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ハナミズキに似た見た目をしたヤマボウシ(山法師)には、花が終わったあとに赤い実がなります。このヤマボウシの果実は食べられるのか、その味や効能などのほか、毒があるという噂が本当かどうかなどをまとめているので、ぜひご参照ください。
ヤマボウシの実は集合果といって、複数の果実が集まった特徴をしています。
ヤマボウシの実は丸くで1〜3cmほどの大きさで、人が食べることもできます。種子は3mm前後で、大きな果実には3~4個の種子が、小さいのもだと1個だけ入っています。
食用にするには、ヤマボウシの実が熟して赤くなってすぐではなく、手で触ってやわらかい感じのときが最適です。果実は熟すと地面に落下します。その実が落ちたタイミングが美味しい頃合いとされています。
ヤマボウシの実は、6月から7月頃の花の開花シーズンが終わったあとにつきはじめます。ヤマボウシの実が緑から赤く変化していくのは、だいたい9月頃です。
ヤマボウシの実の味はマンゴー、あけび、バナナに似ているといわれています。果実はとても甘く、黄色い身をしてることからもマンゴーに似ているとされています。また、ねっとりとした食感もあるためバナナにも似ているともいわれます。
ヤマボウシの実は食べられるか怪しい見た目をしていますが、毒はありません。
しかし、ヤマボウシと見た目が似たハナミズキの果実には毒があります。公園など子どもがいる場所ではハナミズキの果実を誤って食べないために、ヤマボウシが植えられています。ハナミズキを植える場合でも、誤って口にしないように手が届く範囲の枝をカットするなど対策がされていることが多いです。
ハナミズキの果実を食べてしまうと中毒を起こしてしまうので気をつけましょう。確実にヤマボウシだと判別がつく場合のみ果実を食べるようにしてください。
ヤマボウシの果実には、ビタミン、アントシアニン、カロチンが豊富に含まれています。疲労回復や風邪予防、美肌に良いそうです。
さらに、ヤマボウシの果実を乾燥させてから食べると腹痛によく、腸を整えてくれるといわれています。味もおいしく体にも良いので、家に果実がある場合は食べてみたいですよね。
ヤマボウシの果実が食べられるとわかったので、実際に食べてみたいと思われている方も多いのではないでしょうか。ここではヤマボウシの果実の食べ方をご紹介します。
外側には赤く硬い皮があるので、まずそれを手で破いてそのまま生で食べてください。シンプルですが、ヤマボウシの果実のおいしさを一番楽しめる食べ方です。果肉のなかには小さなツブツブが入っています。気になる方は取り除いて食べましょう。
保存しやすく、より甘く食べられるのがジャムです。パンにつけてもよく、スイーツづくりに役立てることもできます。紅茶の甘味にもできますよ。
作り方は簡単で、実つぶつぶを取り、砂糖と合わせて潰して数十分置きます。その後鍋を中火で温め、仕上げにレモン汁を少々加えて完成です。
ヤマボウシの果実は乾燥させてドライフルーツとして食べることができます。保存がきくのでゆっくりと楽しめるのでおすすめです。実のうまみもぎゅっと凝縮されるのでおいしいですよ。
ヤマボウシの表面の皮をむき、天日干しをするか、レンジで乾燥させてつくってみてくださいね。食感が生食とは違うので、よく噛み、満腹感も得られやすいです。
ヤマボウシの果実がたくさん収穫できた場合は、ジャムにしてみませんか。果実と砂糖を煮詰めることでジャムができますよ。
すでにご紹介したように、パンにぬるのはもちろんのこと、スイーツづくりや紅茶の甘味、ヨーグルトの風味付けにおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
GreenSnap編集部