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サボテンはあまり手入れしなくとも成長していく、育てやすいイメージがありますが、管理が悪ければ枯れることもあります。根腐れや葉焼けしたサボテンは、そのまま放っておくと枯死してしまいますが、復活させる方法もあります。
今回は、サボテンが枯れてしまう3つの原因と、その復活方法をご紹介します。
サボテンが枯れる原因でもっとも多いのが、根腐れです。根腐れは主に水やりのしすぎが原因で起きる病気で、内部から進行するため見分けるのが難しいです。
根腐れしたサボテンは、根から養分を吸収できなくなり、細胞が死んでいきます。軽く胴や根元をつまんだだけでくぼむような、ぶよぶよとした触感で腐っていき、根元から上へ向かって症状が進行します。
サボテンは砂漠の日照りで生きるため、直射日光を当ててもよいと思われがちですが、これは間違いです。サボテンは長時間直射日光があたると、表面が白や黄色く変色し始めて、葉焼けを起こしてしまいます。
葉焼けを起こしたサボテンは、細胞が壊死した状態ですので、光合成ができなくなります。光合成ができないと、植物は生きるのに必要なエネルギーをつくれないため、症状が進むとたちまち枯れてしまいます。
サボテンが好む環境は、風通しがよく適度な日当たりのある場所と乾燥した土です。水やり頻度が少なすぎたり、水はけの悪い土を用いていたり、日当たりの悪い場所で管理していると、土の中の水分がうまく蒸発せず、水やりに障害が発生します。
サボテンが水不足になると葉の色が薄くなったり、シワシワになってくるなどの症状が見られます。株が弱ると病害虫や季節の変化などの耐性が格段に落ちてしまいます。長期間誤った管理をしていると、枯死しやすくなるので注意しましょう。
前項の状態を放置しておくと、サボテン全体が黄色く変色したり、一部にハリがなくなりシワシワになってきたりします。ただし、もとの緑色でハリもある部分が残っていれば、復活できる可能性はあるので安心してください。
根腐れしてしまったサボテンは、「胴切り」で復活させることができます。まだ完全に細胞が死んでいない先端部分を切って、挿し木のように新たに育てなおす方法です。
ただし、根腐れが進行して、完全に細胞がすべて死んでいる状態の場合は、胴切りしても復活はできないので、なるべく早めに察知して、胴切りしましょう。
葉焼けによって枯れかけたサボテンは、変色部分を切り落とし、市販の殺菌剤を塗って乾かすことで復活させられます。
しかし、葉焼けがあまりにも広範囲に広がっている場合は、復活は難しいでしょう。
弱ったサボテンは、用土中に病原菌がいたり、栄養分が不足しているなどの原因も考えられるので、サボテン専用の土に新しく植え替えをしましょう。正しい管理方法で育てることで、次第に復活します。
サボテンが必要とする水分量は季節によって異なります。季節ごとに水やりの頻度と量を変えることにより、サボテンが枯れるのを防ぎましょう。
サボテンに適した土は、水はけと保水力に優れた土です。水はけがよくないと水をたくわえすぎて根腐れの原因となり、保水力が弱いと生長期に十分な水分量が確保できません。
「川砂5:赤玉土3:腐葉土2」といった、水はけと保水力を両立した配合土を使いましょう。
サボテンは日当たりと通気性のよい環境を好みます。ジメジメした場所や日光のあたらない場所ではなく、ベランダや窓際などに置きましょう。
強い直射日光が当たる真夏では、葉焼けを起こしてしまう可能性がありますので、カーテン越しに育てるのがおすすめです。
サボテンは、枯れる前に必ず見た目が変化します。その変化には気づきにくい場合もあるので、日頃からサボテンの状態をよく観察しておくことが、予防の第一歩となります。また、正しい管理方法で育てて、サボテンを元気に育ててあげてください。
GreenSnap編集部