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ダチュラ(チョウセンアサガオ)は、夏に美しい花を咲かせる有毒植物です。
そんなダチュラ(チョウセンアサガオ)には、その美しさや有毒性にちなんだ、いくつかの花言葉があります。
ここでは、ダチュラ(チョウセンアサガオ)の花言葉に注目しながら、ダチュラ(チョウセンアサガオ)とはどのような花なのか、詳しくご紹介していきます。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)には、次のような花言葉があります。
イギリスでは「偽りにみちた魅力」、フランスでは「変装、虚飾または人工的なこと」とされています。
また、フランスでは白いダチュラ(チョウセンアサガオ)を指して、「科学」という花言葉もあります。
[別名] 曼荼羅華(マンダラゲ)、イガナス
科・属:ナス科チョウセンアサガオ属
種類:春まき一年草、非耐寒性多年草
原産地:熱帯アジア
開花時期:8月~9月
用途:鉢植え、庭植え
ろうと状の白い花が上向きに咲き、花びらの先が反り返っているのが特徴的なダチュラ(チョウセンアサガオ)は、熱帯アジア原産の一年草です。
よく枝分かれして、高さ1メートルほどに成長します。
花の長さは14センチから20センチほどになり、太くて短いトゲのある2.5センチほどの丸い果実が成ります。
そんなダチュラ(チョウセンアサガオ)は、江戸時代に薬用として日本に入ってきて、種子と葉が喘息の薬として使われていました。
しかし使用量を誤ると、ふらふらになったり気が狂ったようになってしまう、強い毒性のある植物でもあります。
また、ダチュラ(チョウセンアサガオ)は、日当たりがよく水はけのよい場所であればよく育ち、定期的に肥料を与えて花がらをこまめに摘めば、次から次へと美しい花を咲かせてくれるところが魅力的です。
ダチュラがチョウセンアサガオと呼ばれている由来は、「海外から来たアサガオに似た花」だからです。
昔は、海外から入ってきたものを「チョウセン〇〇」と呼ぶことが多かったのですね。
つまり、ダチュラは朝鮮半島原産でもなければ、アサガオの仲間でもありません。
また、果実にイガイガしたトゲがあるナス科の植物なので「イガナス」とも呼ばれています。
さて、イギリスでダチュラ(チョウセンアサガオ)の花言葉とされている「偽りにみちた魅力」は、ダチュラ(チョウセンアサガオ)が毒を持っていることに由来します。
1894年にイギリスで書かれた書物の中に、「この草の種子をつぶしてビールに入れ人に飲ませると24時間気が狂う」とか「少量をビールまたはワインに混ぜて恋人に飲ませると、飲まされた男性はふらふらになる」ことが書かれていて、さらに「この薬を巧妙に飲ませるような女性もいる」とも書かれています。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)には、そのような幻覚性の強い毒があるのです。
フランスで花言葉とされている「変装、虚飾または人工的なこと」についても、ダチュラ(チョウセンアサガオ)が幻覚性の強い毒を利用した惚れ薬として用いられたことから生まれたとされています。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)には一年草もあれば多年草もあります。
また、かつては下向きに花を咲かせる低木タイプのエンジェルストランペットも、ダチュラの名で知られていました。
しかし、現在はエンジェルストランペットはナス科プルグマンシア属に分類され、上向きに咲くダチュラ(チョウセンアサガオ)とは別物とされています。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)に似たエンジェルストランペットは、トランペットのような形をした大輪の花が、下向きに垂れ下がるようにして咲く、ナス科プルグマンシア属の香りのよい花です。
和名をキダチチョウセンアサガオといいます。
では、ナス科チョウセンアサガオ属のダチュラ(チョウセンアサガオ)には、どのような種類の花があるのかご紹介しましょう。
アメリカチョウセンアサガオは、北米南部からメキシコ北部原産の多年草で、江戸時代に日本にやってきました。
全体的に短く柔らかい毛で覆われていて、茎は太く、香りのある純白の花を咲かせるのが特徴的です。
花径は10センチ前後で、花の長さは15センチ前後、草丈は1メートルから2メートルほどになります。
パープルクイーンは、花の内側が白くて外側が濃い紫色なのが特徴的です。
15センチほどの大きさの花は二重咲きで、花びらの先がとがっているところにチョウセンアサガオらしい特徴がみられます。
草丈は50センチから180センチ程まで育ちます。
ヨウシュチョウセンアサガオは、熱帯アメリカ原産の一年草です。
明治時代に日本にやってきました。
夏から秋にかけて、薄紫色のろうと状の花を、夕方から夜明けにかけて咲かせる1日花です。
ここでは、ダチュラ(チョウセンアサガオ)の花言葉に注目してご紹介しました。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)は美しい花ですが、根や葉には毒性があります。
花言葉として、「偽りにみちた魅力」「変装、虚飾または人工的なこと」といったものがありますが、これらの花言葉もその有毒性に由来しています。
そのため、贈り物としてダチュラ(チョウセンアサガオ)を贈りたい場合には、花言葉には十分気をつけたいものですね。
ダチュラ(チョウセンアサガオ)には毒性があるといっても、花そのものは鑑賞するだけなら何も問題のない美しい花ですし、育てやすい花だといえます。
GreenSnap編集部