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梅園に行けばひときわ目を引くしだれ梅は流れ落ちるように咲く姿がとても美しいですよね。その美しさを保つためには剪定が必要ですが、実際はどうやったらいいのでしょうか。
このページではしだれ梅の剪定についてご紹介しています。剪定はいつしたらいいかわからない方もぜひご参照ください。
しだれ梅はウメの一種で、花期は2月から3月です。しだれ梅という特定の植物はなく、しだれているものをしだれ梅と総称しています。
しだれ梅を毎年きれいに咲かせるには剪定が必要です。
しだれ梅を剪定をしないと、枝がどんどん伸びて見栄えが悪くなります。乱れた状態に花がつくのでせっかくの花期が台無しになることもあります。見た目を美しく整えるために剪定をします。
また、枝が好き放題に伸びたり、枝分かれしたりすると栄養があちこちに行き渡ってしまいます。これでは必要な箇所に栄養が行かなくなってしまうので、不要な枝はカットして全体にしっかりと栄養が行き渡るようにするためにも剪定が必要です。
さらに、葉や枝が密集すると通気性が悪くなり、しだれ梅が病気になることもあるので、ハサミを入れて手入れをします。
しだれ梅を剪定する場合は、次の道具を用意しましょう。
枝が硬いこともありますので、ノコギリがあると便利です。地植えで大きく生長したしだれ梅の場合は脚立を使って作業をするといいですよ。
しだれ梅の剪定の時期は、地植え、鉢植えで異なります。それぞれの剪定時期は以下の通りです。
地植えでしだれ梅を育てている場合は、10月から1月に剪定をしてください。この時期は花芽が膨らむ段階です。花芽の位置を確認しながら枝を切り落としてください。花芽とは、花がつく場所のことです。花芽は小さなこぶのようになっています。この花芽をすべてカットしてしまうと、咲く花がなくなってしまうので要注意です。ある程度残してカットします。
しだれ枝に伸びすぎた枝がある場合は、6月から7月にカットしても問題ありません。
鉢植えでしだれ梅を育てている方もいるかと思います。鉢植えの場合は、10月から11月に行ってください。鉢とアンバランスになるように大きく枝が広がると、見栄えも悪くなります。乱れて大きく広がっていると、場所も取るので、コンパクトな形を保つために剪定が必要です。
だいたい3分の1ほどの高さまで切り落とすとコンパクトなしだれ梅になりますよ。
しだれ梅は剪定時期を必ず守って剪定しましょう。
混みあっている枝や、飛び出した枝を見つけたら、根元から切り落とします。細い枝や傷んでいる枝もカットしてください。ポイントは根元から切り落とすことです。細い枝や弱っている枝、傷んでいる枝があれば、一緒に切り落としてください。
剪定中は、花芽を見ながらハサミを入れましょう。花芽は後に花が付く場所のこと。1つの枝に5芽ほど残して剪定してください。すでにご紹介したように、花芽を取りすぎると、花数が減りますのでご注意ください。
剪定中は、仕上がりを想像しながら、ときおり全体を見て剪定すると失敗しにくくなります。しだれ梅は広がって成長しますので、万が一多めに切ってしまっても問題ありません。
切り終えたら、切り口に癒合剤を塗ると良いですよ。
鉢植えで育てている場合は、枝を3分の1の長さにカットします。芽は3芽ほど残しましょう。
しだれ梅はたくさんの枝を伸ばすので剪定は欠かせません。失敗しないコツは、剪定の時期を逃さずに毎年ハサミを入れることです。
切った部分から枝分かれすることがあるので、必ず根元からカットすると不要な枝が増えずに済みますよ。適する時期に剪定をしておけば、しだれ梅への負担は最小限に抑えられますが、ある程度のストレスはかかります。育成があまり良くないしだれ梅の場合では弱る可能性もあります。不安な場合は切り口に癒合剤を塗るようにしましょう。
しだれ梅をより美しい姿を楽しむためには剪定をしましょう。時期さえ守って、花芽を取りすぎなければ問題ありませんので、試してみてください。
GreenSnap編集部