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高知県立牧野植物園は、高知駅から車で約20分ほどの場所に位置する、牧野富太郎博士を顕彰した自然と人との関係を大切にした植物園です。ここでは、そんな高知県立牧野植物園で見られる植物や、園内のようす、おすすめのスポットなどをご紹介します。また、現在開催中のイベント「旅するラン展」の様子も、写真や3Dバーチャル技術を用いて詳しくレポートするので、ぜひチェックしてみてください♪
高知県立牧野植物園は、日本の植物分類学の父である牧野富太郎博士の業績を顕彰する植物園であり、牧野博士ゆかりの植物など約3,000種類以上が四季を通して見ることができます。五台山という小高い山の頂上付近にあるため、その独特の地形を活かし、それぞれの植物の自生地のような感覚で楽しめるのが特徴です。
また、園内にはジャングルさながらの温室や内藤廣氏設計の牧野富太郎記念館があり、牧野博士の生涯を紹介する展示や、オリジナル作品を上映している国内植物園初の4Kシアター、レストランやショップなども併設されているので、晴れの日だけでなく、あいにくの雨の日でも十分に施設を楽しむことができます。
高知県立牧野植物園では、春の季節には60種類以上のツツジや40種類もの桜を見ることができます。牧野博士が大好きだった桜たちは、早いものは1月から4月下旬頃まで次々と開花します。
中でも、牧野博士が名前をつけたといわれる‘仙台屋’と呼ばれる園芸品種は花弁の縁が濃いピンク色をしていてともて美しく、春のシンボル的存在となっていて人気があります。
このほか、夏の季節には絶滅危惧種のガンゼキランの大群落やカギカズラ、ヒツジグサなどを、秋の季節には牧野博士が名付けたジョウロウホトトギスや25種類もの野生菊の仲間なども見ることができます。
▼カギカズラ
▼ヒツジグサ
また、幼少期の頃、牧野博士の生家の裏山にあり、牧野博士がとても好きだったバイカオウレンは、冬の季節では特に必見です!この花は、牧野植物園のロゴにも使われている、園のシンボル的存在の植物で、寒さの厳しい早春に可憐な花を咲かせてくれます。
また、温室に咲くカトレアなどのランや、ダースベーダーに似た花を咲かせるアリストロキア・サルバドレンシスといった植物もとても人気があります。
高知県立牧野植物園の方曰く、「土佐の植物生態園」「牧野富太郎記念館」「温室」は、ぜひ見てほしいおすすめのスポットだそうです。
「土佐の植物生態園」は、山も川も海もある自然豊かな高知県の自然植生を再現したエリアで、さまざまな高知県の植物を見ることができます。高知県立牧野植物園では園内に生育するほとんどの植物にラベルを付けているので、歩いているだけでとても知識がつくかもしれません!!
「牧野富太郎記念館」は、建築家の内藤廣氏が設計したサスティナビリティー(持続性)という考え方がひとつのテーマになった建物です。自然と人間が共生している仕組みを壊さず持続させていくための工夫が構造や設備などに生かされています。なんと、この美しい建物には高知県産の杉や檜がたくさん使用しているのだそうですよ!
また、建物の内部では、牧野博士の生涯を紹介した展示、博士自筆の植物図、さらに博士が採集した植物標本なども見ることができます。展示館の中庭では牧野博士にゆかりのある植物約250種類が観賞できるようになっています。
ジャングルさながらの空間となっている「温室」では、さまざまな熱帯植物が植栽されています。ヒスイカズラ(3月)やオオオニバス(夏〜秋)など、一年中色鮮やか花々を楽しむことができます。
高知県立牧野植物園では、一年を通してさまざまなイベントを開催しています(イベント詳細はこちら)。
中でも、園内のライトアップや星空観察、野外シネマと、毎回違ったテーマで楽しめる「夜間開園 よるまきの(3、10、11月開催)」や、夜にしか咲かない花が見られる「夜の植物園 (夏開催)」、温室で開催される「サボテンと多肉植物展(6月開催)」や「ラン展(2月開催)」などは、毎年特に人気のイベントとなっています。
今回GreenSnap編集部は、そんな高知県立牧野植物園の人気イベントの一つである「ラン展」の様子を取材させていただくことができました。今年のテーマは「旅するラン展」です。
開催場所:高知県立牧野植物園 温室
開催期間:2月6日(土)〜28日(日)
ここでは、温室およびラン展で見ることができる花や中のようすなどを、少しだけご紹介していきます。また、写真で伝えきれない臨場感を無料で楽しめる3Dオンライン植物園ものちほど合わせてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
アフリカ&東南アジア&中南米を旅するイメージでつくられた「旅するラン展」の入り口には、空港をイメージしてつくられたウエルカムエリアが広がります。ランが飾られた飛行機があちこちにぶら下がっていて、とてもかわいいですよね。
こちらは温室のエントランスのようすです。道の両サイドにシンメトリーにランが展示されていて、豪華な雰囲気を楽しむことができます。
「旅するラン展」、まずはアフリカのランエリアから始まります。
アフリカエリアでは、アングレクム・レオニスやディサ属の園芸品種、ブルボフィルム・プルプレオラキス(コブラオーキッド)などを見ることができます。
続いては東南アジアエリアです。
東南アジアエリアでは、ファレノプシス属の園芸品種やバンダ・セルレア、パフィオペディルムの仲間などを見ることができます。
続く中南米エリアへ入る手前には、高知県内で生産されるランコーナーもあります。このエリアでは豪華なコチョウランの仲間などがたくさん飾られています。
最後は中南米エリアです。
中南米エリアでは、マスデバリアの仲間やカトレア・トリアナエなどを見ることができます。
このほかにもたくさんの種類のランが展示されているので、詳しくはぜひ3Dオンライン植物園をチェックしてみてくださいね!!
オンライン植物園の散策方法は、行きたい方向の道を画面をタップするだけで、とっても簡単です。3Dの映像は360度見回すことができるので、さまざまな方向へ回転したりズームしたりしてお楽しみいただけます。また、白丸をタップすると、その植物についての詳しい説明を見ることもできます。
※画像:Greensnap編集部撮影(一部)、高知県立牧野植物園提供(一部)
GreenSnap編集部