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釣鐘のような花がかわいらしいカンパニュラは古くから愛されてきた花で、花言葉の意味からも贈り物としても人気の花です。
今回は、カンパニュラの花言葉や種類などを紹介していきます。
カンパニュラの花言葉は「感謝」「思いを告げる」「誠実」です。
カンパニュラの花の形が教会の鐘に似ていることから、キリスト教の教えにちなんでこの花言葉がつけられました。
花言葉もポジティブなことから、鉢花でプレゼントするのに向いています。最近では、母の日のギフトとしても注目されているお花です。
カンパニュラの花言葉に怖い意味はありませんが、ギリシャ神話の悲劇になぞらえ、欧米ではカンパニュラを「守れなかった命」の象徴として扱うこともあるそうです。
ギリシャ神話には、こう記されています。
カンパニューラと呼ばれた美しい精霊は、オリンポスの果樹園にある黄金のりんごを守っていました。ある日、一人の兵士が黄金のりんごを盗もうとしたため、カンパニュール銀の鈴を鳴らしては助けを呼びましたが、助けは来ずに兵士によって命を奪われました。
慈悲深い花の女神であるフローラはその死を悼み、カンパニュールを鐘の形をした花に変えました。そして現在のカンパニュラの花となったとされています。
カンパニュラは5月から7月に開花時期を迎える夏の花です。半つる性の多年草ですが、品種によっては直立したり、1年草として終えるものもあります。
釣鐘状の花が特徴ですが、写真のようにやや星型に花が開く品種があります。花色は紫や白、ピンクが多く、さわやかに夏の花壇を彩る人気の花です。
カンパニュラは約300種ほどの種類があります。代表的なのは、釣鐘草や風鈴草と呼ばれるものは「カンパニュラ・メディウム」とよばれる品種です。
ほかにホワイトベビーと呼ばれる「カンパニュラ・コクレアリーフォリア」や「ホタルブクロ」、ゲットミーとまたまた変わった品種のある「カンパニュラ・ポシャルスキアナ」と続きます。
ポシャルスキアナは学名であり、通り名は「カンパニュラ・アルペンブルー」と呼ばれているので、こちらの方が知っている方も多いことでしょう。
「カンパニュラ・メリーベル」は種間交雑によって生まれた品種で、花期が長く従来よりも強い性質を持っています。
また、外側に花びらが開く品種は「カップアンドソーサー」と呼ばれ、カリカンセマという変種になります。
カンパニュラは切り花の流通が少なく、基本的には鉢花のギフト商品として並ぶことが多いです。
とはいえ、12〜7月(とくに5〜6月)ごろには切り花の流通が盛んになるので、お花屋さんに問い合わせるか、ネットで探してみましょう。事前に頼めば、カンパニュラの花束も入手できるでしょう。
価格は1本200~400円ほどとされています。切り花の花持ちはあまり長いほうではなく、夏の暑さですぐ痛むので5日程度です。
カンパニュラの名前は、ラテン語で「小さな鐘」を意味する「campana」を語源としています。
英名ではその花姿から「Bellflower(ベルフラワー)」という名前で呼ばれるようになり、日本では明治時代に渡ってきて、「風鈴草」「釣鐘草」などの和名がつけられました。
文化と時代が違えど、人間はこの花姿を見ると誰もが鐘のようだと思ってしまうのが面白いですね。
フラワー風水でカンパニュラの紫を取り入れてもよいでしょう。紫は直感やひらめきなどの色になるとされています。黄色い花と組み合わせて家のちょうど中央に飾ると、上昇志向で取り組めます。
カンパニュラの花は「感謝」などの花言葉から、恋人や恩人などへの感謝の気持ちを伝えたい人に贈る花として人気です。
夏の暑さには弱いですが、近年では改良も進んでいるので、育てやすい品種も出てきているので、自分で育てたり、ギフトに選んでみましょう。
GreenSnap編集部