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夏から冬にかけて、まるでブラシのような形の花を咲かせるバンクシア。種類が豊富で、品種により花の色や形が異なります。バンクシアはオーストラリア原産の常緑中高木で、熱い地域に咲く独特な姿が気分を明るくさせてくれます。
今回は、バンクシアの育て方や注意する害虫、植え替えの時期についてご紹介します。
バンクシアは1種類を除いた73種類がオーストラリアが原産の植物です。自然発火による森林火災の中でも生育できる、ワイルドフラワーとして知られています。エキゾチックで独特な雰囲気を味わうことができます。
バンクシアにはたくさんの種類がありますが、日本の気候で栽培するのであれば、耐寒性・耐暑性が強い「バンクシアスピヌロサ(別名:ヘアピンバンクシア)」、「エリキフォリア(ヒースバンクシア)」、「インテグリフォリア(コーストバンクシア)」、「ロブル(スワンプバンクシア)」がおすすめです。
バンクシアは、日当たりの良い場所を好みます。庭植えの場合も鉢植えの場合も、どちらも日光が降り注ぐ場所が適しています。オーストラリアの植物ということもあり、寒さや湿気などには注意が必要です。日当たりと水はけの良い場所であれば、問題なく育ちます。
バンクシアは元々、痩せた土地に自生する植物なので肥料などはほとんど必要ありません。
バンクシアは加湿を嫌うため、土の表面が乾いてきたら鉢の底から水が流れるくらいたくさん与えましょう。特に夏場は水切れをしないように注意が必要です。ただし湿りすぎると根ぐされを起こすこともあるため注意しましょう。
植え付けの時期は4、5月頃が適していますが、温暖地であれば9、10月頃でも問題ありません。種子が隠れる程度に土をかぶせます。土の表面が乾いたら水を与えましょう。約2ヶ月で芽がでます。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。植え替えの時期は、春か秋が適しています。高温多湿な環境でも問題なく育ちますが、水はけの良さが重要なカギとなります。鉢植えだけでなく庭植えの場合でも、根鉢の下に軽石を敷くなどして、対策を行いましょう。
バンクシアは、定期的な水やりさえしていれば、肥料などを与える必要はありません。ただ、風に弱いので、強い風が当たる場所は避け、支柱を立てることで倒れにくくなります。
バンクシアは株元にコブのようなものが発生することがありますが、これは病気ではなく「リグノチューバ」と呼ばれるものです。オーストラリアの森林火災などで花が枯れてしまった際、再生できるように栄養を蓄えています。この「リグノチューバ」が覆われているとうまく生育しないことがあるので、土がかぶさっていないかチェックしましょう。
挿し木と種まきで増やすことができます。挿し木の場合は新芽が付いた枝先を切り取り、下半分の葉を取り除きます。水揚げの後で水はけの良い用土に刺し、落ち着くまで水を与えながら管理しましょう。
種まきの場合は熱を用います。バンクシアはオーストラリアの森林火災によって刺激を受けると、固い殻がはじけて実の中の種が飛び出します。硬い気質の実に包まれた種子を取り出すためには、これと同じ条件が必要です。オーブンで10分ほど焼くと、冷えた頃に口が開いて種が出てきます。
バンクシアは硬い殻に包まれているため、最高温度で焼きましょう。加熱時に種子が死んでしまうこともあるため、注意しながら行います。
バンクシアは夏から冬にかけて開花します。切り花やドライフラワーにして部屋に飾ると一気に華やかになりますよ。花だけでなく、実や葉の形状も品種により異なるため、独特な雰囲気を味わえます。年々、切り花として流通するバンクシアの種類も増えているようです。
バンクシアの花言葉は「勇気ある恋」「心に鎧を着る」「心地よい孤独」です。
オーストラリアを自生地とするバンクシアは、森林火災で木が焼けると、実が割れて種が飛び散ります。
「勇気ある恋」という花言葉は、発生した火の中からタネを飛び散らせ、その種が育って、花を咲かせることからきているのかもしれません。エキゾチックで個性的な花を咲かせるバンクシア。見ているだけで胸の内からパワーが湧いてきますね。
がほとんど必要なく、初心者でも育てやすいバンクシア。ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部