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春の訪れを告げてくれる梅の花。花だけでなく、梅の実も一般的にも食されていることから日本には親しみのが深い存在ですよね。
今回は、そんな梅全般の花言葉のほか、紅梅や白梅の花言葉、花や実の見頃の季節などについてもご紹介していきます。
梅の花全般の花言葉には「忠実」「高潔」「忍耐」という意味があります。
この花言葉は学問の神様である藤原道真にまつわる伝説が由来しています。道真が太宰府に左遷されたとき、大切に育てていた庭の梅の木が主人を思うばかりに、ひとりでに太宰府まで飛んでいったという伝説です。そのことから、梅の花には「忠実」という花言葉がつけられたといわれています。
そのほかにも、まだ春も来ない寒い時期に花を咲かせることから「忍耐」「高潔」という花言葉がつきました。
また、梅の花には諸外国でつけられた英語の花言葉があります。
さらに梅の花は花色(紅梅・白梅)によって異なる花言葉がついているので、あわせてご紹介します。
赤やピンクの花を咲かせる「紅梅」の花言葉には「優美」「艶やか」という意味がついています。これは平安時代に清少納言がこれを愛したことを由来としています。
白の花を咲かせる「白梅」の花言葉には「気品」「上品」という意味がついています。これは紅梅よりも白梅のほうが気品あふれる姿をしていることに由来したといわれています。
梅の花言葉に怖い意味はありません。なぜ怖い意味があると言われるようになったのかというと、梅の開花時期が早春で、ちょうど別れの時期に重なるからだと言われています。
実際には怖い意味もなく、先に紹介したとおり美を称えたり、誠実でポジティブな意味があるので、とくに贈りものとして渡すときも心配は必要ないでしょう。
梅はバラ科サクラ属の花木で、日本には8世紀(奈良時代以前)に中国より伝わったとされています。
春先に美しい花を咲かせる梅は、日本の国花でもある桜と並んで古くより日本人の心を癒してきました。奈良時代の花見では桜より梅のほうが人気で、万葉集にも梅にまつわる歌が多く詠まれています。
また、梅といえば梅干しを想起しますが、花を楽しむ梅と実の収穫を目的とした梅は品種は別物です。なおかつ、若い木の実には毒が含まれることがあるので注意が必要です。
梅の名前の由来には諸説ありますが、一般的に有力とされているのは、中国語の発音を由来とするものです。
もともと梅は薬用の燻し梅「烏梅(ウバイ)」として中国から伝来してきました。中国語ではこの烏梅を「ムエイ」という発音で読んでいたため、日本では梅のことを「ムメ」と呼ぶようになったのです。さらに時代とともに発音が変わっていき、現在の「ウメ」という発音になったとされています。
ちなみに梅の学名であるPrunus mumeの「mume」はこれを語源としています。
梅の花にはいろいろな別名・異名があります。
どれもが風流で響きも美しいですが、よくみてみると梅の花の香りに由来していたり、春を待たずして早くに咲く開花時期に由来した別名・異名が多いですね。
梅全般の花言葉は「高潔」「忍耐」「忠実」、紅梅の花言葉は「優美」、白梅の花言葉は「気品」で、特に怖い意味はありません。
美しい花言葉にぴったりな花姿をしているだけでなく、香りや実を食用として楽しむこともできるため、昔から愛されてきた庭木でもあります。
みなさんも梅の花言葉を楽しんだあとは、ついた実で自家製梅酒をつくって、梅と一緒に春を満喫しませんか?
GreenSnap編集部