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ネジネジなって咲く特徴のあるお花、ネジバナ。個性的な見た目をしていますよね。その見た目から、ひねくれた花言葉でもつけられていそうですが、実際はどうでしょうか。
このページでは、ネジバナの花言葉や花の特徴をご紹介しています。ねじれる方向に決まりはあるのかなどについても記載しています。
ネジバナの花言葉は「思慕」(しぼ)です。
思慕とは、「思い慕うこと」、「恋しく思うこと」という意味。この花言葉には、万葉集の歌が由来しています。
「芝付の 御宇良崎なる 根都古草 逢ひ見ずあらば 吾恋ひめやも」この歌のなかに登場する「根都古草」がネジバナをあらわしています。
では、この歌の意味は何でしょうか。この歌の意味は、「あなたに出会うことががなければ、こんなに恋で心が苦しいことはなかったはずなのに…。」という意味となります。恋の苦しみが描かれた歌なのですね。ネジバナのねじれて咲く花の姿が、とひたすら相手を恋しく思っているように見えたのでしょう。
モジズリの由来は百人一首から。「みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに」という百人一首があり、このなかの「もじずり」がネジバナを指すと言われています。英語名は「Screw flower」です。こちらもスクリューのような見た目から由来しています。
ネジバナの学名「Spiranthes」は、ギリシャ語 「speira」と「anthos」という単語が合わさってできています。「speria」は「らせん」という意味で、「anthos」とは「花」という意味となります。つまりネジバナの学名の意味は、「らせん状の花」ということ。
確かにネジバナはらせん状に花が咲いていますので、見たままな学名がつけられたのですね。和名の「ネジバナ」は、「ねじれた花」からつけられています。こちらも見た目のままつけられています。
ネジバナの名前の由来でもご紹介したように、花がねじれているのが特徴的な植物です。ネジバナの花期は6月から9月。花弁は5枚で唇弁が1枚あります。唇弁とは、ラン科特有の花弁のことです。唇のような形をしている特徴があるのですよ。
ネジバナをよく見ると、ペロンと飛び出した大き目の花弁があるかと思います。そちらが唇弁。ネジバナの唇弁は白でそれ以外の花弁はピンク色をしています。まれに白いネジバナもあり、それをシロイロネジバナと呼びます。
ネジネジにねじれている特徴のあるネジバナ。こちら、実はねじれ方にも個性があるのですよ。右回りや左回りのネジバナもあれば、途中でねじれ方が変わるものまで。右回りと左回り、どちらが多いというわけではなく、ほぼ半々の割合で存在します。花は下から開花をし、まるでらせん階段をのぼるように順に咲いていくのですよ。
ネジバナは寄せ植えにも愛用され、ガーデニング愛好家にも人気の植物です。まっすぐに伸びるネジバナ。アクセントになり寄せ植えにもぴったりですよ。その姿は華奢なノボリフジのよう。地植えにもおすすめですが、鉢植えなどで楽しみたいですね。右回りか左回りか観察してみませんか。
GreenSnap編集部