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コニファーとはおもに欧米に自生する針葉樹の総称のことです。スギやヒノキなど国内で流通している品種だけでも約200以上の種類があります。コニファーの品種は多種多様で、ヒノキ科のゴールドクレストやマツ科のブルーアイスなどが有名です。このようにコニファーには数多くの品種がありますが、剪定の基本はどれも同じです。剪定することで一年中綺麗な樹形を保つことができます。今回は、 そんなコニファーの剪定方法や時期などについてご紹介していきます!
コニファーの剪定の主な目的としては、樹木の大きさの維持や害虫予防などです。コニファーは自然界でも円錐形の樹形を保っているため、必ず剪定が必要という訳ではありませんが、剪定することで全体的な見栄えも良くなります。
品種によって高木と低木があり、樹木の高さを維持したり好みの高さに変えたい場合は、剪定を行いましょう。枝や葉などを切り落とすことで風通しが良くなり、蒸れや害虫予防などにも効果的です。正しい剪定をすることで、綺麗な樹形のコニファーを維持することができます。
コニファーの剪定時期は3〜4月がベストです。
この時期はコニファーにとって生長に影響がないため、樹形を整える「刈り込み」や「切り戻し剪定」を行います。このような剪定は樹木への負担が大きいですが、休眠期に行うことで負担が減り枝の切り口から病原菌などが入る可能性が低くなります。
6月~10月頃には、伸びすぎた枝や枯れ葉などをこまめに取り除く程度の剪定作業にとどめましょう。ただし、コニファーは耐暑性が弱いため、真夏の7月下旬~9月上旬頃は剪定作業を行わないようにしてください。
自然に芯が立つように育っていくコニファーに向いた樹形です。主枝が1本になるように剪定していく必要があります。
芯がたちにくい、もしくは低木の性質が強いコニファーに向いた樹形です。枝をよく分岐させて、樹形からはみ出た枝を刈り込む程度の剪定で管理していきます。
コニファーの剪定には、剪定バサミと脚立、そして軍手とゴミ袋を用意します。剪定バサミは、金属製のものではなくセラミック製を使用しましょう。コニファーの場合、金属製の剪定バサミを使用することで、葉が茶色に変色する場合があるので注意してください。
コニファーの内側には枯れ葉や枝などが詰まっている場合があるため、剪定作業を始める前に樹木全体をゆすったりして取り除きましょう。
枯れ葉などが内側に残っていることで、光合成の妨げや害虫などが発生しやすくなる場合があります。
株から離れてみて、円錐形の樹形をイメージしましょう。もし難しければ頂点の枝に紐を結んで地面までのばし、円錐形になるように数本とめておくと失敗しにくいです。
まずは最上部の数段(数節)分を切り詰めます。また、コニファーの樹高を調整したい場合は芯となっている主枝をカットしましょう。
針葉樹の場合は葉がついてない枝を切ってしまうと新芽が出にくくなるため、枝に葉を残しながら剪定していきましょう。
上部で分岐して芯の枝と競うように伸びる枝があれば、根元からカットしてください。
コニファーは上から下に向かって剪定していき、キレイな円錐形をつくっていきます。
上部は思い切り強め(深め)に切り詰めておくのがポイントです。すぐに伸びてくるので多少切りすぎて問題ありません。
樹形を意識しながら、そうように樹形中部〜下部を、上から下に向かって剪定していきましょう。
コニファーを丸い樹形に仕立てるときは、まずはどこまで剪定ができるか確認しましょう。枝葉をかき分けて、茶色く枯れ込んだ内側部分と、緑の葉がついている境目を確認します。
コニファーは葉がない位置まで切り詰めるとそのまま弱って枯死してしまうので、必ず境目を確認して、葉がわずかでも残るように剪定していきましょう。
枯れ込んだ内側と緑の葉の境目を確認したら、刈り込み可能な範囲でつくれる丸い樹形をイメージしましょう。
イメージした丸い樹形に沿って、上から下へと刈り込んでいきます。このとき、株の内部まで日光があたるくらい薄めに刈り込んであげると、内部に葉が茂るようになります。
内部に葉が茂ると、よりコンパクトに丸く仕立てたり、卵型の樹形がつくれるようになるなど、仕立て方の幅が広がります。
春先に剪定を行ったあとは、指で葉を摘んで全体の形を整えていきましょう。剪定後はばい菌などの侵入を防ぐために、太めの枝を切った場合は枝の切り口に癒合剤を塗ると良いでしょう。
6月以降が伸びてきた徒長枝をかるく樹形にあわせて切り詰める程度にしてください。
コニファーを剪定するときは、セラミック製の剪定バサミを使用しましょう。鉄製などのハサミできると、葉が茶色く変色したり枯れたように見えることがあるので注意してください。
また、剪定するときは必ず緑の葉を少しでも残すようにしてください。ほとんどのコニファーは強い刈り込みに弱く、葉がない部分まで深くきったり、木質化した枝をきると、目が出なくなって枯れる可能性があります。
針葉樹のコニファーは、イルミネーションやオーナメントなどを飾ることでクリスマスツリーとしても楽しめます。低木のコニファーは室内に飾ることもできるので、特に冬の時期は存在感も抜群です!高木の場合であれば、生垣などで楽しめます。
コニファーの剪定はポイントを押さえればできるので、初心者の方でも安心して育てられます。剪定の時期に樹形を整えて、冬の時期にはクリスマスツリーとしてぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部