warning
error
success
information
葛粉は和菓子や料理に使用されることもありますよね。その材料となるものが植物の葛です。こちらはどんな植物なのでしょうか。
葛の花言葉をはじめ、花期や由来など基本情報をまとめています。これから育ててみたい方もぜひご参照ください。
葛(クズ)の花言葉は、「努力」、「芯の強さ」 、「活力」、「治癒」、「根気」です。
葛の根は乾燥をさせて漢方薬として利用されています。風邪薬のなかにも含まれる成分です。体が弱ったときに助けてくれることから「活力」、「治癒」という花言葉がつけられました。
また葛は非常に生長が早い特徴があります。地下にまで伸びる根茎はしっかりとしているため、駆除が難しい植物です。なかなか抜きたくても抜けないことから「根気」、「芯の強さ」、「努力」という花言葉になりました。
葛(クズ)という名前は地名が由来しています。現在の奈良県である大和国吉野川上流に国栖(クズ)という地域があります。ここが葛粉の原産地として有名だったことから、クズという名前になりました。
葛(クズ)はかつて「裏見草」(ウラミソウ)という名前がつけられていました。葛の葉は大きく、葉の裏は白く見えます。これは白い毛が密集しているからです。そのため、風が吹くと簡単に白い裏側が見えます。このことから「裏側が見える草」という意味の「裏見草」となりました。
平安時代の和歌では、「裏見」と「恨み」をかけた葛の和歌が多く詠まれました。そのため、少しネガティブなイメージかかつてはあったようです。
葛の学名の「Pueraria」は19世紀の植物学者「マルコ・プエラリ」の名前から由来しています。「montana」は「山」という意味があり、葛が山などに自生することが由来しています。
葛(クズ)は、細かく分類はされていません。花が白いものをシロバナクズ、花がピンクのものをトキイロクズと分けられます。
葛(クズ)はくず粉として食用される以外にも、漢方として利用されることでも有名な植物です。葛の根を乾燥させたものを葛根(カッコン)と呼びます。葛の根を数年かけて肥大させ、その根を乾燥させて利用します。この葛の根は、発汗作用、鎮痛作用、解熱作用があるとされているため、風邪薬に使用されていることが多いです。
また葛は根だけでなく葛の花も生薬として利用されることもあります。葛の花を乾燥させたものを葛花と呼びます。房になった花を花穂ごと採取し、乾燥させたものを利用します。葛の花はマメ科植物ならではの、イソフラボンが含まれ、二日酔いに効果的と言われています。
漢方として利用するのはもちろんですが、葛粉として料理のとろみつけにも利用できます。ぜひ自宅の葛を料理などに使ってみませんか。
GreenSnap編集部