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岩場や渓谷の岩上などに生えるダイモンジソウ。5枚の花びらのうち、2枚が長くなっているので、漢字の「大」の字に見えることからこの名がつきました。ダイモンジソウの花言葉のほか、花の特徴や同系統の種類についてもご紹介します。
ダイモンジソウの花言葉には、「自由」、「 好意」、「 不調和」、「 情熱」、「 節度」、「 恋の訪れ」などがあります。11月3日、11月8日、11月12日の誕生花として設定されています。
ダイモンジソウは、日本、サハリン、朝鮮半島、中国など分布しており、主に山地の日陰の湿った岩場や、渓谷の岩上などに生える多年草です。分布地域が広いので、変種も多く、地域によって個体差もあり、変化に富んでいます。
花期は7月~10月、花色は白,赤,ピンク,黄緑などがあります。草丈は10~30cmで、葉は手のひら状のように平たくなっており縁が浅く裂けています。
切れ込みのある円い葉は厚みがあって柔らかいのも特徴です。ダイモンジソウは園芸品種も多数出回っていますので、自宅などで栽培することもできます。風通しのよい明るい日陰で育てましょう。湿度は高めがよいです。
耐寒性は強いので越冬もできます。ダイモンジソウを植える際には、その周りにダイモンジソウと同じように日陰や湿気を好むシダなどを植えると、湿度が保たれて互いに生育しやすくなります。
ダイモンジソウの名前の由来は、その名のとおり、白い花が漢字の「大」という文字に見えることからこの名がつきました。
また別名に「イワブキ」や「ニワブキ」とありますが、これは葉が蕗の形に似ており、渓流で水しぶきのかかるような岩場にへばりつくように生えることからこのように呼ばれているようです。
また英名ではRockfoilとなっていますが、”foil”は引き立て役という意味です。岩場がより一層ダイモンジソウの花を引き立てるという意味で、このような単語がもちいられています。
漢字の「大」の字に似ているといわれるダイモンジソウの花ですが、5枚の花びらで構成されている5弁花ですが、上の3弁は小さく、下の2弁は左右に大きいため、、「大(だい)」の字に似ているように見えるのです。
育種が進んだ現在では、八重咲きや花弁に切れ込みが入る華やかなものが主体になっています。
ダイモンジソウと同じくユキノシタ属に属する種類についてご紹介します。以下はユキノシタ属のうちダイモンジソウと同じように5枚の花弁のうち数枚の長さが異なるが、左右対象になっている種類です。その中で、花や葉の形のほか、上2枚の花びらに紋がついているかいないか、葯の色などでそれぞれ見分けます。またおおよそ春咲きのものと、秋咲きのものとにも分かれています。
葉脈上に白い斑の入る葉が特徴です。そこを見て判断すると他に見間違えるものはありません。
ダイモンジソウに似ていますが、5枚の花びらのうち下3弁はあまり開かず、花の形が「人」の文字にも見えます。また、上3弁に黄色または紅紫色の紋があるのが特徴です。ダイモンジソウにはありません。
他とは違い、花期が早く早春に花を咲かせます。また上3弁に黄色の紋があることで見分けもつきます。葉の白い斑がないのはユキノシタとの違う点です。
ダイモンジソウの変種で、葉の形が倒卵形で中裂し、基部がくさび形になっているのが特徴です。
葉が円形で縁が中裂しています。
葉は卵形、長楕円形など多様です。縁が中裂するものもあります。
地域や生育環境によって少しずつ変化を生み出すダイモンジソウ。その年によっても花の付き方が微妙に異なるなど、いろいろなシルエットを楽しめるのもダイモンジソウの魅力です。お庭の日陰スペースなどを活かして育ててみませんか?
GreenSnap編集部