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多肉植物の仲間でも、珍妙な形をしたガステリア属。
タラコ唇が地面からそのまま生えているような葉を茂らせ、見る者に不思議な印象を与えます。
そんな不思議な魅力に惹かれ、ガステリアをもっと栽培させてみたい方に、コストゼロの増やし方をお教えします。
アフリカ南部に生息する多肉植物であるガステリア属は、人間の持つ内蔵のうちの一つが、名前の由来となった変わった植物です。
花の形が胃袋に似ていることから、ギリシャ語の胃を表す言葉「gaster」が語源になります。
和名だと「臥牛(がぎゅう)」と呼ばれ、全体的な株の姿が、牛の寝姿に似ているという言われがあります。
どちらもロマンスと縁遠い由来ですね。
ガステリア属は多肉植物でも成長が遅く、一度間延びしてしまうと、手を加えてみたところで、中々元に戻りにくかったりします。
日照時間が少ないと、葉の色が落ちて間延びする確率が高くなります。
かといって、ギンギンに日の当たる窓辺に置いておくと、葉焼けしてしまう恐れがあるため、一年を通して日当たりよし、風通しよしの、日陰に置いておくのが一番ベストです。
数を増やすのに種まきをするのは勿論のことですが、多肉植物は生命力が強いことから、株分けや葉挿しといった方法でも数を増やしていくことが可能です。
株分けは、別名根分けともいわれます。
親株の根や近く茎を移植する方法です。
葉挿しは、植物の一部(葉、茎など)を切り取って地面に刺して根付かせ、新たな個体を増殖させる方法です。
さてこの中で試すならば、ガステリア属にぴったりのコストゼロの増やし方をおすすめします。
ガステリア属は、左右対称の葉がきれいとされます。
同じ場所でずっと日光を浴びていると、日光の方角に葉が偏っていくことがあります。葉をもいで、形を整えましょう。
そしてそのもいだ葉は捨てずに、次の個体を育てるための葉挿しに使います。
この方法だと、親であるガステリアもきれいにお手入れでき、コストゼロで増やせて一石二鳥の方法です。
今回は一石二鳥である、コストゼロのガステリア属の増やし方を紹介しました。
新しく買ってくるよりも、葉挿しでどんどん増やしていきましょう。
※トップ画像はPhoto by unirさん@GreenSnap
takenaka