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煮物や和え物などで家庭料理にも登場するえんどう豆(豌豆豆)は、中央アジアなどが原産の野菜です。えんどう豆は過去にツタンカーメンのお墓からも発見され、昔から人々に食べられ続けてきました。
えんどう豆には「実エンドウ」や「サヤエンドウ」などの種類があり、栄養素が豊富に含まれていて健康にも良い緑黄色野菜です。
今回は、えんどう豆の花言葉や特徴などについてご紹介していきます!
えんどう豆の花言葉は、「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」「約束」などがあります。いつまでも続く楽しみや約束という花言葉は、えんどう豆がつるを長く伸ばす様子から付けられたとされています。
「えんどう(豌豆)」という名前は、原産地域であるウズベキスタンの都市の名前に由来します。その昔、ウズベキスタンの都市であるフェルガナから中国に伝来した際、フェルガナの中国名が「大宛国(だいえんこく)」であることから転じて豌豆(えんどう)と呼ばれることになったと伝えられています。
えんどう豆は、日本には9世紀~10世紀頃遣唐使によって伝えされたとされています。平安時代には「乃良末女(のらまめ)」などとの記載があり、一般的には「のらまめ」や「のまめ」と呼ばれていました。
えんどう(豌豆)は、安土・桃山時代に統一された呼び名であると伝えられています。その他、英名では「Pea」と呼ばれています。
えんどう豆は、地中海沿岸や中央アジアに生息するつる性植物です。開花時期は4月~5月頃で、二股に分かれた花柄を出して蝶形の花がそれぞれ咲きます。白色やピンク色などの花色で、花径は約3cmです。
つるの長さは品種によって異なりますが、一般的には2m~3m程度です。つるが伸び始めたら、支柱を立ててネットを張り誘引していきます。つるなしの品種の場合は草丈が約60cm~80cmで、短い支柱で栽培することが出来ます。
えんどう豆は大きく3種類に分けられ、収穫する時期によって名前が変わります。莢(さや)が硬くて実だけを食べる「実エンドウ」、若くて柔らかい莢を食べる「サヤエンドウ」、そして莢と未熟な実の両方を食べる「スナップエンドウ」があります。
サヤエンドウの代表は「絹さや」であり、実エンドウの代表は「グリーンピース」です。さらに、若い芽や葉を摘むことで「豆苗(とうみょう)」が食べられます。
えんどう豆には、たんぱく質や食物繊維などが豊富に含まれています。さらに、ビタミンB1も摂取することができ、脳の中枢神経の働きを正常に保ちます。その他、豆苗はビタミンやカリウムが豊富で、新陳代謝を促進したり骨の形成などに役立ちます。
マメ科の植物は、世界中で約18,000種類あります。その中で食用として流通している品種は、70~80種類程度です。
莢の大きさは約10cm~15cmで、他の品種に比べて大きいことが特徴です。昭和初期にオランダやアメリカから日本の和歌山県に伝わり、現在では関西地方を中心に食べられています。
サヤエンドウの豆を改良した品種で、糖度が高いことが特徴です。他のえんどう豆よりも莢が分厚く、豆がふっくらしています。炒め物や煮物、和え物などで美味しく召し上がれます。
和歌山県や大阪府などが主な産地で、特に和歌山県の日高地方が有名です。実が大きくグリーンピースよりも皮が薄い実エンドウで、関西地方では春の旬野菜として豆ご飯などで美味しく食べられています。
つるなしの品種で、莢の大きさは約5cm~6cmです。耐寒性に優れているので、容易に育てることが出来ます。
緑黄色野菜として知られるえんどう豆は、家庭菜園などで人気があります。種まきで育てることが出来るので、本葉が出てきたらプランターや畑などに植え替えましょう。えんどう豆は耐寒性に強い植物ですが、冬の時期は株元にわらや不織布などを敷いて防寒対策をして越冬しましょう。
種まきの時期は3月~4月または10月~11月頃で、収穫の時期は4月~7月頃です。収穫の時期によって、サヤエンドウや実エンドウなどで食べることが出来ます。絹さやであれば和え物や煮物、そしてみそ汁に入れて美味しく召し上がれます。グリーンピースであれば、豆ご飯などにしてお美味しく食べられます!
えんどう豆は園芸初心者の方でも育てることが出来るので、家庭菜園に興味がある方はぜひ畑やお庭などでえんどう豆を育ててみることをおすすめします!
Lily