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スパラキシスは南アフリカ原産の、アヤメ科スパラキシス属の草花です。花弁は赤やオレンジなどの華やかな色が中心で、ひとつの球根から4~6輪の花が咲き誇ります。
今回はそんな華やかな球根植物、スパラキシスの育て方についてご紹介します。
スパラキシスは日当たりがよく、水はけのある場所で育てるようにします。
耐寒性がやや低いので、越冬させたい場合は、鉢植えであれば霜のあたらない軒下に移動させたり、地植えなら、表土の上からマルチングを施して、防寒対策をしましょう。
スパラキシスには、水はけと通気性がいい用土を好みます。「赤玉土小粒7:腐葉土3」や「赤玉土小粒6:腐葉土3:軽石1」、または市販の草花用培養土などを用いるとよいでしょう。
スパラキシスは緩効性化成肥料を、元肥として土に混ぜ込んでおきます。花つきのよさを求めるのであれば、開花期である3~5月に追肥を行うのがおすすめです。
芽が生長する秋は、表土が乾き次第たっぷり水やりをおこないます。冬は寒さで生育が鈍るので、水やりの回数を減らし、やや乾かし気味にしましょう。
春になると一気に生育するので、秋と同じくたっぷりと水をあたえるようにしてください。開花期を過ぎた6月以降は、スパラキシスの葉が黄色になるのを合図に休眠期に入ります。休眠期の間は、水をあたえないようにしましょう。
スパラキシスの球根の植え付け適期は、10~11月が目安となります。
鉢植えのスパラキシスの場合、4~6球を植えるのであれば4号鉢を、7~8球を植えるのであれば5号鉢を用意してください。球根はいずれも深さ3cmの位置に植え付けしましょう。
地植えのスパラキシスの場合、間隔は5~6cmほどあけましょう。また、球根は深さ5cmほどの位置に植え付けするようにしてください。
スパラキシスは、親球の上部に子球がたくさんできます。葉が黄色く変化する6月頃、掘り上げすると同時に、親球から子球を切り離し、保管しましょう。子球は10~11月の適期に植え付けを行ってから、2年目以降に花を咲かせるようになります。
スパラキシスは種まきによっても増やすことができます。しかし、種まきをしてから開花するまでには、3~4年と時間がかかるので、すぐに開花を楽しみたい人は、分球で増やしていく方法がおすすめです。
軟腐病は、高温多湿期である夏に発生しやすい病気で、球根の傷口から菌が流入し、腐らせてしまいます。球根を傷つけないように扱うことが予防につながります。
白絹病は、水はけの悪い土に発生する、カビによって引き起こされる病気です。こちらも高温多湿期によくみられ、白い糸状のようなものが出現し、徐々に枯れてしまいます。
土のカビを除去しなければ根本的治療にはならないため、感染したら土ごと取り替える必要があります。
スパラキシスの花言葉は「陽気な人」「神秘な人」です。
中心の黒からオレンジへ、見事なグラデーションをみせるスパラキシスならではの花言葉といえます。
スパラキシスの育て方はシンプルなため、初心者でも比較的簡単に育てることのできる草花です。他の花とひと味ちがった色合いで、存在感を放つスパラキシスは鑑賞するのにぴったりといえるでしょう。
GreenSnap編集部