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美しい高貴な花というと、蘭を思い浮かべる方も多いかと思います。個性的な花の見た目をしていて、園芸店でも値段が高い蘭はプレゼントにも人気ですよね。ここでは、そんな蘭全般の花言葉と種類別の花言葉の意味や由来などについて記載しています。蘭を育てている方や蘭のブーケをギフトとして選びたい方もぜひチェックしてみてくださいね。
蘭の花言葉は「美しい淑女」、「優雅」です。
蘭の見た目の美しさが由来していると考えられます。蘭は種類が豊富で、蘭の種類には、胡蝶蘭やカトレアなどさまざまな種類がありますよね。
ここで紹介した「美しい淑女」、「優雅」という花言葉は蘭全体に当てはまる花言葉です。さらに細かく見ると、種類ごとにも異なる花言葉が設定されています。
蘭はとにかく種類の多い植物で、被子植物のなかでは特に種類が多いとされています。
胡蝶蘭の花言葉は、「清純」「純粋」です。
胡蝶蘭は洋ランのなかでも開店祝いとしてよく贈られる蘭で、側花弁が幅広い特徴があります。
カトレアの花言葉は、「魔力」「魅惑的」です。
花にボリュームがあることから、「洋ランの女王」とも称されます。大型の蘭のなかでもとくに華やかで、白やピンクが多いです。
パフィオペディラムの花言葉は、「優雅な装い」、「思慮深さ」です。
筒状になった唇弁が特徴的です。個性的な斑が入り、食虫植物のようにも見えます。
デンドロビウムの花言葉は、色別で異なりますが、全般では「わがままな美人」「天性の華をもつ」「思いやり」という意味があります。
着生蘭の一種で高い木の枝の上に根を広げて着生します。中型で花つきがいい特徴があります。
オンジウムの花言葉は、色別で異なりますが、全般で見ると「清楚」「可憐」などです。
花は黄色で蘭のなかでは2センチほどと小さめです。花つきがとてもよくブーケにも利用されます。
バンダの花言葉は、「上品な美しさ」「エレガント」「華やかな恋」です。
着生蘭の一種で、樹木の上に太い根を張ります。大きく成長する蘭で2メートルになることもあります。花色のバリエーションが豊富です。
蘭は英語でOrchid(オーキッド)と呼ばれています。こちらの由来についてご紹介します。
Orchidはギリシア語のorchisが由来しています。orchisは「睾丸」という意味で、蘭にあるバルブが睾丸に似て見えたことが由来しています。バルブとは根本になる膨らんだ茎のことです。
蘭はくさかんむりに「闌」という漢字を組み合わせたもので、「闌」とは「閉じ込める」という意味です。これは蘭が良い香りを閉じ込めた花であることが由来しています。
蘭の花はとても独特で個性的な見た目をしていて、左右対称になっています。そして唇弁(しんべん)というものがある特徴的でもあります。リップとも呼ばれ、蘭の花を顔として見たときに、口にあたる花弁のことを指します。
唇弁は袋状のものや、舌のように見えるものなど個性的な形をしていて、ヒダがある唇弁を持つ種類もあります。
蘭の雄しべと雌しべは1つになっていて、「ずい柱」と呼びます。また、蘭の花粉は塊状になっていて、粉状ではない特徴もあります。
蘭には独特のバルブというものがあります。バルブは「偽鱗茎」、「偽球茎」とも呼ばれています。こちらは根のように見えますが、茎が肥大化したものです。蘭のバルブは貯水タンクのような役割があり、水分や栄養分をバルブに貯めこむことができます。
蘭の種類によってバルブの形に違いがあり、バルブがない蘭もあります。
蘭の花はとにかく種類が豊富で見た目も個性的なものが多いのです。変わった唇弁があるものであれば、食虫植物のような見た目をしている面白みもあります。
大型のものから小型のものと種類が多いので、お気に入りの蘭を見つけてみませんか。ブーケにおすすめの種類もあるので、花言葉を添えてプレゼントをするのもおすすめです。
河村賢治
GreenSnap編集部