株元に葉が密集してしまうことがあります。葉が重なると全体に日が当たらなくなったり通気性が悪くなって病害虫の被害にあうこともあるのです。
支柱を立てて株元に空気の通り道をつくってやると、株全体の通気性がよくなり病害虫を防げるほか、万が一に病害虫が発生したときに被害が広がるのも防げます。また、死角も少なくなりモンステラの様子をよく見ることができるので、病害虫にも気が付きやすくなりますよ。
自生地のモンステラは横に伸びたとしても地面に気根が伸びて体重を支えられます。しかし室内で支柱を立てずに育てていると、横に広がり、床に気根が活着しないので、茎に負担がかかってしまいます。
そうすると鉢が倒れたり、茎が折れたりして、最悪の場合は復活せずにそのまま枯れてしまうこともあるのです。
そうならないためにも、支柱を立てて重力を鉢の範囲内にもっていき、安定した状態で育ててあげましょう。
モンステラに支柱を立てる時期は、生育期である5〜9月頃がおすすめです。
支柱を立てる作業は、モンステラを動かしたり紐でくくるなどある程度負担がかかります。そのため生育期に支柱立ての作業をしてあげると、負担がかかっても回復も早いですし、支柱への着生もしやすいのでおすすめです。
モンステラに立てる支柱には、いくつか種類があります。ここでは、おしゃれに仕上がる支柱の種類について、いくつかご紹介していきます。
ヘゴとはシダ科の植物の一種で、高木に育つため太い茎に育ちます。ヘゴ棒はこの太い茎を乾燥させてつくられた支柱のことで、適度な凹凸の通気性があり、気根が絡みつきやすいのでおすすめです。
おしゃれな支柱としておすすめなのがココスティックです。こちらも植物由来の支柱で、ココヤシの繊維が原材料になっています。見た目も自然なのでなじみやすく、モンステラとの相性も抜群です。
プラヘゴは、ヘゴ棒を模してつくられたプラスチックのヘゴ棒のことで、自宅で簡単に長さをカットすることができる支柱としても人気です。
モンステラとの色なじみの点では少し劣りますが、比較的安価で手に入り、網目状になっているので通気性も問題ありません。
流木や木材も、表面のざらつきや通気性などがあるので支柱として使えます。最近おしゃれで注目を集めているのは太めの流木を支柱にしたモンステラです。インダストリアル系やナチュラル、北欧インテリアにも合う見た目で人気です。
リングになって簡単に倒れ防止ができる支柱は、最近では100均にも売っています。1セットで四方に広がる茎を支えられるので手軽に作業ができますよ。
株の周囲を囲むタイプの支柱なので、支柱が視界に入りやすくなる、隠すのが難しいなどのデメリットもありますが、とりあえずの応急処置としてもおすすめです。
このタイプも100均でよく数本セットで売られています。メーカーによって材質は異なりますが、室内で飾る場合はプラスチック製でもいいでしょう。大株で茎葉に重さがある場合は、スチールパイプ製などの丈夫なものがおすすめです。
このような棒状の支柱を使うときは、麻紐やビニールタイなどの結びつけるものが必要になります。
モンステラの支柱は、じつは100均の材料でも簡単につくれます。
ヘゴ板やココスティック的な、太い支柱を用意しようとすると、どうしても1000〜2000円くらいかかりますが、100均の材料で作れば500円ほどですみますよ。
棒状やリング支柱を使うときは、すでに植えてある状態のモンステラに支柱を挿して、紐で結びつけるだけです。
土に挿すときは細く尖った方を挿しますが、根を潰さないようにゆっくりと挿しましょう。根にぶつかる感触があったら少し角度を変えて挿してください。
そのあとは支柱とモンステラの茎を結びます。ビニールタイや麻紐などを使って、支柱側に結び目がくるよう八の字に結びましょう。きつく結ぶとモンステラが傷つきますので、少し余裕があるくらいに結んでください。
また、新しく生えた柔らかい、色が薄い茎葉はこれからよく伸びるので、ストレスにならないよう結ばないようにしましょう。
棒状支柱の場合、1本で支えられれば問題ないですが、不安定なようであればバランス良く3〜4本挿しておくと安心です。
ヘゴ棒やココスティックなどの太い支柱を使うときは、植え替えと同時に作業するようにしましょう。
新しい鉢に底石をいれたら支柱をまず真ん中に入れ込んで、3分の1ほど土をいれて支柱を固定します。次にバランスがよくなるようにモンステラを配置して麻紐で支柱に仮止めしましょう。
次に土を鉢のフチ3〜4cm下くらいまでいれてバランスを乱す茎があれば剪定して終了です。
支柱を立てて間もない頃は、株が広がり気味になってしまうので、麻紐などでぐるりと株全体を立たせるようなイメージで茎と支柱を巻き付けておきましょう。そのうち気根が着生して自立するようになります。
大きな植物のモンステラはそのままにしていると頭でっかちになり、鉢が転倒することがありますので、支柱を立てましょう。しっかりと支柱を立てれば安定して、形も整いますので、ぜひやってみてくださいね。
GreenSnap編集部