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育てやすい観葉植物として人気のパキラですが、決して枯れないというわけではありません。丈夫といえども、育て方を間違うと、パキラが枯れる原因にもなってしまうので気をつけましょう。
今回は育てやすいはずのパキラが枯れる6つの原因と、その予防対策方法をご紹介します。
パキラはとても丈夫で育てやすい観葉植物の筆頭ともいえる存在ですが、育て方を間違うと枯れることもあります。
普通に育てていたのに枯れたということは寿命のせいなのか?と思われる方も多いかもしれませんが、パキラの寿命は100年を超えるとも言われています。実際に自生地では樹齢100年以上のパキラがあるので、それほど生命力が強いのです。
日本で鉢植えにして育てる場合でも、40年ほど育てているという人がいるくらいなので、きちんと育てれば一生を添い遂げられる観葉植物だと言えます。
それほど寿命が長い観葉植物なので、枯れてしまった場合、原因は寿命ではなく育て方や管理方法にある可能性が高いです。
ではどんなことが原因でパキラが枯れるのか、さっそく代表的な7つの原因をご紹介しましう。
パキラが枯れる原因で一番多いのが、「水枯れ」です。根腐れを恐れて水やりを控えめにしすぎると、パキラが枯れる原因にもなるので気をつけましょう。
元気なパキラは、葉が平行に張っていて、全体的に広がりがありますが、水枯れをしているパキラは、葉の付け根や枝が垂れ下がるようになり、葉が全体的にしわしわになってしまいます。
パキラの水枯れを防ぐには、適切な水やりが大切です。水やりのタイミングは、葉が少し下がり始めて、表土が乾いた状態をサインにするといいでしょう。水やりをするときは、鉢の底から水があふれるまで、たっぷりと与えてください。
水やりをかなり久しぶりにする場合は、水をはったバケツに鉢ごと1〜2時間ほど沈めてやるといいです。長期間水やりをせずにいると、土が乾燥しすぎて水をはじいてしまうので、水に沈める方法のほうがきちんと給水できます。
次にパキラが枯れる原因となるのが、「根腐れ」です。水やりのしすぎや、水はけが悪い状態の土で育てるなど、よくない環境で育てていると、根腐れを起こしてパキラが枯れる原因につながります。
パキラは根腐れすると、うまく養分や水分を吸えなくなるため、葉へ栄養がまわらずに葉が落ちたり、黄色く色抜けするような症状がでます。
パキラの根腐れのサインは、「幹の全体を軽く触ると柔らかい」ときです。この状態になっていると、根腐れを起こしている可能性があるので、次の対策をしましょう。
根腐れのパキラを立て直すには、まず鉢から出して乾燥させることが大切です。また、受け皿などに水が溜まっている場合はすぐに捨てましょう。それでも改善されないのであれば、腐った根の部分を切り、植え替える必要があります。
パキラが枯れる原因には、「根詰まり」も多いようです。パキラは成長スピードがやや早く、とくに栽培1〜5年の幼苗、若株の場合は、ぐんぐんと成長していきます。定期的に植え替えをしないと、鉢の中で根がぐるぐるとまわり、生育不良をおこしてしまうので注意しましょう。
パキラが根詰まりを起こすと、土の保水力や浸透性が極端に下がり、土が乾きやすくなります。水やりをしたのに、すぐに土が乾いてしまうときや、水の浸透が悪いときは、根詰まりしている可能性が高いでしょう。
根が水分を吸収できないと、地上部の葉茎がハリを失い、しわしわになってしまいます。
パキラが根詰まりをおこしてしまったら、真冬の時期をさけて植え替えをしましょう。植え替えをするときは、根鉢を3分の1ほどほぐして、古い根などは切り落として整理するといいです。
また、パキラは年に1回のペースで植え替えをしてあげると、根詰まりを起こすことなく、元気に成長していきます。
葉焼けの原因は強い日光を浴びることです。パキラは明るい日陰やレースカーテン越しの窓際、やわらかい日向を好みますが、直射日光には弱いです。
また、日当たりの悪い室内で育てているとき、調子が悪そうだからといっていきなり明るい場所に移動させることも葉焼けの原因となります。
パキラは葉焼けすると、文字通り葉が焼けたようにカラカラに水分を失い、茶色く変色します。だいたい葉先のほうから葉焼けが起きます。
葉焼けをそのまま放っておくと、葉による光合成ができなくなり、最悪の場合枯れて死んでしまうこともあります。とはいえ、素早く対処すれば大丈夫ですよ。
葉焼けしてしまった葉はそのままにしていても元には戻りません。見た目的にも不恰好ですし、葉焼けした部分は清潔なハサミで切り取りましょう。
そのあとは、やや明るい日陰ほどの場所に移して、まずは環境に慣れさせることが大切です。そのあとは徐々に日当たりのいい場所へと1週間ずつ慣れさせながら移動させていくといいでしょう。
パキラが枯れる原因として「日照不足」もあげられます。室内で育てるのが主流のパキラですが、完全な日陰や、日の当たりにくい室内では、日照不足が起こりやすいので注意しましょう。
パキラは日光からエネルギーを作り出しているので、日照不足の環境だと元気がなくなり、やがて葉がはらはらと落ちていきます。
さらに間延びして細長く成長し、徒長した状態にもなります。徒長したパキラは、寒さや病害虫に弱い株になってしまうので注意が必要です。
パキラを徒長させないためには、レースカーテン越しの明るい日陰などで管理するといいでしょう。また、元気な形に戻すには「剪定」をすることが手っ取り早いです。
なお、徒長したパキラを急に直射日光に当ててしまうと、環境の変化に耐え切れず葉焼けを起こしてしまいますので注意してください。
明るい日陰に移すときも、1週間ずつ場所をずらしていって、徐々に環境に慣れさせることが大切です。
パキラは本来、熱帯地域に自生している熱帯植物です。そのため寒さに弱く、5℃以下になると生育不全におちいり、枯れる原因となります。
パキラは寒さで弱るとは、葉が色褪せるように色抜けし始めて、葉っぱを落としていきます。このような状態で放置していると、やがて枯れて死んでしまうので、次の対策や管理方法に切り替えましょう。
もしパキラを屋外で育てている場合は、暖かい室内に入れてあげましょう。なお、冬の間は、窓際の温度は外気とかわらないくらいに下がります。室内にいれたからといって、窓際に置いておくと、寒さで再び弱り、復活も望めなくなるので注意しましょう。
最後に、パキラが枯れる原因として「病害虫」があります。とくにアリ、ハダニ、コナカイガラムシなどの害虫や、すす病には注意が必要です。病害虫はおもに風通りが悪く蒸れた場所を好むので、主に置き場所や土質が悪いことが原因で発生します。
パキラに発生しやすい害虫たちは、葉の裏側に発生することが多く、虫の大きさが極小なので肉眼で見つけることが難しいです。
葉っぱが色褪せたり、白いゴミのような斑点があれば、葉の裏側や注視をして確認しましょう。
パキラの枯れる原因となる、害虫対策としては、アリ専用の駆除スプレーや、バケツに水を入れて、スミチオン乳剤を薄めたものを鉢ごと沈めることで退治することが出来ます。その他にはダントツ水溶剤という水に薄めて使う薬品も効果的です。
また、駆除したい場合は、ハダニやコナカイガラムシには、市販で売られているキンチョールやダニサラバフロアブルなどの駆除剤がおすすめです。
病気にかかってしまった場合は、まだ健康な部分が残っていれば、その部分を剪定して挿し木で新たに育てるほうがいいでしょう。一度病にかかってしまった部分を復活させるのはかなり難しいので、日頃から剪定を定期的におこない風通しのいい場所に置くなどの対策が必要です。
パキラが枯れる原因のほとんどは、正しい管理方法で育ててさえいれば防げます。パキラを育てるときのポイントは次のとおり!
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事で季節別の頻度なども合わせて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
育てやすいパキラですが、枯れない植物というのはありません。パキラが枯れる前には、完全に枯死する前に、しおれたり、斑点が浮かぶなどのサインがでます。
このパキラからのSOSを見逃さずに、今回ご紹介した5つの原因と対策をつかって、上手に育ててみてください。
GreenSnap編集部