warning
error
success
information
寒い日が続くと、どうしても家にこもりがち……。ガーデニングはしばらくお休みでも、家の中では花やグリーンを眺めて、ひと足早い春を感じたいものです。でも、家の中で土のついた植物を置くことに抵抗があったり、忙しくて手入れがサボりがちになってしまう人には、近頃ブームの「水栽培」がおすすめ!
最近では、ヒヤシンスなどの球根植物をお部屋で育てる女子が急増中とか。根っこが伸びていき、花がだんだんと咲いていく様子が日々観察できるのも魅力です。
そして何より、花がそばにある暮らしは癒されますよね。キレイに花が咲いたら、切り花にして透明感のある花器でしばらく楽しむのも素敵! そこで今回は、水栽培ができる球根植物をいくつかご紹介します。
水栽培とは、文字通りに水だけで生育させる栽培方法のことです。土と違って、手を汚さずにお部屋の中で花の生育を楽しむことができます。
とくに、透明容器にいれて育てると、根が成長する様子まで見えるので、球根の水栽培はインテリアとしても人気です。日々少しずつ生長していく姿はたまらなく愛しいものですよ。
水栽培を始める時期:11月〜12月
開花時期:3月〜4月
はじめて水栽培に挑戦するなら、初心者にも育てやすい「ヒヤシンス」がおすすめ。可憐な小花が下から順に咲きはじめ、10センチほどにもなるボリューム感のある花穂が魅力です。開花すると放つ、甘い香りにうっとり。
水栽培で育てるなら少し花芽が出ている球根を買ってきましょう。土入りのポットで買ってきた場合は、水の中で根に付いている土をしっかり落とします。そして、花が咲いたら花がらをこまめに取るのが大切。そうすると、長く楽しむことができます。
水栽培を始める時期:10月〜11月
開花時期:2月〜3月
チューリップといえば、花壇に植えて楽しむイメージですが、最近では小さなタイプのミニチューリップも出回っていて、水栽培でも育てやすくなりました。気品のある雰囲気が、お部屋に華やかさをプラスしてくれます。
水栽培を始める時期:9月〜10月
開花時期:2月〜3月
二月の花が少ない時期に、明るい花色で目を楽しませてくれる「クロッカス」。寒さに強く、霜や雪にも負けません。白い葉脈が目立つ線のような細い葉と、株のわりに大きな花が特徴。花は少し光沢があり、高貴な印象の花です。
水栽培を始める時期:9月〜10月
開花時期:2月〜3月
小さなブドウの房のような形が可愛らしく、和名は「ブドウヒヤシンス」。ムスクのような香りがすることから、この名前が付けられたと言われています。寄せ 植えにしてもいいですが、ヒヤシンスと同様に水栽培もOK。
地植えにすると、翌年以降はお庭のあちこちからニョキッと生えてきて、長い年数を楽しむことが できます。こちらも開花したら切り花にして、束で花器に飾るのもいいですよ。
水栽培を始める時期:9月〜10月
開花時期:2月〜3月
春を告げる草花として、昔から親しまれている「スイセン」。茎がまっすぐのびる凛とした姿が特徴的で、開花するととてもよい香りがします。スイセンの場合は、複数の球根を大きめのガラスで育てると、ボリュームが出てステキです。
秋頃に入手した球根は、紙袋などの通気性のいい容器にいれて、1〜2ヶ月ほど冷蔵庫で保管しましょう。
水栽培で育てられる球根は、ほとんどが秋植え春咲き球根です。秋植え春咲き球根は、十分な寒さを与えないと開花しないので、冷蔵庫で擬似的に冬の寒さを与えます。
球根を十分冷やしたら、水耕栽培用の容器にセットします。容器は球根が支えられるようなくびれがあるものにしましょう。市販の専用容器や、ペットボトルで代用することもできます。
水の量は、球根の太ったおしり部分がほんの数ミリ浸かるくらいを目安にいれてください。
水の交換はできれば2〜3日に1回、根腐れ防止剤を入れたなら1週間に1回ほどを目安にしてください。発根してきたら、どんどん水位を落として、根の先3分1ほどが浸かるくらいにしましょう。
できるだけ寒さを感じるような窓際に置いて、レースカーテン越しの日光に当てると、よく開花します。
球根を水栽培で育てると、どうしても球根のお尻部分がぶにぶにと腐ったようにカビたり、根腐れすることがあります。これは水中の不純物が増えることが主な原因なので、ゼオライトやミリオンAなどの根腐れ防止剤を、容器の底が見えなくなるくらい入れておきましょう。水の清潔が守られて根腐れしにくくなります。
いかがでしたか? 水栽培はインテリアとの相性もよく、お部屋に爽やかな印象を与えてくれます。窓辺に置いてたっぷり日光を浴びさせながら育ててみましょう。開花した時の喜びはひとしおです!
内田アリ