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屋久島の固有種である屋久島アセビ。こちらはどんな植物なのでしょうか。このページでは屋久島アセビの花言葉や花の特徴、その名の由来などについてご紹介しています。これから育ててみたい方もぜひご参照ください。
屋久島アセビ特有の花言葉は設定されていません。しかし、屋久島アセビはアセビの一種。アセビ全体の花言葉がありますので、ご紹介します。
アセビの花言葉は「あなたと二人で旅をしましょう」、「犠牲」、「献身」の3つです。
花言葉には英語のアセビの名前が由来しています。英語ではアセビのことを「Japanese andromeda」と呼ぶのです。これは日本語に訳すと「日本のアンドロメダ」となります。アンドロメダというとみなさん星を想像しますよね。アンドロメダはギリシア神話に基づいています。
ギリシア神話では、アンドロメダはエチオピアの女王のこと。かつてエチオピアを怪物が襲っていました。アンドロメダは女王として自分の国を守るため、自分を犠牲にしようとしたのです。打ち寄せる波打ち際の岩場に自らをくくりつけます。そこへメデューサを討伐した帰りのペルセウスが通りがかり、アンドロメダを救出しました。そのことがきっかけでアンドロメダとペルセウスは結ばれます。
このことから、アセビには、「犠牲」と「献身」という花言葉がつけられたのでしょう。花言葉はどれも美しいですが、アセビは有毒植物。プレゼントする際は気を付けた方が良いかもしれません。
屋久島アセビは漢字で書くと、屋久島馬酔木となります。「馬酔木」とは呼んで字のごとく、馬が葉を食べると毒でフラフラしてまるで酔ったようになることからこの漢字が当てられました。ツツジ科の植物ですので、ツツジと同様に有毒植物です。この毒は、殺虫剤にも使用されていたほど。
屋久島という名前は屋久島の固有種であることから名前がついています。アセビという言葉は、この毒が由来しています。食すと足がしびれることから、「足しびれ」となり、それが転じてアセビとなりました。
屋久島アセビは、真っ白な花をつける特徴のあるアセビの一種です。屋久島のみのに自生し、高さ1000メートルほどの山地に生えるのです。通常のアセビ同様にベル状の花を下向きに咲かせます。うつむき加減ですが、美しい植物と言えます。
真っ白なことから見ためはまるでスズランのような屋久島アセビ。房状にまとまって咲く様子はスズランとは違いますが、純白な様子はとても美しいですよ。屋久島アセビの花期は2月から4月。花期が長いことも屋久島アセビの特徴と言えるでしょう。
屋久島アセビは日本人とは古くから関わっています。なんと万葉集でも詠まれているほどなのです。その歌がこちら。
「磯の上に生ふるあしびを手折らめど見すべき君がありといはなくに」
この歌に登場する「あしび」がアセビのことです。当時から、歌に詠まれるほどアセビの美しさを日本人は理解していたのですね。アセビは花後に小さな赤い実をつけ、こちらも可愛らしいので観賞価値があります。ぜひお庭に屋久島アセビをお迎えしてみませんか。スズランのような美しい花と艶のある葉、可愛らしい実が楽しめておすすめです。
GreenSnap編集部