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お部屋の中で観葉植物を飾っていたり、育てている方は多いですよね。
思わず興味を惹かれる個性的な葉や幹の形、美しくみずみずしい葉の色など、植物には不思議な魅力が多く詰まっています。
鑑賞用として自然の豊かさや癒やしを感じられる効果があるだけではなく、部屋の雰囲気作りやインテリアとしても使われるなど、観葉植物には幅広い効果や活用方法があります。
育ててみたいけれど、どういう種類を選んだらいいのか、ちゃんと管理できるのかなど、初めての方には色々と迷いや不安も多いのではないでしょうか。
今回はそんな観葉植物の持っている効果や人気のある種類など、観葉植物の基本についてご紹介します。
観葉植物とは、観賞用として楽しんだり、癒やし効果を目的として育てられる植物のことを指します。
植物というと畑や花壇で栽培されたり、野山に多く自生しているイメージですが、その中でも葉の色合いや形が良く、室内の環境でも比較的育てやすい種類のものが観葉植物として扱われています。
観葉植物の種類にはアフリカや南米などの熱帯地域や亜熱帯地域を原産とするものが多いのも特徴です。
部屋の中で植物を育てる場合、屋外の環境に比べると日当たりがどうしても少なくなってしまいますが、
ジャングルのような薄暗い環境の中で自生してきた種類の植物であれば比較的丈夫に成長してくれるため、室内の環境でも安心して育てることができます。
種類によって葉の形や広がり方にもそれぞれ個性があり、自分の好みや部屋の雰囲気に合わせて選べることも、人気を集めている理由のひとつです。
日本でも観葉植物は園芸店やホームセンターだけではなく、インテリアショップなどでも広く販売されるようになってきました。
観葉植物の中には水やりの必要がほとんどなく、管理しやすい丈夫な種類もあるため、ひとり暮らしの方でも育てることは難しくありません。
初めて観葉植物を育てる方は、丈夫で育てやすいものや、成長がすぐに感じられる種類のものを選ぶといいでしょう。
インテリアとして部屋の中に置かれたり、飾られることの多い観葉植物ですが、実は見た目や部屋の雰囲気が良くなるだけではなく、植物としても様々な効果を持っています。
植物には蒸散作用があり、空気中の湿度を快適な状態に保ってくれたり、植物の持つ緑色は脳にリラックス効果を生み出し、目の疲れを回復させる効果があります。
森林浴や山の中をハイキングしていると、心が安らいだり、落ち着いた気持ちになれたという経験がある人は多いのではないでしょうか。
これは、緑色の葉に囲まれているという視覚的な効果だけではなく、植物が発生させている「フィトンチッド」と呼ばれる香りや、「マイナスイオン」が大きく影響しています。
また、植物には有毒性ガスなどの有害物質を吸収して分解し、空気をきれいにする効果があることが発見され、科学の世界でも高い注目を集めています。
気分だけではなく、身体的にも良い環境が植物によってつくり出されているのです。
部屋や玄関に置けばオシャレなリラックス空間を作り出してくれるのはもちろん、寝室などに置くことで疲れた体の回復を高める効果が期待できます。
観葉植物は悪い空気や塵が溜まりやすい室内で大きな効果を発揮してくれるのです。
植物の持つ空気洗浄効果は高い注目を集めており、アメリカの航空宇宙局・NASAでも研究が進められてきました。
地球上ではなぜ、きれいな空気の環境が維持され続けているのかという疑問に対して、最終的に出された結論が、植物の持つ「光合成」と「洗浄効果」だったのです。
人間を含む動物は酸素を吸収して二酸化炭素を吐き出しますが、植物は光合成を行うことで二酸化炭素を分解して酸素を生み出すこともできます。
また、植物が発生させている「フィトケミカル」という化学物質には高い空気洗浄効果があることが、密閉された空間における実験でも認められました。
フィトケミカルには空気の洗浄以外にも、老化や様々な病気の原因とされている酸化を防ぐ抗酸化作用や高い免疫を持っています。
ワインに含まれているポリフェノールやお茶のカテキンなども、このフィトケミカルのひとつだとされています。
動物とは違い、その場を移動することができない植物は、害虫や厳しい環境から自分の身を守るためにこのような能力を持つように進化してきたのです。
フィトケミカルの洗浄効果によって空気中の有毒ガスを吸収、分解されるため、観葉植物のように室内に植物を置くことは、人間にとっても疲れにくい理想的な環境をつくり出す効果があるのです。
空気の洗浄効果は植物に共通した能力ですが、その中でも特に洗浄効果が高いとされている種類の植物を「エコプラント」と言います。
室内ではシックハウス症候群の原因にもなるホルムアルデヒドやベンゼン、クロロホルム、アンモニアなど有毒ガスが多く発生しています。
これらは住宅に使われている接着剤やカーテン、パソコンなどに含まれている化学物質が気化したものになります。
断念材が施されるなど室内の気密性が高まっている住宅において、こういった有毒ガスを防ぐために効果的なのがエコプラントです。
エコプラントの中には観葉植物としても育てられるものも多くあり、天然の空気洗浄機として、室内の空気環境を理想的な状態で維持してくれます。
観葉植物の中でも洗浄効果が高いとされている種類のものをいくつかご紹介します。
エコプラントに選ばれている植物の中でも、特に空気の洗浄効果が高いとされているのが「サンスベリア」です。
ホテルやレストランといった場所でも多く置かれているので、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
アフリカの熱低地域が原産の植物で、乾燥や暑さに強く管理がしやすいため、初心者の方にも人気の高い観葉植物のひとつでもあります。
サンスベリアは、クロロホルムやホルムアルデヒド、トリクロロエチレンといった健康障害やシックハウス症候群の原因ともなる有毒性のガスを吸収して分解する効果が高いとされています。
また、CAMと呼ばれる夜間に二酸化炭素を吸収するという特性がサンスベリアにはあるため、寝室などでも新鮮な空気をつくり出してくれます。
「トラノオ(虎の尾)」という別名がついているように、高く伸びる縞模様の入った葉が特徴の植物で、その個性的な形から観賞用としても楽しむことができます。
「スパティフィラム」は、大きな白い花びらを咲かせるのが特徴の観葉植物です。
この花びらの部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるサトイモ科の植物に多く見られる特徴的なもので、中にある棒状の肉穂花序を守るという役割があります。
花言葉には「清らかな心」や「淑女」といった意味があり、古くから清楚な雰囲気のある植物として親しまれてきました。
スパティフィラムは観葉植物の中でも二酸化炭素を吸収する能力が高いとされており、室内でも新鮮な空気を供給してくれます。
窓際など明るい場所に置くことで、1年を通して花を咲かせ続けることもできるため、観賞用としても季節を問わず楽しめることができます。
輝くような白い花と、色合いの良い葉のコントラストが美しく、サイズも20〜60cmとそれほど大きく成長しないため、室内でも管理がしやすい観葉植物です。
小型〜中型では「ドミノ」という葉に斑模様が入った品種や、中型のものでは日本でつくられた花の形がきれいな「メリー」という品種が人気です。
定番の観葉植物として有名な「ポトス」ですが、空気洗浄効果が高いことでも知られています。
室内で発生しやすいホルムアルデヒドなどの有毒ガスを吸収し、清浄な空気環境を作り出してくれます。
暑さや乾燥に強いだけではなく、日陰でも丈夫に育ってくれる高い耐陰性を持つポトスは、室内でも育てやすい観葉植物のひとつでもあります。
サトイモ科の植物で、ツルを横に伸ばして成長するのがポトスの特徴です。
成長力や繁殖力が強いため、挿し木や株分けといった方法で数を増やしやすい植物でもあります。
ツルを伸ばしながら、丸っぽい形をした優しい印象の葉をつけるため、寝室などの落ち着いた場所でもインテリアとして相性が良く、おすすめです。
一般的に多く流通しているポトスは「ゴールデンポトス」と呼ばれる葉に黄色い斑が入る品種で、成長が早く丈夫なのが特徴です。
「ゴールデンポトス」と同じく入門用としても人気なのが「ライムポトス」と呼ばれる品種で、葉の色がより明るく鮮やかなライム色になるのが特徴的です。
そのほかにも葉の色の濃さや模様によって様々な種類があるので、部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶのも楽しいでしょう。
観葉植物を部屋に置くことは、風水的にも様々な運気を上げるのに良いとされており、開運アイテムとしても注目されています。
風水は約4000年前に中国で生まれた環境学で、あらゆるものが持っている「気」の力を利用することで、運を開いていきます。
「環境によって運気が決定される」という考え方のもとに発展してきた歴史ある学問であり、日本でも方角や位置によって家具の配置を決めることなどで広く知られています。
風水でいうところの「気」とは、大地や生命に充満しているエネルギーのことを指します。
風水学上、観葉植物には自然のエネルギーが多く秘められており、大地や太陽、水などの気を呼び込んで運気を上げる「万能のアイテム」とされています。
リビングや寝室、玄関などあらゆる場所で効果を発揮し、悪い気を吸収して、気の流れを良くしてくれるのです。
ただし、置いておくだけでは意味がなく、観葉植物は正しく管理して、清潔で健康な状態を維持するようにしておきましょう。
風水における観葉植物は、置く場所や方角、育てる種類によって健康運や金運、恋愛運など向上する運気が異なってきます。
自分の向上させたい運気や目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
観葉植物の場合、特に葉の形が重要とされています。それぞれの持つ風水効果や代表的な観葉植物についてご紹介します。
「青年の樹」は別名「ユッカ」や「成長の樹」とも呼ばれる、太い幹と細く尖った葉が特徴の観葉植物です。
「青年」という言葉が名前についているように、爽やかな印象のある観葉植物です。
花言葉では「偉大」や「勇壮」といった意味がつけられており、贈り物としても使われることが多くあります。
風水では、「青年の樹」のように葉の先が尖っている植物は、強く鋭い気を放つという特性があり、悪い気を払って、仕事や人生の成長や成功を運んでくるとされています。
厄除けや魔除けとしても効果が高いため、玄関や部屋のドア付近など、人や新たな気が多く出入りする場所に置くと良いとされているほか、鬼門や裏鬼門と呼ばれる北東や南西の方角に置くことで大きな効果を発揮します。
そのほかにも、葉が上に向かって伸びていくことから、仕事運とも相性がよく、成功や出世を運んでくる効果もあります。
業績を上げるためオフィスや書斎などに置かれたり、子供部屋に置けば勉強運アップにもつながります。
「ガジュマル」は個性的な樹形に丸みのある葉をつける観葉植物です。
沖縄などの地方では、その独特で生命力のある根の形から「子どもの精霊が宿っている樹」とされており、別名では「多幸の樹」と呼ばれるなど、幸福をもたらす縁起の良い観葉植物としても知られています。
暑さにも寒さにも強く、日照量が少ない場所でも丈夫に育つため、インテリアプランツやシンボルツリーとしても高い人気があります。
ガジュマルのように葉や樹の形が丸みを帯びている種類の観葉植物は、風水では人間関係を良くする「調和」や「金運」を向上させる効果があるとされています。
ビジネスではオフィスや会議室に置かれたり、家庭ではリビングなど人の集まる場所に置くことで人間関係をより円滑に、円満にしてくれる効果が期待できます。
金運を向上させたい場合は、「財運」や「金運」を司っている西や北西の方角に置くことがおすすめです。
ガジュマルは小さな葉っぱをたくさんつけて成長していくため、こつこつとお金が入ってくるようになるとされています。
観葉植物の中でも高い人気を持つ「モンステラ」は、アメリカの熱帯地域が原産のツル性の植物です。
成長していくにつれて葉に切れ込みが入るのが特徴で、品種によってハートなどの独特な形をつくるため、モダンなインテリアアイテムとしても使われることが多い観葉植物です。
ハワイでは古くから神聖な植物とされており、葉の切れ込みから日の光が差し込むことから、幸運や成功を導く力があるという言い伝えが残っています。
モンステラのようにハートのような可愛らしい葉を持つ植物は、風水的にも様々な運気を向上させる効果があるとされており、人間関係や恋愛運、金運や健康運に役立ちます。
恋愛運を向上させたり、恋人との関係を良好にしたい場合は東南の方角に置くのが良いとされており、新しい出会いを求める場合には玄関に置くことが効果的です。
金運の場合は西や北西の方角に置くようにしましょう。
大きな葉を持つモンステラはお金の無駄遣いや浪費を防いでくれる効果があります。
空気の洗浄効果や風水など、様々な効果や活用方法がある観葉植物ですが、ただ機能的な置物としてだけではなく、インテリアとしても鮮やかに部屋の雰囲気を彩ってくれます。
カフェに飾ってあるような、静かな雰囲気にマッチしたオシャレな観葉植物が並ぶ空間に憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。
ついつい時間を忘れて、不思議な雰囲気の空間に浸りたくなります。
観葉植物の形や色、大きさには様々な種類があるため、どの種類の植物をどの場所に置くかによって、落ち着いた雰囲気や華やかな雰囲気など、様々な目的に合わせて部屋を演出することができます。
自分の好みや家具のテイストに合った観葉植物を選んで、センス良くオシャレにお部屋を飾りたいですよね。
インテリアとしての観葉植物は様々な工夫が加えられるようになっており、ただ鉢植えとして置いて育てるだけではなく、着生植物やフレームタイプのものが壁に掛けられたり、ネットや天井に吊るして飾るハンギングプランターなど、様々な楽しみ方が増えてきています。
そんなインテリアの観葉植物として人気な9種類と、それぞれのおすすめシチュエーションや活用方法をご紹介します。
「シュガーバイン」は手のひらのように5枚の葉が広がるのが特徴の、ツル性の観葉植物です。
オランダで品種改良された品種で、葉の色合いがきれいで、可愛らしくバネのようなツルを伸ばして成長していきます。
「シュガーバイン」という名前は、砂糖を意味する「シュガー(sugar)」とツルを意味する「バイン(vine)」が組み合わせられた言葉で、葉の香りが甘い砂糖のような匂いであることから付けられました。
丈夫で育てやすい観葉植物ですが、30℃を超えるような暑さと直射日光には弱いため、カーテン越しの場所やキッチンのような涼しい場所が適しています。
小さな植物であまり場所も取らないため置きやすく、グリーンインテリアとしても清潔感のある雰囲気を演出してくれます。
人気の高いサンスベリアの中でも「サンスベリア・シリンドリカ」は葉が太く、縞模様の入った筒状の葉を伸ばすのが特徴です。
少し前までは珍しい種類のサンスベリアでしたが、日本の園芸店などでも広く流通するようになってきました。
サンスベリアの種類であるため、乾燥には強く管理がしやすい観葉植物です。
独特な太い葉はオブジェのような形をしており、洋風のコーディネートでもインテリアとしても違和感なく飾ることができます。
部屋の隅など、空いたスペースに置くことで雰囲気を明るくすることができるだけではなく、マイナスイオンの放出や空気の洗浄効果が高いため、清潔で健康的な空間を維持してくれます。
多肉植物の「グリーンネックレス」は、名前の通り、豆のように膨らんだ葉がネックレスのように連なっているのが特徴的です。
アフリカが原産の植物で、もともとは下垂して地を這うように伸びる植物ですが、グリーンインテリアとしては壁際などに吊るして飾ることで、綺麗に見せることができます。
入れる容器の色や吊るすためのロープなどをこだわってみることで、自分好みのインテリアとして演出することができます。
比較的丈夫な種類の植物ですが、グリーンネックレスが枯れる原因としてもっとも多いのが、水の与えすぎです。
グリーンネックレスは高い湿度を嫌うため、しっかりと土が乾いているのを確認してから水を与えるようにしましょう。
「チランジア」は根を伸ばさず、土を必要としない珍しい植物です。
インテリアとしてデザイン性が高いことから広く知られるようになり、園芸店などだけではなく雑貨専門店でもインテリアグッズとして販売されるようになっています。
チランジアは環境によって多様に変化してきた植物であり、その種類は700近くにもなりますが、大きく分けると葉から空気中の水分を吸収するエアータイプと、膨らみも持った株に水を蓄えて乾燥を耐えるタンクタイプの2種類があり、インテリアとしてはエアータイプのものが使われることが多いです。
エアータイプのチランジアは空気中の水分やチッ素を葉から吸収して育つことから「エアープランツ」という名前でも広く流通しています。
土を必要としないため、ビンやグラスの中に置いて育てることができ、デザイン性の高いものとしては電球の中に入っているものや木の板などに取り付けられたものなど、様々な形がつくられています。
エアープランツと呼ばれるエアータイプの種類の中でも、葉の色によって銀葉種と緑葉種に分けられます。
銀葉種として代表的なものは「ハリシー」や「ジュンセア」、緑葉種では「ストリクタ」やギリシア神話のメデューサが名前の由来となっている「カプトメデューサエ」などの品種が人気です。
乾燥地帯が原産の植物であるため、水やりは霧吹きなどを用いて夜間に行うようにしましょう。
テーブルの上に置いたり、壁に掛けたり吊るしたりなど、様々な容器や場所と組み合わせて楽しむことができます。
バナナのような大きな楕円形の葉を持つ「オーガスタ」は、大型の観葉植物としても人気が高い種類です。
ホテルやオフィスといった場所でも飾られることが多く、存在感があるためひとつ置くだけでも、陽気でトロピカルな雰囲気で空間を染めてくれます。
丈夫で比較的育てやすい種類でもあり、大きな葉からはマイナスイオンを多く放出するため、視覚的にも空気洗浄としても高い効果があります。
白い花を咲かせることから「ホワイトバード・オブ・パラダイス(天国の白い鳥)」という別名が付いていたり、学名にはロシア皇帝ニコライ1世の名前が付けられているなど、古くから気品さと優雅を併せ持つ植物として親しまれてきました。
部屋の隅や玄関にシンボルツリーとして飾ることができるほか、シンメトリーに配置すればより迫力のある空間をつくり出すことができます。
観葉植物の中には洋風だけではなく、和風のコーディネートとも相性の良い種類も多くあります。
中でも「シュロチク」は竹や笹のような落ち着いた優雅さが特徴の植物で、日本でも江戸時代頃から観葉植物として親しまれてきました。
原産地は東南アジアや中国南部であり、ヤシ科の植物になりますが、竹に似た鋭い葉を持つことから日本では「シュロチク(棕櫚竹)」と呼ばれるようになり、現在でも料亭や旅館などでも飾られることが多い観葉植物です。
重厚感のある鉢で飾れば、より品格のある落ち着いた空間を演出することができます。
独特な葉の形をしている「コウモリラン」は、不思議な存在感とインパクトを持つ観葉植物として人気を集めています。
そのユニークな見た目は、「コウモリの翼」や「トナカイの角」に例えられることも多く、インテリアとしては天井に吊るしたり、壁に掛けるなどして飾られることが多い観葉植物です。
ウラボシ科ビカクシダ属のコウモリランは、着生植物のシダの仲間でもあり、もともと木や岩にくっついて育つ植物なので、フレームタイプの板などに貼り付けることができるのも、インテリアプランツとして人気となった理由のひとつです。
壁から飛び出すように葉を伸ばすコウモリランは、玄関やリビングにひとつあるだけでもインパクトがあり、大きな注目を集めてくれるでしょう。
多肉植物は水を蓄えることで太い葉や茎をつくり、ぷにっとした柔らかく愛らしい見た目が人気です。
アフリカやメキシコ、ヨーロッパの高山地帯など世界中に広く分布しており、乾燥した環境の中で生息するため、水を蓄えられるように進化しました。
サボテンなども多肉植物の仲間になりますが、サボテンは種類が多いため、一般的にはサボテンと多肉植物は分けられることが多いです。
多肉植物の種類は改良や交配されたものを含めると2万種を超えるとされています。
葉の形や色など様々な特徴を持つ種類があり、インテリアでは自分の好みものを集めてアレンジする「寄せ植え」が多くなっています。
多肉植物の寄せ植えは女性にも人気が高く、「デコニク」と呼ばれることもあり、フラワーアレンジメントと同じような感覚で、木の板や鉢の上で飾り付けることができます。
鉢底に穴があるものであれば植えることができるため、空き缶などを自分でペイントして使うといった楽しみ方もおすすめです。
多肉植物の中には小さな花を咲かせるものや紅葉する種類もあるため、季節ごとに違った楽しみ方をできるのも魅力のひとつです。
「ベビーティアーズ」という名前は赤ちゃんの涙のような小さな葉が、密集して伸びることから付けられました。
そのほかにも「エンジェルティアーズ」と天使の涙に例えられた別名や、和名では苔に似たイラクサ科の植物であることから「コケイラクサ」と呼ばれています。
3mmほどの小さな葉がこんもりとマット状に広がっていく植物で、草丈も1cmから5cmほどと小柄なことから、テーブルの上などちょっとしたスペースに置かれることが多いです。
小さくまとまった形であるため、ひとつ置いておくだけでも可愛らしい印象を与えてくれますが、いくつか鉢を並べて置くと少し不思議な自然あふれる空間を演出することもできます。
寒さにも強く比較的丈夫な植物ですが、日に当たりすぎると葉がたくましく成長してしまったり、水が不足すると枯れやすいため、繊細で可愛らしい姿を維持するためには小まめな管理が必要です。
乾燥が苦手な植物なので、霧吹きなどで葉を濡らすように管理して、カーテン越しのリビングやキッチンなど明るい日陰の場所に置いてあげるといいでしょう。
今回は観葉植物が持つ様々な効果や活用の方法、人気の種類などをご紹介してきました。
室内でも育てることのできる観葉植物は比較的丈夫な種類が多いですが、植物もまた生き物なので、ただ置いておくだけでは枯れてしまうこともあります。
それぞれの種類によって、得意な環境や必要な水の量などは違うので、育てる観葉植物に合った管理をしてあげるようにしましょう。
植物の故郷でもある原産地の環境にできるだけ近づけるようなイメージを持って育てるといいかもしれません。
うまく育てることができれば、大きく成長してくれるだけではなく、中には花を咲かせてくれたり、種などで数を増やすことができる種類もあります。
部屋の中で毎日のように顔を合わせる存在でもあるので、しっかりと愛情を持って育てていれば、ペットや我が子のような愛着も湧いてくるはずです。
ぜひ自分の好みに合った観葉植物を探してみて、一度育ててみてはいかがでしょうか。
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