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可憐な形と、黄、白、赤、紫など多様な色をした花が特徴のフリージア。多年草なので、もしも上手に育てられれば長い間楽しめ、さらには切り花としても美しいので高い人気を誇っています。
今回はそんなフリージアについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。
フリージアの球根の植え付け時期は秋頃9月下旬〜11月上旬が適期で、やや遅めに植えた方がきれいに育ちやすいかもしれません。なぜなら9月頃に植えた場合、暖かい気候で育つ性質ゆえに葉が大きく伸びて寒さの被害を受けやすくなるからです。
10月〜11月頃にフリージアを植え付ければ、葉があまり伸びないため、冬越ししやすく育つでしょう。
なお鉢植えならば、凍らない場所へと移動させるのも可能なため、9月下旬以降に植え付けても問題ありません。
野生種がケープ地方を中心とした南アフリカに分布していることもあり、フリージアは温暖な気候を好みます。
フリージアの栽培は適度に日当たりのいい場所が適しており、その条件を守ることができれば当年は問題なく咲いてくれます。逆に日当たりが悪い場所で育てると、花つきが悪くなってしまうので注意しましょう。
葉が枯れるまで十分に日に当てて育てることで、来年に備えられるようになります。
フリージアは、日当たりと風通しが適度に良い場所が適しています。
ただし、フリージアは耐寒性がそれほどあるわけではないので、冬場は寒風や霜に当たってしまうと葉が真っ黒になって傷んでしまいます。したがって、フリージアを鉢植えする場合には、軒下や室内など霜の当たらないで済む場所に置いてあげましょう。
フリージアの地植えに関しては、暖地ならば可能です。凍る可能性がある地域ならば、腐葉土などでマルチングを行い防寒してください。
また、フリージアは連作を嫌うため、同じアヤメ科の植物とは土壌を共有しない方がいいでしょう。
フリージアの生長期でもある冬の間は、3℃以下にならない環境で育てるようにしましょう。そのため、室内や軒下など霜に当たる可能性の低い場所に設置するのがおすすめです。
フリージアを育てるときは、水はけがよく、保水性もある土壌が適しています。したがって、市販の草花用の培養土が適しているでしょう。もしも配合土を用いる場合には、赤玉土6・腐葉土3・バーミキュライト1の割合で混ぜたものを使ってください。
複数の球根を同じスペースに植え付けたい場合は、鉢植えなら5〜8球程度の間隔をあけて、地植えなら5〜10センチの間隔をあけましょう。覆う土の分量は薄くすることで、葉が数枚出た後に増し土してく形にした方が倒れにくいでしょう。
フリージアはほかの秋植えの球根の植物と同様に、芽が出てくるまでは鉢の土が乾き次第、水を与えるようにしてください。この時期は地上部で変化がなくとも、土の中でしっかりと根が張っている状態からです。
そして、フリージアの葉が伸びてき次第、控えめにしていくといいでしょう。過剰に与えると軟弱に育ち、徒長しやすくなるので、適量を守ってください。
夏はフリージアの休眠期間なので、水を与えると球根が腐ってしまうので控えましょう。
冬はフリージアの生長期に当たりますが、寒さには弱いので、決して霜に当てないよう配慮しましょう。そのため、水やりも室内で適量を与えるように行うのがいいでしょう。
また、フリージアは冬の強い乾燥にはめっぽう弱いので、土の様子をしっかりとチェックし続けることが大切です。
フリージアの花が終わったら、花後の花茎だけを切り取り、球根への栄養分を行き渡らせることに専念しましょう。残った葉が黄色くなるまで、水やりの2、3回に1回は、通常の2倍ほど薄めた液体肥料を与えてください。栄養を消耗した球根を復活させます。
その後は、葉が黄色くなった段階で球根を掘り起こして、乾かし、冷暗な場所で保管するだけでいいでしょう。
フリージアを育てるときは、植え付けの段階で、元肥として堆肥もしくは化成肥料を用土に混ぜ込んでおきましょう。さらに、芽が出てから花が咲く3月までの間は、週に1度の頻度で液体肥料を追肥してください。
地植えの場合には、元肥には1平方メートルあたりに100グラム程度の化成肥料、鉢植えの場合には1リットルあたり3グラム程度だけ混ぜるといいでしょう。
もしもフリージアの球根に栄養を与えることが目的ならば、穂の曲がった部分から花だけを切り落として栄養が球根に行くようにしてください。
茎や葉が枯れるまで置いておいても問題ありません。花柄を積み終わったら、球根が太るようにカリ分の多い化成肥料をあたえましょう。
フリージアの増やし方は「分球」が一般的です。
フリージアの葉が黄色く変色し次第、球根を掘り上げて、親球の周囲についている子球を外していってください。夏の間の球根の管理方法としては、ネット状の袋に入れて、風通してのよい日陰で保存するのがベストです。
フリージアが発症する可能性のある病気には、菌核病が挙げられます。
地面近くの葉に褐色のまだら模様が現れてくるもので、発症してしまうと腐っていき、茎葉が萎れていきます。連作をすると起きやすい病気なので、その点に注意し、風通しのよい場所で育ててください。
またモザイク病など、アブラムシを媒介とする、ウイルス性の病気にかかりやすい傾向もあります。そのため、アブラムシを見つけ次第潰すか、牛乳をかけて駆除するのもありでしょう。
フリージアの花言葉は「期待」「親愛の情」です。
色ごとにも異なった意味を持っており、白色は「あどけなさ」、黄色は「無邪気」、赤色は「純潔」、紫色は「あこがれ」、淡紫色は「感受性」を意味しています。
今回は可憐な姿が魅力的な花・フリージアについて、育て方を中心に簡単にご紹介しました。
見た目だけでなく、香りでも癒やしてくれるフリージアは、育てがいのある植物といえるでしょう。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに日本で流通している品種は小さな花のタイプがほとんどですが、品種改良を多く進めているオランダでは大輪のものもあります。ただウイルスに弱い特性ゆえ、新しい品種は数年のうちに消えてしまうことがほとんど。
気に入った品種を見つけたら、すぐさま購入することをおすすめします。
GreenSnap編集部