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ルリマツリとは、熱帯地方を原産とするつる性の低木です。日本では主に庭木として利用されます。花期が長く、清涼感のある可愛らしい小さな青い花を咲かせることから、近年お庭で育てる方が増えてきています。ルリマツリの育て方のポイントを知り、庭で育ててみましょう。
ルリマツリの育て方は、「育てる場所」が重要です。
ルリマツリは日光が不足すると、弱々しく徒長したり、花つきが悪くなるので注意してください。
また、ルリマツリは地上部分だけでなく、根もとても生命力が強い植物です。あまり狭い場所に植えてしまうと、根詰まりを起こして枯れる原因にもなりますので、間隔をあけて植えるようにしましょう
ルリマツリは強い日差しを好みます。暑さにも寒さにも強いため、日本の気候であれば、日当たりが強すぎてもさほど問題ありません。日光がしっかり当たる場所を選びましょう。
また、ルリマツリはよく根を張り巡らせるため、地植えの場合は、広めのスペースに間隔をあけて植えてあげましょう。
ルリマツリは、用土に関してはそれほど選り好みしません。
ルリマツリは水を好む植物ですが、常に用土が水分を含んでいるような状態よりも、水はけのいい土に頻繁に水を与え、用土が乾燥している状態と湿っている状態を交互に繰り返した方が、元気に育ちます。
鉢植えにする場合は、赤玉土などの水はけのいい用土をベースに、腐葉土などの有機物を含む用土を混ぜて使用するのが良いでしょう。
ルリマツリの植え付け時期は、本格的な成長期に入る前の4〜6月上旬頃が適期です。
ルリマツリは夏場によく生長するので、必然的に水もよく欲しがります。
夏場は水切れを起こしやすいので、鉢植えの場合は特に水切れに注意し、土が乾いていれば、鉢の下から水があふれ出るまでしっかりと水を与えます。
ルリマツリを地植えした場合は、鉢植えの時ほど水切れを気にする必要はありませんが、炎天下が続いて土が乾燥しきってしまっている場合は、水を与えた方がいいです。
炎天下で乾燥した地植えの植物にお水をあげる場合の目安は、根元に水溜りができるくらいたっぷりとあげましょう。
ルリマツリは冬の季節はそれほど成長しないため、夏場に比べて乾かし気味に管理した方が無難です。あまり水を与えすぎると、根腐れを起こす原因になりかねません。
ルリマツリは生命力が高い植物です。そのため、年間を通して、緩やかに作用するようなタイプの肥料を適量与える程度で十分です。
過剰に肥料を与えすぎると、樹勢が強くなりすぎて異様に巨大化したり、生長し過ぎると周りの樹木などに覆いかぶさってしまったりする場合があります。
ルリマツリの花が咲いている時期に関しては、週に1回から2週に1回程度の頻度で、素早く作用するような肥料を与えることによって、花がよりきれいに咲きます。
緩効性肥料はゆっくり溶けながら効いていくように「固形タイプ」のものが多く、即効性肥料は即効性を期待するため「液体肥料」になっているものが多く見られます。肥料の種類が多いのでよく調べてから与えるようにしましょう。
ルリマツリはつる性植物に当たるので、フェンスや壁、支柱にそわせてあげるときれいな形を保つことができます。なお、ルリマツリはスタンダード仕立てがおすすめです。
ルリマツリの開花時期は、5〜11月頃です。開花時期が非常に長く、初夏のころから晩秋まで花を咲かせます。
ルリマツリの花の形状は、5枚の花弁を持つ青から白色の花が密集して咲くという姿が一般的です。
ただし品種によっては、白色のものや濃いブルーのものもあります。
ルリマツリは5〜11月の間、繰り返し花を咲かせます。もし早々に花が枯れてしまっても、花の寿命ではありません。
花が枯れたら、早めに花がらを花首あたりから摘み取りましょう。そうすると、また次の花を咲かせてくれます。
ルリマツリは寒さにも強いため、西日本あるいは関東地方であれば、屋外で育てたままでも冬越しできます。
ただし、それよりも北の地方や山地などの地域では冬越し対策を行いましょう。霜が降りるような寒さになる日は、鉢を室内に入れたり、マルチングするなどの対策が必要です。
ルリマツリは成長速度が早いため、鉢植えの場合は毎年ひと回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
鉢の中で根が密集して根詰まりを起こすと、水捌けが悪くなったり逆に水持ちが悪くなったりするなどして、水不足や根腐れを引き起こす原因になるので注意してください。
ルリマツリの増やし方は、「挿し木」または「株分け」という方法が簡単です。
株分けは、春先の植え替えの時期に行います。
挿し木は、春先から秋にかけての時期であれば、いつでも可能です。菌などが切り口から入り込まないように必ず清潔な、新しい用土に挿すようにして、水分を切らさないように気を付けて管理すれば、ひと月程度で簡単に根が出ます。
ルリマツリを育てるうえで注意すべき病気は、特にありません。
苗木の時期は若干デリケートですが、ある程度の大きさにまで成長してしまえば、めったなことで枯れたりしません。
害虫に関しては、カイガラムシやハダニが発生することがあります。
特に湿度が高すぎると発生しやすい傾向にあるので、風通しに気を付けます。害虫を発見した場合は殺虫剤で適切に駆除します。
また、ルリマツリは生命力が強いので、カイガラムシやハダニが発生しても枯れることは少ないです。しかしそれゆえ発見が遅れ、害虫が爆発的に増殖してしまい、ほかの庭木や植物に被害が波及する可能性があるので注意が必要です。
風通しを良くするために、密集しすぎた枝葉は気になる部分を剪定します。葉が茂る時期は台風もくる時期に重なるので、風の影響を受けないように剪定を行うといいです。
今回はエキゾチックな南国の雰囲気を漂わせる庭木である、ルリマツリを紹介しました。
ルリマツリは熱帯の植物であるにもかかわらず低温にも強く、ほかの庭木を覆ってしまいそうになるほど生命力も旺盛で、お世話のしやすい庭木です。
また病気にも強くて寿命も長く、めったに枯れることがないので、人生のパートナーのように長く付き合っていける植物でもあります。
もしこの記事を読んで少しでもルリマツリに興味を持たれたのであれば、是非みなさんもルリマツリを育ててみてはいかがでしょうか。
松原真理子
GreenSnap編集部