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胡蝶の舞は、多肉植物であるカランコエの種類の一つです。原産地はマダガスカルで、冬には葉っぱの間から花茎をのばして、ベルのような形をした特徴的な赤い花を咲かせてくれます。そんな胡蝶の舞の育て方を紹介していきます。
胡蝶の舞を含めたカランコエは、日当たりのいい場所を好みます。
胡蝶の舞は熱帯で育ってきたため、乾燥に強いです。そのため、温かな日差しにあてることで元気に育ってくれます。
ただし、寒さや高湿度には弱くなっているので、梅雨の時期は風通しのいい場所で、雨水にできるだけ当たらないように注意をしておきましょう。
寒さに弱い胡蝶の舞は、日が当たるからといって、冬に窓際に置いておくのはいけません。冬になると窓の傍は特に気温が下がってしまうので、10度以上の場所に移動させて管理してあげましょう。
気温が5度以下になってしまうと、胡蝶の舞は休眠してしまうことがあります。長い休眠は胡蝶の舞が枯れる原因にもなってしまうので、気温の低い場所にずっと置きっぱなしにするのはやめましょう。
つぼみもつきにくくなり、せっかく育てた胡蝶の舞の花が咲かない、ということにもなってしまうので注意しましょう。
春は、土が乾いたときに鉢底から水が流れるほどたっぷりと水を与えてあげましょう。
梅雨の時期がやってきたら水やりは控え、夏場になれば、暑い日中の水やりを止めるようにしましょう。土が乾いたら、夕方の時間に土の表面が濡れる程度の水をかけてあげてください。
梅雨の湿った時期に水を多く与えすぎてしまうと、根腐れの原因にもなってしまいます。水やりをするときは、まず土の状態を確認してください。
冬の時期は、土の表面が乾いて2、3日ほど期間をおいてから水やりをします。胡蝶の舞は乾燥気味に育てる必要があるので、過保護になって水やりを与えすぎるのはやめましょう。
冬は土が乾きにくくなってしまうので、梅雨時と同じように、水の与えすぎは根腐れを起こす原因となるので注意してください。半月から1ヶ月に1度の回数で、水やりをするようにしてください。
5月から10月は、胡蝶の舞が新しい芽を出してくれる期間となっています。その期間には、液体肥料を10日に1回与えていき、生長を促していきます。また、植え替えるときに緩効性化成肥料を少し与えても構いません。
ただし、休眠期である冬には肥料を施すのはやめましょう。休眠期は栄養を吸い取る力が弱まっているので、肥料で過度に栄養を与えすぎると、逆に弱ってしまいます。
胡蝶の舞は水はけのいい土を好みます。多肉植物やサボテンの専門店などで扱っている専用の土を使うか、市販で販売されている多肉植物の土を使用しましょう。
胡蝶の舞が大きくなって、今植えている鉢植えが窮屈になってきた頃に植え替えをします。
胡蝶の舞は根が細く、生長していくと鉢植えの中で根づまりを起こしてしまう場合もあるので、もしも植え替えの時に根詰まりを起こしていたら、古い根をカットして根っこの部分を整えましょう。
1〜2年に1度は植え替えをする必要があり、生長期がくる前の5月か6月、夏を過ぎた9月頃の、気候が穏やかなときに植え替えましょう。梅雨の時期や真夏、冬場に植え替えをしてしまうと、根が傷んでしまう場合があります。
植え替えをする手順は、まず胡蝶の舞に水やりするのを控えて、土を乾燥させておきます。
植え替えの作業をする場所に、ビニールシートなどを敷いて、土が床に散っても大丈夫なようにしておきましょう。新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷いてから、土を3分の1までいれていきます。
鉢植えから胡蝶の舞を引き抜いて、根元についている土を手でやさしく揉んでから落としていきます。黒ずんでしまったり腐っている根っこの部分は、この時に剪定バサミで切り取っておきましょう。
太い根はカットしないように気を付けてください。鉢の中心に胡蝶の舞を置いて、縁から下2、3センチまで土を入れていきます。
土の表面を、割りばしを使って根の隙間まで土をなじませていってから、鉢底から流れ出るくらいに水をたっぷりと与えます。
胡蝶の舞の増やし方は、主に「挿し木」という方法を用います。
胡蝶の舞の生長が盛んな時期を選び、枝の先端から10センチ前後のところを切り取って、切り口の部分がV字型になるように切りそろえます。こうすることで吸水面を増やすことができます。先端の部分には葉っぱを2、3枚残しておき、あとは全て取り除きます。
葉っぱが大きい場合には半分に切ってしまいましょう。大きすぎる葉っぱは、栄養を吸い取ってしまうだけなので、残しておくと根っこが生えるのに時間がかかってしまいます。
水を入れたコップの中に、切り口を数時間つけてから、植え替えの時と同じように、鉢底ネットと軽石、専用の用土を鉢の中に入れていきます。土に割りばしか指で穴をあけてから、そこに枝を指して、たっぷりと水をあたえてください。
その後は土が乾かないように日陰で管理し、1ヶ月ほど経てば根っこが生えてくるようになります。6ヵ月後には根元がしっかりしてくるので、大きめの鉢に植え替えておきましょう。
あたたかくなってくる春に、アブラムシやカイガラムシなどの害虫が新芽やつぼみの部分につくことがあります。見つけたときにはすぐに殺虫剤で退治する必要があります。特にアブラムシは、その排泄物がすす病を起こす元となってしまうので、放置するのは危険です。
また、すす病にかかってしまうと、葉っぱや花が黒ずんでくるので、発症してしまった部分は早めに切り取って、病気が広がるのを防ぎましょう。
胡蝶の舞を普段屋外で育てている場合は、気温が5度以下になる場合だけ室内に取り込む必要があります。
昼間は日の当たる場所で管理して日光にあて、夜は窓辺には置かず、暖かいところに移動させてあげてください。また、0度を下回ってしまう場合は、水やりするのを止めて、断水させる必要があります。
胡蝶の舞は、多肉植物であるカランコエの種類の一つです。たくさんのベル型の花が密集しているその姿は、紅葉することでまた違った色合いを見せることから、豊かな色彩が観葉植物としても楽しめるということで人気となっています。
胡蝶の舞の深緑に染まった肉厚の葉っぱはギザギザとしていて、それをロゼッタ状に茂らせていく特徴を持っています。
冬にはその葉っぱの間から花茎を伸ばしていき、ベルのような形をしている赤い花を咲かせていきます。楽器のような形を見せる胡蝶の舞は、目を楽しませてくれるうえに、部屋を華やかに彩ってくれる観葉植物となっています。
胡蝶の舞の花言葉は、「幸福を告げる」、「あなたを守る」、「おおらかな心」などがあります。
幸福を告げるという花言葉は、そのベル型の花が、幸せを告げるベルを連想させるということからつけられたものです。
紅葉によって葉っぱの色を変える胡蝶の舞は、乾燥気味に育てていくので、水やりを何度もする必要がありません。
気楽に育てることができ、花だけでなく葉っぱの形でも見て楽しめるため、部屋に何か飾るときにぜひ育ててみてください。
GreenSnap編集部