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セロリは、シャキシャキとした食感と、独特の風味が特徴の野菜です。好き嫌いが分かれる野菜ですが、採れたての新鮮なセロリは、市販のものとは違った風味を味わうことができますよ。
今回は、セロリの育て方について、詳しく紹介します。
セロリはセリ科オランダミツバ属のヨーロッパ原産の野菜で、セルリーという別名でも知られています。独特の風味と歯応えの良さが特徴で、生はもちろん、スープや炒め物などさまざまな料理に使うことができます。
セロリは気温の影響を受けやすいため、栽培は少し難易度が高いのが特徴です。乾燥と高温を避けて育てることを意識しましょう。
セロリは冷涼な気候と適度な湿り気を好むので、風通しがよい半日陰で栽培しましょう。乾燥を嫌うので、夏場の乾燥した時期は敷きわらを敷いて水分の蒸発を防ぎ、水切れを起こさないようにこまめに水やりをします。
25度以上の気温では病気にかかりやすくなり、生育が悪くなります。日陰に置いたり、日除けをするなどして管理しましょう。日光に当たると、茎が根元まで緑色になるので、収穫の1カ月前から根元に新聞紙をまいて日除けをします。
セロリは根が深く張り、大きく育つので、最初の土づくりが大切です。栽培期間が長いので、植え付け時にはしっかりと元肥を施しましょう。
また、酸性の土壌を嫌うので、地植え栽培の場合は植え付け前に土壌を中和しておくのがポイントです。
プランター栽培のセロリは、市販の野菜用培養土を使用して育てると良いでしょう。自分で土を配合する場合は、赤土玉、腐葉土、パーミピュライト、を7:2:1の割合で混ぜます。
プランター栽培のセロリは、深さ25cm以上の標準サイズのプランターを選びましょう。
市販のセロリの苗を購入する場合は、葉色が濃く、茎ががっしりとしまっていて、本葉が8枚前後のものを選びましょう。
また、色が薄すぎる、葉が病気、虫食い跡が多い苗は避けるようにしましょう。
地植え栽培のセロリは、毎日の水やりは必要ありません。1週間以上雨が降らない時はたっぷりと水やりをしましょう。
ただし、夏場の乾燥が激しい時期は、敷きわらをして土壌の水分の蒸発を防ぎながら、土が乾燥しないようにこまめに水やりするのがポイントです。根が蒸れないように、朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。
プランター栽培のセロリは、乾燥しやすいので、1日1回は必ず水やりをしましょう。土の表面が乾燥する前にたっぷりと水やりをしてください。
夏場の暑い時期は、表土が乾燥しているのを確認しながら、1日2回水やりをしましょう。
セロリは栽培期間が長いので、収穫まで肥料切れを起こさないように追肥を施していきます。植え付けの2週間後から、1カ月に1〜2回の頻度で化成肥料を施します。有機栽培の場合は鶏ふん、油かすを追肥しましょう。
セロリの植え付けから1カ月ほど経つと、葉元や根元から出てくる新芽がたくさん生えてきます。わき芽をそのままにしておくと新芽に栄養が取られてしまうので、太くておいしいセロリを育てたいなら、適宜わき芽を取りましょう。
また、8月上旬〜12月中旬にかけて、セロリの下葉が黄色く変色してきたら、傷んだ葉を書き取ります。下葉かきは収穫の前まで、定期的に行いましょう。
根元に包丁を入れて株ごと刈り取るか、外側の葉から順番に必要な分だけかき取りましょう。収穫が遅れるとスが入って硬くなるので、収穫時期を逃さないことが大切です。
セロリの茎は、日光に当たりっぱなしになると緑色になってしまいます。市販のセロリは茎が白いものが多いですが、見た目を良くするために軟白栽培という方法で育てられています。
白いセロリを収穫したい場合は、収穫の1カ月前ごろを狙って、新聞紙で株元を遮光してあげてください。段ボールなどを使い日が当たらないようにしてもよいでしょう。
セロリは気温が10度以下になると花が咲き、「とう立ち」という状態になります。とう立ちすると食感が悪くなるので、食用には向かないでしょう。
花が咲いたあとは茶色く枯れていき、種がつきます。セロリはとう立ちする前に収穫を終わらせましょう。収穫した種を使って翌年もセロリを栽培することができますよ。
セロリは、アブラムシ、エカキムシ、ハダニ、ヨトウムシの被害に注意しましょう。害虫を見つけたら、その場で駆除するか、農薬などを散布して被害を抑えましょう。
また、セロリは高温多湿の環境や長雨の環境で病気を発症しやすくなります。病気になると葉が黄色く変色したり、萎んだり、斑点が現れることがあります。
通気性が悪くなると病気になりやすいので、密集した葉があれば清潔なハサミで剪定しましょう。
セロリは「株分け」で増やすことはできません。セロリを増やしたい場合は、花が咲き終わった後に採取した種から新しいセロリを育てましょう。
ただし、根が残った状態であれば、再生栽培させることができます。水を入れた容器にセロリを挿して根を林、土植えに移し替えて育てましょう。
複雑な味が特徴ですが、スープやサラダの隠し味としても重宝する野菜です。ぜひ、家庭菜園でセロリを栽培して、新鮮なセロリを楽しんでくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部