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コナラは、ブナ科のコナラ属に分類されていて、1本の木に雌花と雄花が咲く雌雄異花の雌雄同株の樹木です。秋にはたった一本の木からでもどんぐりの実が成ります。山だけでなく公園内にもよく植えられています。
そんなコナラの木の育て方について解説します。
コナラは日当たりが良い場所で管理するのがベストです。半日陰程度なら大丈夫なのですが、日陰過ぎる場所ですと弱って枯れてきてしまいますので、その点は注意が必要となります。
コナラは一年を通じて風通しが良く、かつ日当たりの良い場所で育てることが基本です。
夏場の暑い日が続く時期には、強い西日には当てないようにするために、半日陰の場所を選んで置くようにします。こうすることで、葉焼けを防止することができます。
気温が低くなる冬場の時期は、戸外では鉢土が凍ってしまわないようによく注意することが必要となってきます。暖房をしていない部屋の中に移動しても良いでしょう。
コナラは、比較的乾燥には耐えることができます。そのため一旦根付いたら、特に水を与えなくても大丈夫です。降雨任せでも十分に水分は足ります。
しかし、コナラを盆栽仕立てにしている場合には、乾燥しやすいので注意が必要です。
夏の暑い時期には1日に2~3回を目安にして、土の表面が乾いていたら十分な水やりを行うようにします。夕方の時間帯に、葉水を与えるようにしてあげると良いでしょう。
コナラの盆栽仕立ての場合には、気温が低くなる冬の時期には、土の表面が乾いていたら適度に水やりを行います。
コナラの木の根元付近を中心に、2月頃に堆肥を鋤込んであげると良いです。
堆肥というのは、植物の落ち葉や枯葉などを発酵させた作ったものです。主に土壌の改良を目的として使われます。土壌を改良することにより、通気性と水はけが良くなります。
ただし、肥料の与え過ぎは枝が徒長してしまう原因となるので、控えましょう。新芽が開いて固まる5月頃と10月頃には、油かすなどの固形肥料を施すようにしてあげて下さい。
コナラは基本的には、あまり土質は選ばない強い性質を持つ樹木です。
しかし、庭に地植えをする場合には、日当たりが良くかつ保水性や排水性が良い土壌を選んで植えるようにします。
鉢植えする場合には、「赤玉土7:腐葉土3」の割合で作った土を使うと良いでしょう。
盆栽仕立ての場合には、「赤玉土8:桐生砂2」の割合で作った土を使うなどの工夫をしてみましょう。
コナラを庭に地植えする場合には、日当たりが良く、かつ保水性や排水性の良い土壌に植え付けます。植え付け時期は、落葉する11月~3月頃が適期です。
コナラの木の剪定を行わない場合には、樹高は10m以上と高木になるため、予め広いスペースのある場所に植え付けましょう。根鉢の約2倍程度の大きさの植え穴の中に、元肥と腐葉土を混ぜてから植え付けます。
コナラは根の成長が早く、深く根を張る性質があるため、根詰まりを起こしやすいです。コナラを鉢植えで育てている場合は、毎年植え替えをする方が良いです。
長くて太い根は短く切ってから、同じ大きさの鉢や楕円鉢などに植え替えるようにします。植え替え時期のベストは、2月~3月頃となります。
種まきは、コナラの木に成るどんぐりを庭や鉢植えに撒けばOKです。山へ行ってどんぐりを拾ってきてもOKです。
どんぐりは水分があるとすぐに根が出ます。この際、水に浮かぶどんぐりからは決して芽が出ないので、その点は注意して下さい。
コナラの木の剪定時期は、落葉期から春前の2月頃までが良いです。適宜剪定することで、風通しの良さを保ちましょう。
コナラの木は、どんぐりを蒔き、実生で増やすのが一般的です。
コナラのどんぐりは、縦に縞模様が入っているのが特徴となっています。乾燥し過ぎのどんぐりや虫に既に食べられているどんぐりからは発芽はしませんので、必ず水に浸けて沈むものだけを蒔くようにします。
どんぐりを蒔いたあとで、数cm程度土を被せます。どんぐりが発芽するまでは、土は乾燥させないように注意します。そうすれば簡単に発芽させられます。
カシノナガキクイムシが媒介するカビ菌により、コナラ病が発生するのが知られています。
これにより猛スピードで大量にコナラが枯れてしまうといわれていますが、まだはっきりとは分かっていないようです。
コナラは日本に自生している樹木で元々が日本の気候にもよく適応しているため、あまり神経質になる必要はありません。ただし一年を通して、風通しと日当たりが良い場所で育てることが重要です。
夏の西日は避けるようにし、鉢植えの場合には、必ず半日陰になる場所へと移動させます。冬は鉢土が凍らないように気を配るようにして下さい。
コナラの花言葉には、「独立」や「勇気」という意味があります。
今回は、コナラの育て方について解説してみました。
コナラの木は、昔の日本では薪炭材として利用される里山を代表する樹種でした。北海道~九州まで自生している広葉落葉樹で、シイタケの原木としてもよく利用されています。
コナラは根を深く広く伸ばすので、山の治水や治山、保水に貢献しているといわれています。秋にはモミジほど鮮やかではありませんが紅葉します。山や公園でもよく目にする機会も多く、古くから日本でも馴染みのある樹木ですよね。
ぜひおうちでも庭植えや鉢植えなどで育ててみて下さい。
GreenSnap編集部