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フウセンカズラは、北アメリカ南部原産のツル性の一年草で、夏頃には白くて小さな花を咲かせます。風船葛という漢字が使われるように、花が終わると緑色の風船のような実をつけます。そんなフウセンカズラの育て方について、今回はご紹介していきます。
フウセンカズラは、鉢植えでも、庭植えでも育てることが可能です。
また、フウセンカズラの原産地が北米南部ということから、日なたでの栽培が適しています。陽の光を十分に得ることができる環境なら、比較的どこでも簡単に育ちます。
なお、土質は水はけのよいものが適しています。鉢植えなら、市販の草花用培養土で問題ありません。
フウセンカズラの種まき時期は、4月の中旬から5月中旬です。種は大きく丸く、殆どが黒色で、白い部分はハートの形をしています。
発芽適温は12°C前後ですので、気温が暖かくなりはじめたら、種まきの準備を始めるとよいでしょう。
ツル性の植物で、つるを這わせながら育つため、種を植えると同時に支柱を立てるか、ネット(網目は10cm角目程度)を用意するといいでしょう。
フウセンカズラには、水の与えすぎは注意です。鉢植えは湿らせすぎないようにします。表土が乾いたらたっぷりあげる程度で大丈夫です。庭に地植えしている場合は、降雨で問題ありません。
フウセンカズラは、肥料をよく使います。まず最初が、種まきのときです。緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。フウセンカズラの生育期は、置き肥か液体肥料で定期的に肥料を与えるかして育てます。
液体肥料を選ぶときは、チッソが少なく、リンとカリが多めのものにしましょう。
フウセンカズラの種を巻いたときの支柱の高さやネットのサイズを超えて成長した場合は、支柱を継ぎ足したり、ネットを拡大するなどしてあげると良いでしょう。支柱を選ぶときは、太いとツルが上手に巻くことができないので、細目を選びます。
とはいえ、フウセンカズラは基本的に手入れは不要な植物です。
フウセンカズラは病気と害虫にかかりにくいので、気にする必要はないです。ただし、環境によってはハダニの発生する恐れがあります。
ハダニは水に弱い虫ですので、予防対策としては、葉の裏が乾燥しすぎないように、葉の状態に気をつけましょう。
フウセンカズラは本来多年草の植物ですが、冬の寒さに耐えられず枯れてしまうため、日本では一年草として扱われます。そのため植え替えは不要です。
フウセンカズラは肥料の量が多すぎると、つるばかりが伸びてしまいます。また、実の形成にはリン酸とカリウムが必要となります。必ず、肥料の成分バランス表を確認してから与えましょう。
また、摘心をすることでつるから新しいわき芽が出てきます。これによって実数を増やすこともできるかもしれません。
フウセンカズラの増やし方は「種まき」が一般的です。
フウセンカズラの種は大きな粒状の種が特徴で、種の発芽率も非常に良いです。種を採取する合図は、緑色の実が茶色になった頃が適期です。
種をそのまま土に植えてもよいですし、苗になるまでまってしっかり植えても大丈夫です。発芽率を良くするためには、遅霜などのない4月の下旬頃からがおすすめです。鉢植えで植える場合は、直径20cmほどの鉢植えに3株を目安とします。
また、フウセンカズラはツル性の植物ということもあり、つるを巻きながら放任で育っていきます。一年草ですので、種を取り保管して
、また来春に育てて愉しむのを繰り返します。種の保管は暗く涼しいところで、乾燥した状態にします。
フウセンカズラは、育てやすく種の発芽率も良いので毎年楽しむことができる一年草です。グリーンカーテンを楽しむのもいいですし、大きく風船状に実を結んだらまだ青々としているうちに刈り取りリースを作り、インテリアとして鑑賞するのもおすすめです。
もしもフウセンカズラでグリーンカーテンやシェードガーデンを楽しみたい方は、葉が5~6枚の時期に摘芯をします。ネットにつるが巻き付くときに、つるを誘引してバランスの良いカーテンにしていきましょう。
リースは、ゆるく輪にするだけです。そのままドライフラワーとしてかざりつづけ、最後は種を取り保管することができます。徐々に色が緑から茶色にかわり、枯れていくフウセンカズラも十分に趣がありますので、暮らしの中の彩りとしてフウセンカズラを育ててみてはいかがでしょう。
※トップ画像はebisuさん@GreenSnap
GreenSnap編集部