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ヒレザンショウ(鰭山椒)は、中国南部や日本の沖縄県などに自生している常緑低木です。実が山椒のように辛いため、香辛料としても重宝されています。ミカン科であるヒレザンショウの葉をちぎると、柑橘系の良い香りがします。葉や種子に光沢があり観賞用としても人気がある植物ですが、現在は絶滅危惧種に指定されています。
今回は、ヒレザンショウの花言葉や特徴などについてご紹介していきます!
※画像は山椒の実です。
ヒレザンショウの仲間であるサンショウ(山椒)の花言葉には、「健康」「魅惑」などがあります。薬味や香辛料などに使用される山椒は健康に良いことから、健康という花言葉が付けられました。
また、魅惑という花言葉は、山椒の独特な香りなどに惹きつけられることが由来とされています。
※画像は山椒の実です。
「ヒレザンショウ(鰭山椒)」という名前は、実が山椒のように辛く葉軸に鰭のような翼(よく)があることから名付けられました。
学名は「Zanthoxylum beecheyanum」であり、「Zanthoxylum」はギリシャ語の「Zantho(黄色い)+xilon(木質)」が語源です。この属の植物が、黄色染料として使用されていることが由来とされています。「beecheyanum」は、18世紀~19世紀に活躍したイギリス人の海軍士官、地理学者であるフレデリック・ウィリアム・ビーチーの名前が由来です。
沖縄の方言では、「サンス」や「センスルギー」とも呼ばれています。
※画像は山椒の花です。
ヒレザンショウはイワザンショウの変種であり、常緑低木です。開花時期は3月~5月頃で、集散花序で緑黄色の小さな花を沢山咲かせます。日本では沖縄県や小笠原諸島の父島などに分布し、海外では中国南部や台湾などに生息しています。
山椒と比べると耐寒性が弱いため、日向で育てるようにしましょう。冬の時期は、室内で5度以上の環境で育てましょう。ヒレザンショウは、盆栽などに使用する目的で盗掘や土地開発が原因で減少しているため、環境省により絶滅危惧種に指定されています。
※画像は山椒の実です。
ヒレザンショウの葉と実は山椒のように辛いため、山椒の代わりとして用いられることもあります。10月~11月頃に赤い果実が実り、雌雄異株の植物です。実は1~2個の分果からなり、実の大きさは直径約3mmです。小さな丸い葉と黒い種子には光沢があり、茎には小さな刺があります。木の高さは1m~2m程度で、葉をちぎると柑橘系の香りが漂います。
ヒレザンショウの実には薬効成分が含まれていて、風邪や腹痛、利尿作用などの効果があります。辛み成分で知られるサンショオールも含まれ、胃腸などの働きを高める効果があります。
※画像は山椒の実です。
沖縄の岩場などに自生しているヒレザンショウは、絶滅危惧種に指定されていることもあり非常に希少な植物です。光沢のある葉や種子が綺麗なので、盆栽や庭木などに人気があり観賞用として楽しめます。また、山椒のような味がすることから、ヒレザンショウの葉と実を香辛料や薬味としてお料理に使用することも出来ます!
ヒレザンショウは丈夫で育てやすい植物のため、機会があればぜひ育ててみることをおすすめします。ご自身の好きな方法で、ヒレザンショウを楽しみましょう!
Lily