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空間がパッと華やぐお花の寄せ植えは、夏のジメジメと暑い時期にも癒しをもたらしてくれます。一見難しそうでも、コツを掴めば初心者でも簡単にできますよ。
今回は夏の寄せ植えのコツ、注意点を踏まえながら、おすすめの花と寄せ植え例を画像とともにご紹介します。
夏にきれいな寄せ植えを楽しむためには、開花時期が同じものを組み合わせるのがおすすめです。同じタイミング、同じ期間咲く花が寄せ植えされていると、鑑賞はもちろん、手入れの面でも効率よく済ますことができます。
猛暑の中、何度も長時間の手入れをしないで済むように、開花期が同じ花を組み合わせましょう。よくわからないという方は、一年草同士で組み合わせれば簡単です。
暑い夏はせめて涼しげな花色を組み合わせて、清涼感のある寄せ植えをつくるのがおすすめです。
清涼感のある花色でおすすめの組み合わせは、「紫×白」「青×白」「青×黄色」などです。あまり花色の数は増やさず、2色程度におさめるのがセンスのいい寄せ植えをつくるコツです。
もちろん真逆の赤やオレンジなどのビビッドな花色も、南国感が楽しめるのでおすすめですよ。
カラーリーフは、花ではなく葉自体が赤や黄色などに色づいて、寄せ植えを彩ってくれます。
花のようにカラフルに見えるカラーリーフも多く、花のように一定期間で枯れ終わる心配もさほどないので、真夏の暑い時期の寄せ植えには重宝します。
ルリマツリは春から秋にかけて、群青色にも近い爽やかな青い花を咲かせる低木花木です。半つる性で、花径2〜3cmの小輪の花を手毬状に咲かせます。白く咲く品種もあります。
アガパンサスはすくっと伸びる花茎の先に、藤色のような清涼感のある花をいくつもつける草花です。立ち並んで咲く姿はまさに壮観で、生育旺盛です。白や複色で咲く品種もあります。
ブルースターはスカイブルーの涼しげな花いろで、5つの花弁を形良くつける草花です。咲き始めは薄い水色で、次第に濃さを増していき、咲き終わりにはピンクになる、色の移り変わりも楽しめます。
ユーパトリウムはなんといっても、このほわほわとした花姿が特徴的なかわいらしいお花です。
中でもセレスティナムという品種は青から紫の淡い涼しげなカラーの品種で、青色フジバカマという名前でも出回っています。次々と花を咲かせてくれるので、長く楽しめます。
ベロニカはとても綺麗な青紫の小さな花を、縦に連ならせて咲く多年草のお花です。
スッと伸びるスマートな縦のラインが花壇のアクセントになり、ボーダーガーデンには欠かせない存在です。ロイヤルキャンドルという品種が代表的で、花期も長いのが魅力です。
アンゲロニアは初夏から秋にかけてたくさん花をつける、開花期が長く育てやすい花です。紫や青、ピンク、白の品種がありますが、中でもエンジェルフェイスという品種は、淡い紫と白のツートーンカラーで、涼しげに咲いてくれます。
別名カップフラワーと呼ばれるニーレンベルギアは、その名の通りカップ状の花がかわいらしく人気です。
中でもオーガスタシリーズはこんもりと形良く花をつけるので、そのフォルムもステキですよ。花の中央の鮮やかなイエローもかわいいアクセントになっています。グループで咲く小花で、引き立て役にもなります。
アメリカンブルーは、鮮やかな濃い青色の花をつける草花で、ほふく性があるのでグランドカバーとしても利用できます。中でも代表品種のブルーコーラルは、枝張り、花付きがともによく、こんもりと形良く咲いてくれます。
スカビオサはボリューミーでユニークな花姿で、花壇の主役を飾れるような目を引く草花です。中でもコーカシアは大輪咲き品種で、コンパクトにまとまって花をつけるので、花壇のアクセントにぴったり。淡い青紫がさわやかで清涼感たっぷりのお花です。
ハイビスカスは本来低木に属する熱帯地域の花木ですが、最近では寄せ植えにも使える矮性の品種が多く園芸店で手に入ります。南国を感じる夏らしい寄せ植えには欠かせない花です。
コスモスは品種改良が進み、黄花コスモスをはじめ、さまざまな色の品種が存在します。早生種であれば初夏から秋にかけて、晩生種であれば夏から冬前まで咲く、開花期の長い一年草です。
ゼラニウムは真夏と真冬以外はほぼ一年中花をつける四季咲き性のお花です。非常に強健で育てやすく、開花期も長い多年草です。花でも葉でも存在感を出せる植物です。
ペチュニアは初夏から秋にかけて長期間咲く一年草です。花色の種類が豊富で、乾燥にも強く強健なので、もっとも初心者にオススメされる花の一つです。次々と花芽をつけてくれますよ。
マリーゴールドは春から初冬にかけて咲く一年草です。明るい黄色などの花色と、育てやすく、開花期も長いことから人気の草花です。害虫のセンチュウを忌避する効果もあります。
マンデビラは春から秋にかけて、白、赤、ピンクのはっきりした色合いの花をつける花木です。つる性なので行燈仕立てなどにも向いています。
ニチニチソウは直射日光に当てても良く育ち、乾燥にも強いので、夏の花壇や寄せ植えには最適な草花です。花色や花形も豊富で、半年近く咲き続けます。花柄をまめにとってあげると良いですよ。
メランポジウムは明るい黄色の花を、株を埋めるように多く咲かせる草花です。初夏か初秋まで咲き、株姿もこんもりと自然に整います。直射日光の下でも生育旺盛です。
花が終わったら早めに花殻を摘んであげましょう。
コリウスは緑、赤紫、オレンジなど、様々な複色の色をつけるカラーリーフです。花芽をとりながら育てると、初夏から秋まで鮮やかな色が楽しめます。直射日光を当てすぎると変色します。
観賞用トウガラシ・ブラックパールは、珍しい黒い葉に、まさにブラックパールのような光沢のある黒い実をつけます。直射日光にも強いですが、乾燥を嫌うので水切れに注意が必要です。
ヒューケラの中でもドルチェという品種は、夏の直射日光の下でもよく育つよう品種改良されています。葉の色は赤系、ライムグリーン、ブロンズ、シルバーグレー、クリーム系など豊富です。
夏場、地中は乾燥状態になりがちなので、水やりは朝8:00以前、夕方17:00以降の2回を目安に水をあげると良いでしょう。気温の高い日中に水をあげると、その場から蒸発していき蒸し焼き状態になり、植物にとって好ましくない状態になるので、注意してください。
耐暑性が高いという草花でも、直射日光には弱いという種類は少なくありません。午前中だけ日が当たるような、半日陰の場所で管理したり、西日が当たるような場所は避けましょう。
また、コンクリートやアスファルトの地面温度は非常に高温です。ハンギングにしたり、鉢スタンドや棚などを使って地面との距離を離し、地面温度の影響を受けにくくするとともに、風通しもよくしてあげましょう。
夏場は湿度が高く、枝葉が混み合っていると過湿状態になりやすいです。不要な枝葉や、咲き終わった花がらをこまめに取り除いていくことで、株全体の風通しも良くなり、病害虫などの被害も未然に防ぐことができます。
こちらの寄せ植えは、さわやかな白をベースに濃い紫で全体を引き締めた、センスが光る夏の寄せ植えですね。どの花も開花時期や鑑賞期間が長いので、初夏から秋ごろまで楽しめる組み合わせです。
[組み合わせた草花]
赤〜ピンクの同系色でまとめた寄せ植えです。夏はビビッドな色合いのカラーや、オレンジ&黄色をメインにしたビタミンカラー、青系で統一した涼しげな寄せ植えが、より魅力的に映えます。
[組み合わせた草花]
反対色は、違いの色の魅力を高め合う効果があります。緑の反対色はオレンジ、赤の反対色は青ですが、もっともおすすめなのは、この紫と黄色の組み合わせです。
[組み合わせた草花]
コリウスはその葉色の豊富なので、コリウスだけを使っても色合いを楽しめる寄せ植えが作れます。黄色に近いライムグリーンの取り合わせやシルバーリーフのコンビネーションがにぎやかです。
[組み合わせた草花]
こちらの寄せ植えはカラミンサというミントのようなすっきりとした香りがする花と、ラベンダーを組み合わせた、香りも楽しめる夏の寄せ植えです。
初夏から秋まで咲く花期が長い草花もうまく組み合わせていて、夏のガーデニングを長く楽しむ工夫がつまっていますね。
[組み合わせた草花]
夏の寄せ植えを作る時期は、5月が最適です。梅雨に入る1ヶ月〜数週間前に植えると、梅雨の前にしっかりと根を張れるので、長雨や湿度にも耐えられる健康な株になります。万全の体制で梅雨を迎えられるようにしてあげるといいでしょう。
とはいえ、マリーゴールドなどの強健な草花は、梅雨時期に植えてもしっかりと育ってくれますので、植える草花と時期を考えながら5〜6月に済ませるといいです。
夏の寄せ植えで気にしなければいけないのは、やはり夏の気候に強い草花をうまくチョイスすることです。
置く場所によって、直射日光に耐えれるか、そうでないかの違いも重要です。ぜ、夏の寄せ植えのコツをつかんで、花のある暮らしを楽しんでください。
藤原正昭
GreenSnap編集部