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栃木県の旧名が花名の由来となったシモツケ。花姿に関連する言葉のほかに中国の伝説が由来となった言葉などさまざまな花言葉を持つ花ですが、植物自体は丈夫な性質を持ち、初心者にも育てやすいです。品種もたくさんあり、花だけでなく葉色の変化も楽しむことができます。
今回は、シモツケの花言葉や種類、花の特徴を紹介していきます。
シモツケの花言葉には、「無駄」「無益」「整然とした愛」「儚さ」「努力」「自由気まま」などがあります。
一見するとこれらの言葉の意味合いはバラバラですが、「儚さ」や「整然とした愛」はシモツケの花や草姿に関連するものだと考えられます。花から長く伸びた細い糸のようなおしべをもち、その周りを花が覆っています。霜がふんわりと舞い降りたように見えるおぼろげな花姿からこのような言葉がつけられました。
また「整然とした愛」は株立ちして枝先までまっすぐ伸びた草姿と、そこに小さな花がドーム型になってたくさん集まって咲く姿から連想してつけられたのではないかと考えられます。
その他、「無駄」「無益」という花言葉ですが、これは中国に伝わる親孝行で可憐な少女の名前からつけられた漢名「繍線菊(しゅうせんぎく)」の話の由来からこのような言葉があてはめられたようです。
シモツケは日本原産でなかなか風情のある花です。初夏になるとピンクや白、赤紫色などの花を咲かせ暑さや寒さにも強く丈夫な性質を持ち合わせています。栽培時は日当たりのよい場所を好みますが、木陰になるような半日陰のような場所でも問題ありません。乾燥にも強いですが、土は適度に湿らせておきましょう。
成長速度は早めですが、適宜刈り込みを行っても大丈夫です。株の移植は早春や秋、落葉期などに行うのをおすすめします。
シモツケの花名の由来は現在の栃木県の旧名「下野国(しもつけのくに)」に由来しています。このあたりにたくさん自生していてそこで最初に発見されたことからという説や、花の咲き方が霜が降りた様子に似ており「霜付き→しもつけ」のように変化していったという説などもあります。
シモツケの花は、晩春から夏にかけて咲きますが、小さな5弁花が枝先に集まって半球形状になって咲くのが特徴です。葉は長楕円形で葉先がやや尖っており、葉の縁にはギザギザ目立ちます。株は大きくなると分岐が多くなりこんもりとした樹形になります。
株自体はやや大きめに成長するので、地植えがおすすめですが、品種によっては寄せ植えも可能な矮性品種もあります。
シモツケにもいくつかの品種があります。ここではシモツケの主な品種としてご紹介します。品種によって花色も少しずつ異なっています。
シジミによく似た形の花が特徴で、日当たりのよい山地の岩場などで見られます。花径は1cm程度で、八重咲の小さな白い花が集まって咲く姿はかわいく華やかです。
シモツケは暑さや寒さにも強く、成長も早いので初心者にも育てやすい花です。ここでご紹介した以外にもシモツケ属の植物は約70種類以上もあるといわれています。花色や花の大きさが少しずつ異なるシモツケ。花後も葉色の変化も楽しめる飽きの来ない植物です。
GreenSnap編集部