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エアプランツ(チランジア)は土を使わずに育てられるので、飾り方の幅も広く、おしゃれなインテリアグリーンとして人気の植物です。エアプランツの種類は原種だけでも600種類以上あり、さまざまな園芸品種も多くあるので、ぜひ自分好みの種類を見つけて、育ててみてください。
今回は、数あるエアプランツの中から、とくに人気の種類14選と、おしゃれな飾り方をご紹介します。
エアプランツとは、パイナップル科(ブロメリア科)チランジア属の一部の植物の総称です。おもに北アメリカ南部からメキシコの乾燥地帯に自生しており、そのほとんどが樹木や岩場に着生して育ちます。
ちなみにチランジアは、「エアータイプ」と「タンクタイプ」のふたつに大きく分類でき、このエアータイプのチランジアは土を必要としないことから「エアプランツ」と呼ばれています。
エアプランツは吊るしたり着生させたりするなど、飾り方の自由度も高いことからインテリアグリーンとして人気です。
なぜエアプランツは土がなくても育つのかというと、大気中の水分を吸収できるからです。エアプランツの葉には、「トリコーム」という細い繊毛がびっしりと全体に付いています。このトリコームがあることで、大気中のわずかな水分を吸着し、エアプランツ全体の養分として成長していけるのです。
勘違いされやすいですが、大気中の水分を吸着するといえども、エアプランツに水やりは必須です。とくに室内に飾って育てている場合は、霧吹きをしたり、ソーキングという水に沈めて水分を吸収させる必要があります。
エアプランツは「銀葉種」と「緑葉種」の2種類に分類できます。
銀葉種は葉の表面が白っぽいトリコーム(繊毛)で覆われているのが特徴で、縁葉種は肉眼ではトリコームが見えないので、より鮮やかなグリーンが楽しめます。
この違いは自生地に由来しています。銀葉種は乾燥した砂漠地帯、緑葉種は湿潤なジャングルなどに生息するため、より水分の確保が厳しい環境であるエアプランツが、トリコームを豊富に生やし、株全体が銀色にみえる銀葉種になったのです。
丈夫で育てやすい品種です。花色は紫色。小粒で可愛らしいエアプランツです。とはいえ、うまく育てればかなり大きくもなります。100円ショップなどでもよく売られているエアプランツです。
この記事で紹介するエアプランツの中では最も印象的なのがウスネオイデス。エアプランツとは思えないシルエットです。葉は下に伸びていき、エアプランツとしては成長も早いほうです。花色は黄緑色です。
ストレプトフィラは日々の変化が魅力のエアプランツです。葉が乾燥するとカールし、水やりをするとピンとはったルックスが楽しめます。大株のものも多く、初心者にも玄人にも人気です。
ドゥラテイは細い葉が軽くカールしながら伸びていくエアプランツです。根より先に自由に葉が伸びていき、枝などに巻きついて固定するのが特徴的。紫色の花には香りがついています。
カクティコラは大型種の一つです。大きなものは50cm以上にも軽くなります。カクティコラの名前の由来はサボテンなことも特徴。実際、サボテンに似ていますし、カクティコラ自体がサボテンにくっついて育ちます。花色は紫色です。
ジュンセアは枯れにくく育てやすい品種です。葉は上方に伸びていきます。葉の色は茶色と緑です。逆さホウキのシルエットなことも特徴。100円ショップでもよく販売されているので、入手しやすいですよ。
カプトメデューサは、神話にでてくる蛇の髪をしたメヂューサのように、葉がくねくねしているのが最大の特徴。花は紫でエキゾチックです。育てやすいので初心者にもおすすめのエアプランツです。
ブラキカウロスは緑葉種といえど葉っぱが赤色で、花は紫色です。その派手な見た目から、インテリアとして人気が集まっている品種でもあり、派生品種もたくさんあります。根が頑丈で、しっかり活着するのが特徴です。
ブッツィーは細めの葉に模様が生じるのが特徴のエアプランツです。こちらのエアプランツは紫色の花をつけます。100円ショップでも見かけられるくらいポピュラーです。また、子株がよくできるので増やしやすい品種の一つです。
イオナンタには2種類の品種がありますが、とくに流通しているイオナンタ・グアテマラは、葉が細く上に立ち上がっていくのが特徴の人気品種です。白い花を咲かせてくれます。
トリコロールは直立した葉と、花が印象的な品種。花は赤色で紫の花びらをつけます。名前の由来通り花色、葉色のコントラストが美しい品種。100円ショップでもよく売っています。
エアプランツの中ではかなり多きい品種です。葉の色は白緑色。花色は紫色です。丈夫なので育てやすい品種です。背丈は50cm近くになります。重さもあって存在感がかなりあるエアプランツです。
背丈が80cmほどにもなるファシクラータ。とにかく大きいエアプランツを探しているならばうってつけです。ファシクラータは入手しやすいことも利点。花色は赤や黄色などいろいろなものがあります。葉もかなり硬質で、鉢植えで育てる人も多いです。
アキロスタキスは肉厚な葉と美しい曲線美が楽しめるエアプランツです。花自体は緑色ですが、花序(つぼみ状態のとき)がピンク色なので、見た目の変化もおもしろいですよ。
同じエアプランツですが、この2種類では若干お手入れの方法を変えたほうがいいので、詳しくご紹介します。
トリコームが多い銀葉種は水分を吸収する力が強く、乾燥に強いのが特徴です。そのため、水やりやソーキング(水に浸して吸収させる方法)の回数は、控えめにして育てます。
屋外や風が強い場所に置くと、トリコームが取れてしまうことがあるので、できるだけ室内で育てたほうがいいでしょう。
縁葉種はトリコームが少ないので、水やりやソーキングを増やして育てましょう。
トリコームには日差しなどから株を守る働きもありますが、トリコームが少ない縁葉種はつまり日差しに弱いということになるので、屋外でも室内でも、飾る場所は明るい日陰程度の場所がおすすめです。
エアプランツはいずれの種類も手入れの手間があまりかからず、土も必要ないので、おしゃれな飾り方が楽しめます。種類によって姿形もさまざまなので、ぜひ自分好みのエアプランツをおうちに飾って、お楽しみください。ほかにも様々な種類がありますので、気になる方はGreenSnapで検索してみてください。
GreenSnap編集部