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観葉植物に虫がわいてしまった経験がある方もいらっしゃるかと思います。黒い小さい虫などは、1匹いるとほかにもまだいるのではないかと不安になりますよね。
ここでは観葉植物に虫がわく原因や、発生を防ぐ方法、土の選び方などについてご紹介しています。虫がわく前にしっかりと予防をして、快適な観葉植物ライフを送ってくださいね。
なぜ虫は観葉植物にわくのか、まず原因を知りましょう。その主な原因には、次の4つがあげられます。
多くの虫は湿った環境を好むので、観葉植物に水をやりすぎて、土の湿気が高い、ジメジメした場所に観葉植物を置いていると発生しやすいです。
また受け皿に水がたまっている状態や、常に土が湿っている状態は虫がわく原因となります。さらに、葉が密集していて通気性が悪い状態では湿気がこもりやすくなるので注意が必要です。
受け皿の水が汚れている、水アカがついていると虫がその環境を好み集まってきます。受け皿の水がたまっている場合や汚れている場合、嫌なニオイがする場合はすぐに交換をしてください。またこまめな掃除も大切です。
観葉植物にわく虫は複数います。多湿を好む虫がいる一方で、一部の虫は乾燥を好み、水を嫌います。観葉植物の葉が乾燥しているとすぐに集まってきます。乾燥しやすい時期などはとくに注意が必要です。
観葉植物を育てるために購入した土に、もともと虫の卵が混入していて、それが孵化して繁殖してしまうこともあります。品質がすぐれない腐葉土、堆肥などの有機質資材には虫の卵が入っていることがあるのでご注意ください。
あらかじめ観葉植物に虫がわかないような環境にすることがとても大切です。しかし、どうしたらよいのでしょうか。ここでは観葉植物に虫がわかないようにするための対策方法をご紹介します。
風通しのよい場所に観葉植物を置くようにしましょう。通気性のよい場所を心がけてください。虫だけでなく、カビも防ぐことができます。
また、観葉植物の葉が密集しているような状態であれば、適宜いくつかの葉を摘み取って、通気性や日当たりのよい状態にしてください。葉が重なった状態だと植物の健やかな成長を妨げることにもなるので、モサモサしてきたら適度に葉を取ってすっきりさせましょう。
水をやりすぎて、常に土が湿った状態になっていませんか。もしそのような状態であれば虫がわきやすい環境になっているかもしれません。湿気の多い梅雨では水やりを減らすことも重要になってきます。季節に見合った水やりをしてくださいね。
また、葉の乾燥を好み、湿気を嫌う虫もいるので必要に応じて葉水しましょう。葉水とは霧吹きで葉の表面を濡らすことです。植物に寄生するハダニは、主に葉裏に生息するので、葉水は葉裏を中心にすると効果的です。
植物の生育にとって良好な土を配合するのに便利な腐葉土には、品質が良くないと、はじめから虫が入っていたりしますし、虫もわきやすくなります。もし気になる場合は、十分に自然発酵で熟成した虫がわきにくい腐葉土を選びましょう。
また、自分で配合する場合は、腐葉土を無菌のピートモスに置き換えるのもおすすめです。こちらの記事で配合を詳しくご紹介しています。
観葉植物の枯れ葉や落ち葉はすみやかに取り除きましょう。
腐った葉を株元にそのままにしておくと、ナメクジなどの虫の隠れ家になります。傷んだ葉を見つけたら、そのままにせず、切除して枝葉を整理すれば、通気性もよくなり虫がわきにくい環境になります。
ハダニは体長約0.5mmの大きさで、肉眼では見えにくい害虫です。葉の裏に潜んで吸汁するため、葉に白や褐色の斑点ができ、被害が進むと枯れてしまいます。
糸を吐き出す性質があり、白くもやっとした天幕のようなものが見られたら発生している証拠です。
多くのカイガラムシは体長2~3mm、大きいものでも1cm程度で、灰白色や赤褐色、黒っぽい色など、体色はさまざまです。貝殻のようなものがついていればカイガラムシの可能性が高いです。
吸汁して養分を奪うほか、カイガラムシの排泄物がすす病やこうやく病などの病気を引き起こします。
アブラムシの体長は約1〜4mmほどで、新芽や若葉にむらがって植物の汁を吸います。
アブラムシはウイルス病のウイルスを媒介し、加えて排泄物にすす病を誘発する厄介な害虫です。
観葉植物に一匹でも虫を見つけると不安になって探してしまいますよね。少しでも見つけたら繁殖しないうちにしっかりと駆除して対策をしましょう。
もちろん殺虫スプレーが速効性もあり効果的ですが、室内で使いたくないというときや、植物を優しく育てたいというときは、次の方法で駆除しましょう。
数匹のうちであれば、使用済み歯ブラシを使用してささっと削り落とすのがおすすめです。
強く削ると植物が傷つくので、軽く表面をはくイメージで行ってください。虫の数が少ないうちはウェットティッシュなどで取りましょう。
「食酢」は台所にあるものを適切に薄めれば、それなりに効果はありますが、濃すぎると植物に薬害がでる心配があります。そのため、植物の病害虫対策用に、あらかじめ濃度を調整し、効果が確認され、上手な使い方が書かれている「ピュアベニカ」や「やさお酢」といった、食酢プレーをおすすめします。
アブラムシやハダニ、コナジラミ、うどんこ病に効果があるといわれていますので、利用してみてください。
観葉植物に虫がわいてしまうと、嫌な気分になりますよね。小さなものを見つけただけで、虫かもとビクビクしてしまうかもしれません。そうなる前にしっかりと予防が必要です。まずは虫がわく原因を知り、適切な対応をしましょう。
草間祐輔
GreenSnap編集部