warning
error
success
information
観葉植物のパキラは細い葉が特徴的で、どんどん生長しますよね。しかし、そのままにしていると大きくなりすぎてしますので剪定が必要です。
このページでは初心者の方にもわかりやすくパキラの剪定方法についてご紹介しています。剪定の目的についても記載していますので、ぜひご参照ください。
パキラは、中南米に自生する常緑性高木です。
育てやすくて観葉植物として人気で、苗を2〜3本編んだねじり・編み込み仕立てや、太い幹からひょっこり枝葉が伸びる朴仕立てにして親しまれいて、なじみ深い観葉植物ともいえますよね。
そんな人気のパキラ、どのくらい大きくなるかというと高さ最大20mほどになります。ただしこれは自生地かつ地植えで育てた場合の大きさです。とはいえ、室内で鉢植えにして育てたとしても、剪定をせずに育てていると天井にまで届いてゆくゆくは株に負担もかかってしまうので、定期的に剪定が必要なのです。
ちなみに育てている環境や植え替えの頻度にもよりますが、パキラは1年で50〜70cmほど伸びるといわれており、かなり成長スピードが早い植物です。
本来20mほどに成長するパキラは、定期的に剪定しないとどんどんと伸びていき、管理しずらい大きさになってしまいます。
また、葉が密集するなどをするとバランスが悪くなり、にょきにょきと伸びすぎた枝葉は不揃いで不恰好に見えるので、剪定をして見栄えをよくしたほうがいいですよ。
また、伸びすぎたパキラの先に葉がしげると、重みに耐えられずに折れたり、大株になるとバランスを崩して転倒することもあるので注意しましょう。
パキラは生育旺盛で茂りやすい観葉植物で、葉が茂りすぎると通気性が悪くなったり、栄養を適切に供給できなくなって、パキラの健康状態が悪くなることもあります。
湿気は虫が好むため、害虫被害や病気にある可能性もあります。パキラの健康が悪くならないためにも定期的に剪定をしましょう。
パキラの剪定の時期は5月から6月です。おそくとも7月ごろにはすませておきましょう。真冬と真夏はさけてください。
5月から7月はパキラの生長期でもあります。剪定でカットをしてもすぐにまた芽が出てきて、形が整いやすいためこの時期に行いましょう。剪定は植物に負担がかかりますが、この時期ならパキラがとても元気な時期なのでおすすめです。
パキラの枝や幹を途中で切る、切り戻し剪定をするときは、「成長点」を意識しながら剪定していくのがコツです。
成長点とは幹や枝の表面にある節のように見えるもののことで、写真のように横長の茶色い傷のような成長点が、緑色の枝先のほうにいくつかまだらにあります。パキラは成長点から新たな枝葉を伸ばすので、パキラを剪定するときはこの成長点から2cm上くらいの位置で切りましょう。
反対に、不要な枝を切る間引き剪定をする場合は、この成長点を残さないようにできるだけ分岐の根元から切ると、同じ場所から枝が伸びなくなります。
パキラを剪定した後は、よく日が当たる風通しのいい場所におきましょう。パキラは基本的に日光が大好きな植物なので、日に当てることで成長が活発になり、剪定した後もぐんぐんと葉を伸ばしていきます。
なお、剪定直後は肥料を控えてください。2〜3週間様子をみて、新芽が生えはじめて生育が安定してから肥料を再開するようにしましょう。
パキラはとても日陰に強く強健な観葉植物ですが、あまりにも暗い場所においていると、枝が日光の当たる場所を求めて、ひょろひょろの長細く伸びていきます。この状態を「徒長」ともいいます。
このような伸びすぎの状態になったパキラは、「丸坊主」と呼ばれる、葉っぱをひとつも残さない剪定をして仕立て直すこともできます。葉っぱが一枚もなくても、生育期の間に新芽を生やしてくれるので、思い切って一太刀で切れるように剪定しましょう。
パキラには木質化して表面が木肌色茶色になっている部分と、緑色の茎の部分があります。樹高を抑えたいからといって、茶色になっている部分をばっさりと剪定するのは株にとってダメージが大きく、新しい芽が生えるまで時間がかかることがあるので、できれば茶色い木質化した枝や幹から10cmほど上の、緑色の枝、かつ成長点の2cmほど上をカットするといいです。
とはいえ思いっきり小さくしたいときには、幹や枝の繊維が潰れないように、切れ味のいい剪定バサミを使って必ず一発でカットすれば大丈夫です。切り口がきれいでないと、そこから枯れこむこともあるので注意してください。切り口に癒合材を塗っておくと病気を防げるのでより安心です。
また、バッサリと切ると新芽が出てくるのにも時間がかかります。そのため、休眠期の冬を万全の状態で迎えるためにも、4月〜5月ごろのなるべく早い時期に剪定することをおすすめします。
生育旺盛なパキラは枝をバッサリと切り戻ししたりすると、この写真のように1カ所の成長点からいくつもの新芽が伸びてきます。
このまま伸ばしてもいいのですが、ゆくゆくは混み合って蒸れにつながったり、成長が遅くなってしまうので、適度に新芽を間引く「芽かき」をしておくといいですよ。
1カ所の成長点から1本の芽が伸びるように、ある程度伸びてから生育が弱いものを取り除きましょう。
剪定で切り取ったパキラの枝は、挿し木で増やすことができます。
剪定でカットしたパキラの上の葉2~3枚を残して下の葉は取り除きます。持っている場合は発根促進剤を切り口につけ、新しい挿し木用の土に挿します。土は乾燥させないように注意しながら水やりしてください。
ほぼ同じ方法で、水耕栽培も楽しむことができますよ。
パキラの剪定は難しくはありません。よく枝が伸びる植物で生命力も強いため、基本的にはどこから切っても問題はないです。
初心者だと枝を切ることに抵抗を感じるかもしれませんが、剪定で失敗することはほぼないので、パキラの健康のためにもしっかりお手入れしてくださいね。
GreenSnap編集部