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朝顔(アサガオ)といえば、小学生の夏休みに宿題として出される定番のお花ですよね。初心者でも育てられる生命力の強いアサガオなら、涼しげでステキなグリーンカーテンも簡単につくれてしまいます。
グリーンカーテンとは、蔓(ツル)性の植物をネットなどにはわせてつくる、自然のカーテンのことです。アサガオはもちろん、ゴーヤやきゅうり、ヘチマなど、蔓性のいろんな植物でつくることができますよ。
グリーンカーテンがある場合、ないときと比べて、窓際の温度は10度程度涼しくなるともいわれています。夏場のエコな暑さ対策にもおすすめです。
朝顔のグリーンカーテンをつくるときは、生育旺盛で葉も密集する「西洋アサガオ」がおすすめです。
「西洋アサガオ」には、ヘブンリーブルーやフライングソーサー、曜白朝顔などの品種があります。
アサガオのグリーンカーテンを始める時期は、種まきからなら5月中旬から下旬、苗からなら6月ごろからがおすすめです。
とはいえ、気温が20度以上あって、十分暑い日がつづいているならちょっと早めでも大丈夫ですよ。
アサガオの種は皮が硬いので、傷をつけて芽を出しやすくする、芽出しという作業をしてから水につけます。写真の通り、種のへその反対側をヤスリなどでちょっと削ってください。
育苗ポットなどに、2cmくらいの深さで植えていきます。このとき種が丸まっている面を上に植えていくと、綺麗なふたばが開きます。種まき後は、土が乾かないように水をあげておくと、1週間くらいで発芽しますよ。
アサガオは風通しと日当たりのよい場所を好むため、グリーンカーテンはそれに適した場所を選ぶと良いでしょう。
朝顔のグリーンカーテンをきれいにつくるコツは、ネットの張りが安定していることが大切です。ネットが緩んでしまうと、スカスカのグリーンカーテンになってしまうので、ネットは支柱にしっかり固定してあげましょう。
作りたい朝顔のグリーンカーテンの高さを決め、支柱をそれに合わせて立てます。このとき、支柱は最低でもプランターの両端に2本立ててください。必要であれば、真ん中にもう1本足しても良いでしょう。
支柱が立ったら、そこにネットを張っていきます。また、ネットと壁や手すりなどもワイヤーでしっかり固定しておきます。
アサガオの植え替えは本葉が3、4枚はえたくらいが目安!360標準サイズのプランターに4株ずつ、合計8株を植えれば窓一面分の範囲でグリーンカーテンがつくれます。
写真のネットはダイソーで購入したものだそうです。
ネットに隙間なくアサガオの花を咲かせるには、適芯をして脇芽を伸ばすことが大切です。本葉が6、7枚になったら、蔓の先端を切り落とすと、脇芽がのびてどんどん成長していきます。
アサガオは速効性のある液体肥料を与えると、よくつるが伸びて花付きもよくなります。
植え付けしたときの元肥の効果が切れ始める、植え付け2〜3週間後から追肥を始めましょう。
液体肥料は草花用のリン酸の配合が多いものを使います。水に数滴混ぜて、水やりの代わりにたっぷり与えましょう。頻度は6〜8月の間、月に2〜3回です。
アサガオは左にむく習性があるので、蔓を誘引するときは左方向へ巻いていくといいですよ。ネットの網目にそってジグザグに誘引すると、スカスカにならず、ムラのないグリーンカーテンができます。
こちらの写真は適芯してから10日後の様子ですが、すでにネットの高さが足りないくらいに成長したようですね!
色とりどりアサガオの花が咲いて、より涼しげなグリーンカーテンとなりました。アサガオは1日花なので、一度開花すれば2度とその花は咲きません。
もったいないですが、咲き終わった花はこまめに摘んでおくと、次々咲かせてくれるので楽しめますよ。
8月ごろからふくらんできた緑の果実も、9月にはカラカラに乾いてきます。このくらい茶色く乾いたら、切り取って、中の種を採取しましょう!来年もたくさんのアサガオを楽しめますよ。
アサガオのグリーンカーテンは、花がつくと見た目にも涼しげでステキですよね。他にもゴーヤとミックスして植えてみたりして、収穫を楽しむのもアリですね!
網目にジグザグに誘引するというちょっとしたコツで、スカスカなグリーンカーテンを卒業できるので、過去に失敗した経験がある方も挑戦してみてくださいね。
松原真理子
GreenSnap編集部