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寂しくなりがちな冬の庭に色どりを与えてくれる花といえば、パンジー。色の種類も豊富で、可憐でかわいらしい姿が人気の花です。今回はパンジーの色別の花言葉や、パンジーの品種や言い伝えなどについてご紹介します。
パンジーの代表的な花言葉は、「もの思い」「思い出」「私を思って」です。また、少しマイナーな花言葉ではありますが、「門の所でキスをして」という花言葉もあります。
パンジーの花言葉に共通する「思い」は、パンジーの花がもの思いにふける人の横顔のように見えることに由来していることに由来しています。また、その俯きがちに咲く姿が、恋に悩む少女と重なることから「私も思って」という花言葉がついたとされています。
パンジーと似た花であるビオラにも同じ花言葉がつけられています。
花言葉に「思い」というキーワードが共通するパンジーですが、実は花色によって花言葉はは変わっていきます。
青いパンジーの花言葉は、「純愛」「誠実な愛」です。
結婚式でなにかひとつ青いものを身に着けると幸せになるという言い伝えを聞いたことがありませんか?これは、青色が花嫁の誠実な愛と純潔を象徴するものだとされているからです。青色のパンジーの花言葉も、同じようなイメージからつけられたのかもしれませんね。
赤いパンジーの花言葉は、「思い出」「思想」「物思い」です。
赤色といえば、熱意や情熱などの激しいイメージがありますが、赤色のパンジーには静かなイメージの花言葉がつけられています。
白いパンジーの花言葉は、「温順」「愛の思い」「心の平和」です。
大人しくて素直というような意味を持つ「温順」や「心の平和」は、無垢なイメージを持つ白いパンジーらしさがありますね。
紫色のパンジーの花言葉は、「思慮深い」「誠実」「揺るがない魂」「愛の使者」「あなたのことで頭がいっぱい」です。
高貴で大人の雰囲気がある紫色のパンジーにピッタリの花言葉です。
黄色のパンジーの花言葉は「つつましい幸せ」「田舎の喜び」「記憶」です。控えめで素朴な印象のある黄色いパンジーらしい花言葉です。
オレンジ色のパンジーの花言葉は、「天真爛漫」「楽しい気分」です。
明るくて陽気なイメージ通りの花言葉です。
パンジーは全体的な花言葉と、それぞれの花色によって様々な花言葉がありますが、いずれも怖い花言葉は存在していないようです。
パンジーの名前は、フランスで「思い」「考え」を意味するpanseeに由来しています。
パンジーの花姿が、頭をたれて物思いにふけっている人の横顔のように見えることに由来しているそうです。
パンジーは、江戸時代末期に当時商船が来ていたオランダから日本に渡来し、「遊蝶花」や「胡蝶菫」と訳されました。
その後、ひとつの花に3色も色を持つことから「三色菫」と呼ばれ、最終的にはもともとの名であるパンジーと呼ばれるようになったそうです。
パンジーにはとても素敵な言い伝えがあります。
ある日、天使が春の野に降り立ちました。そこで見かけた純白のスミレに心を奪われた天使。「みんなに真実の愛を伝えて。わたしたちの面影をあなたに移すから」とささやきながら、スミレの花に3回キスをしました。すると、純白だったスミレは三色になったのです。
この言い伝えから、ヨーロッパでは、パンジーは愛を伝える花として贈り物などにも使われるようになりました。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」では、眠っている女性にパンジーの花の汁を飲ませると、目覚めて最初に見た男性に恋をするという描写があります。これも、パンジーの言い伝えから来ているのかもしれませんね。
パンジーはヨーロッパに自生していたスミレを、もっと大きく華やかにしようと交配させて作られた園芸品種です。もともとは冬の寒い時期に開花する花でしたが、品種改良が進んだ現在では、秋から春までの長い期間楽しむことができます。
パンジーとよく似た花にビオラがありますが、一般的には花が5cm以上の大輪のものがパンジー、5cm以下の小輪のものをビオラと区別しています。とはいえ、パンジーもビオラも品種改良が進み、5cm以下のパンジーや5cm以上のビオラもあるため、花の大きさだけで見分けることは難しくなってきました。
パンジーは2月2日の誕生花となっています。
パンジーは、まさに多種多様な色を持っているからこそ、風水の中でも幅広い効果を発揮します。主に黄色の種類が金運アップに効果があるとされ、家の西に置くことで効果あるとされています。
ほかにも赤ならばダイエット効果、青はストレス軽減効果、黄色は豊かさをアップ、オレンジは人間関係の良好に効果あり、紫は社会的地位のアップ、白は気の浄化の効果、ピンクは恋愛運を向上させるそうです。
特に、黄色と紫は、白と組み合わせて飾ることで、さらなる効果が期待できそうです。
冬の寒さにも強いパンジーは、地植えにしても育ちますが、寄せ植えにも適しています。秋から春にかけて次々に新しい花を咲かせてくれるため、長い期間楽しむことができるのも魅力。花が少なくなり、暗くなりがちな冬に色どりを与えてくれる、ありがたい花です。
もちろんパンジーだけで鉢植えにしても可愛らしいですが、ほかの植物と一緒に寄せ植えにすると、より一層華やぎ、洗練されたイメージになります。
秋・冬であれば、ハボタンやシルバーレース、チェッカーベリー、カルーナなどがおすすめ。春であれば、チューリップやスイートアリッサム、マーガレットなどと一緒に寄せ植えにすると、とても素敵になりますよ。
大切な人に思いを伝えるために、みんなから愛されるパンジーの寄せ植えを贈ってみませんか?
GreenSnap編集部